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()ネタバレを含みます。
シーズン4は王とその周囲の人物というスタイルで紹介します。
モノクロ写真はシーズン4スタート時に死亡している主要登場人物です。
鉄の玉座の王とその周囲の人々
ジョフリー・バラシオン
(ジャック・グリーソン)
鉄の王座の王。ロバート・バラシオンの長男として生まれてきたが、実は王妃サーセイが双子の弟ジェイミー・ラニスターとの間にもうけた子。わがままで臆病で残虐な性格で、王位継承後はタイウィンを煙たがり、サーセイに逆らい、ジェイミーを見下し、ティリオンを虐げ、サンサを辱める。前線に立つことなく城内に逃げ帰ったブラックウォーター湾の戦いの後、サンサとの婚約を解消してタイレル家のマージェリーと婚約。その婚礼の場で短い生涯を閉じる。
タイウィン・ラニスター
(チャールズ・ダンス)
キャスタリー・ロック城主。西部総督。ラニスポートの守護者。ティリオン、ジェイミーと息子を続けて捕虜にしたスターク家と敵対。20年間にわたって務めたエイリス・ターガリエン時代に続き、ジョフリー王にも”王の手”として仕えることになった。「存続を第一に考える家は息子や娘のことを第一に考える家を必ず打ち負かす」という哲学を持ち、ラニスター家を守り存続させるために子どもたちを容赦なく利用する。
クイーン・サーセイ
(レナ・ヘディ)
タイウィン・ラニスターの長女。ジョフリー、トメン、ミアセラの母。ロバート・バラシオンと結婚して王妃となったが夫婦関係は最初から冷めており、双子の弟ジェイミーと禁断の関係を継続。「母を殺した」という理由でもうひとりの弟ティリオンを幼い頃から憎悪し、ブラックウォーター湾の戦いに乗じて暗殺計画を主導。ジョフリー暗殺事件においては彼が実行犯だと主張して裁判に持ち込み、決闘裁判でも勝利。悲願の成就は目前だったが・・・・・・。
ジェイミー・ラニスター
(ニコライ・コスター=ワルドー)
太后サーセイの双子の弟でティリオンの兄。”狂王(マッドキング)”と呼ばれたエイリス・ターガリエンを殺害したことから『キングスレイヤー:王殺し』と呼ばれている。長かった捕虜生活を終えて”王の楯(キングズ・カード)”総帥の座に復帰。左腕一本で剣術の練習に励むが上達はままならない。ジョフリー王暗殺事件では被告人となったティリオンを守るため、裁判長のタイウィンと交渉。「王の楯を辞してキャスタリー・ロックを継承するから、弟を生かして”壁”に送ってほしい」と頼む。
ティリオン・ラニスター
(ピーター・ディンクレイジ)
サーセイ、ジェイミーの弟。発育不全で体が小さいため小鬼(インプ)と呼ばれる。タイウィンの命令に従ってサンサ・スタークと結婚した後、ジョフリー王暗殺事件の容疑者として投獄される。サンサは行方をくらまし、愛するが故に遠ざけたシェイに裏切られ、友人と信じたブロンとは袂を分かち、忠実な従者だったポドリックは自らの命で王都を離れた。決闘裁判に敗れ、処刑を待つ身となった彼を救ったのは・・・・・。
ヴァリス
(コンリース・ヒル)
ライスで奴隷として生まれ育った過去を持つ小評議会参議の宦官。通称『スパイダー:蜘蛛』。七王国中に放っている無数のスパイを自在に操ってあらゆる情報を握っているが諜報機関のトップとして国家に尽くしたいという想いが強く、人を利用することに喜びを感じているベイリッシュとは敵対する。ラニスターのなかではティリオンに王の才覚があると考えており、ジョフリー王暗殺事件の後、処刑を待つ身だった彼の救出に動く。
ブロン
(ジェローム・フリン)
ティリオン・ラニスターがブラン・スターク殺害を企てた容疑者としてキャトリンの捕虜になった時、キャトリン側にいた傭兵。高巣城(アイリー)で決闘裁判の代理人として戦って勝利し、ティリオンに傭兵として雇われた。王都の守人(シティ・ウォッチ)の指揮官を解任された後は騎士となってティリオンに仕え、ジェイミーの剣術練習を相手を務める。ジョフリー暗殺事件の後、サーセイがティリオンの代理闘士となるのを防ぐために画策したストークワース家の娘ロリスとの結婚話に乗り、ティリオンのもとを去った。
シェイ
(シベル・ケキリ)
タイウィン・ラニスターに従軍娼婦として雇われて三叉鉾河(トライデント)の野営地にいる時にティリオンと出会い、キングズ・ランディングへ同行。サンサ・スタークの侍女として働き、サンサとティリオンの結婚後も愛人関係を継続。ジョフリー王の婚礼を前にティリオンと別れて王都を離れるが、ジョフリー王暗殺事件のサーセイ側の証人として戻り、ティリオンがサンサと共謀してジョフリーを暗殺したと証言。「私たちはお互いのもの」と誓い合ったティリオンを窮地に追い込む。
マージェリー・タイレル
(ナタリー・ドーマー)
ハイガーデン城主メイス・タイレルの長女。レンリー・バラシオンの妻だったが、レンリーの死後はブラックウォーター湾の戦いによるタイレル家の功績を利用し、ジョフリー・バラシオンと婚約。サンサが「怪物」(モンスター)と評し、太后サーセイでさえ持て余している少年王を巧みにコントロールする。ジョフリー王暗殺によって王妃になるという野望は頓挫するが、オレナの進言を受けて次代の王トメンに近づき、虜にする。
ロラス・タイレル
(フィン・ジョーンズ)
マージェリーの兄。通称『花の騎士』。多くの女性が好意を寄せる美しい青年だが男色で、亡きレンリー・バラシオンとは恋仲にあった。その性癖をつかれてタイレル家がサンサ・スタークとの結婚を画策していることをピーター・ベイリッシュにつかまれ、サンサとの結婚話は消滅。タイウィン・ラニスターの命により太后サーセイの再婚相手として浮上するが・・・・・・。
レディ・オレナ
(ダイアナ・リグ)
レッドワイン家出身。莫大な借金を抱え財政難に喘ぐ王都を豊富な資金力でサポートているハイガーデン城主メイス・タイレルの母。ロラス、マージェリーの祖母。見た目は上品で物わかりのいい老婆だが、知略に長け交渉力も備えた策士。七王国の王妃になるというマージェリーの野望を後押しながら、サンサが「モンスター」と呼んだジョフリー王の排除を画策する。
ポドリック・ペイン
(ダニエル・ポートマン)
ティリオンの従士。ブラックウォーター湾の戦いではジョフリーの命を受けてティリオンの命を狙っていた”王の楯(キングズ・カード)”のマンドン・ムーアを討った。その褒美にとティリオンが3人の高級娼婦との時間をプレゼントした結果、娼婦が「お金はいらないから」と待ち焦がれるほど、並外れた性戯の持ち主と判明した。ティリオンの投獄後に王都を離れ、ブライエニー・タースとともにスターク家の娘たちを探す旅に出る。
パイセル
(ジュリアン・グローヴァー)
小評議会参議。知識の城(シタデル)から派遣され、これまで4代の王に仕えてきた七王国のグランド・メイスター(上級学匠)。老いているのは容姿だけで王都の若い女をかわるがわる部屋に連れ込むほどの絶倫。王の手代理時代のティリオンに髭を落とされ暗黒房へ投獄された恨みをサーセイ側の証人となって晴らすが、サーセイの信頼を得ているというわけではない。老いているというだけでどの場所に行っても邪魔者扱いされている。
グレガー・クレゲイン
(コナン・スティーブンス)
タイウィンに仕える豪腕の戦士。身長2mを超える大男。通称『マウンテン:山』。サンダー・クレゲインの兄。ベイロン・グレイジョイの反乱の際にはエダードと一緒に戦っている。サーセイの代理闘士としてオベリン・マーテルと戦った時、かねてから噂されていたオベリンの姉エリアを犯して惨殺し、その子ども達も殺したことを認めた。
トメン・バラシオン
(ディーン=チャールズ・チャップマン)
太后サーセイの次男。ジョフリー王の逝去に伴い鉄の玉座の王となる。兄とは似ても似つかないほど聡明で心やさしい少年。寝室に忍び込んで女の色香を振りまいていったマージェリーに好意を持っている。
オベリン・マーテル
(ペドロ・パスカル)
サンスピア宮の宮主・ドーラン・ナイメロス・マーテルの弟。通称「赤い毒蛇:レッドヴァイパー」。8人の庶出(しょしゅつ:妾腹のこと)の娘を持つ。ジョフリー王の婚礼に出席するため王都へ来訪するが、レイガー・ターガリエンに嫁ぎ、キングズ・ランディングで殺害された姉エリア・マーテルとその子ども達の敵を討つため、代理闘士としてグレガー・クレゲインと戦う。
エラリア・サンド
(インディラ・ヴァルマ)
オベリン・マーテルの愛人。ジョフリー王の婚礼に出席するため王都を訪れ、人生最大の悲劇を目の当たりにすることに・・・・・・。
ランセル・ラニスター
(ユージン・サイモン)
ラニスター3兄姉のいとこ。元・ロバート王の従士。色白の美少年でロバート在命中からサーセイとベッドをともにしている。その関係をティリオンに知られ「ジョフリーにバラす」と脅されたためスパイとなってサーセイの動向を報告する(シーズン4では登場シーンなし)。
イリーン・ペイン
(ウィルコ・ジョンソン)
王の執行使。対象が誰であろうと苦しませないよう一振りで斬首する誇り高き首切り役人。前王に舌を抜かれたため言葉を発することができない。
ロス
(エスメ・ビアンコ)
北部出身の娼婦で、ウインターフェルでの客にはティリオン・ラニスターやシオン・グレイジョイがいた。稼ぎを求めてキングズ・ランディングへ渡り、ピーター・ベイリッシュが経営する娼館で客をとるようになった。ベイリッシュのスパイだったがスタニスとの戦の後でヴァリスのために動いていたことが露見。ベイリッシュがジョフリーに玩具として提供した。
レンリー・バラシオン
(ゲシン・アンソニー)
嵐の果ての城(ストームズ・エンド)城主。小評議会の参議として赤の王城(レッド・キープ)にいたが兄ロバートの死後、ウェスタロス王を名乗りスタニス・バラシオン、ジョフリーと敵対。スタニスと戦う前に”紅の女”メリサンドルが嵐の果て城(ストームズ・エンド)の地下洞窟で産み落とした”影”に襲われ命を落とした。イケメンで民衆には人気があったが男色で、”花の騎士”ことロラス・タイレルと恋仲だった。
ロバート・バラシオン
(マーク・アディ)
前・七王国の王。三叉鉾河(トライデント)の戦いでレイガー・ターガリエンを打ち負かして勇猛な騎士として名をあげたが、鉄の玉座を勝ち取ってからは酒と女に溺れ、ラニスター家の資金なくしては財政が立ちゆかない王都にしてしまった。狩りに出かけ、巨大イノシシの牙を受けて死去。七王国に数え切れないほとの落とし子を残した。
ジョン・アリン
(ジョン・スタンディング)
難攻不落の砦と言われる高巣城(アイリー)の元城主および元東部総督。14年間にわたってロバート・バラシオンの”王の手”を務めてきたが、謎の死を遂げる。ロバートの落とし子について知りすぎてしまったために暗殺されたと推察されている。
狭い海(ナロー・シー)の王とその周囲の人々
スタニス・バラシオン
(スティーブン・ディレイン)
ドラゴンストーン城主。ブラックウォーター湾の戦いで王都軍に惨敗した後はくすぶっていたが、ブレーヴォスの鉄の銀行(アイアン・バンク)で資金の調達に成功。兵力を大幅に増強し「七王国の真の王」となるために”壁”の向こうに乗り込んだ。マンス・レイダー軍を制圧し、迫り来るホワイト・ウォーカーとの戦いに挑もうとしている。
ダヴォス・シーワース
(リアム・カニンガム)
元密輸業者。ブラックベータ号船長。ロバート・バラシオンが栄光をつかもうとしている時、飢えと渇きに苦しみながら嵐の果て城(ストームズ・エンド)を死守していたスタニスを救った。命がけで警戒線を突破し、小舟に満載した玉葱(本人は肉も届けたと言っている)を届けた度胸が評価されて騎士になったため『玉葱の騎士』と呼ばれる。
メリサンドル
(カリス・ファン・ハウテン)
エソスのアッシャイで生まれ育った女祭司(祭典や宗教上の職務をつかさどる者)で”紅の女”の異名を持つ。彼女にとってただ一つの神である『光の王』(ロード・オブ・ライト)の力があればスタニスを鉄の玉座につかせることができると確信している。ブラックウォーター湾の戦いで惨敗したことでスタニスの怒りを買うが「負けたのは私の同行を禁じたからだ」と主張。さらに発言力を高め、スタニスに北への進軍を決意させた。
ジェンドリー
(ジョー・デンプシー)
キングズ・ランディングの蚤のたまり場で生まれ育ち、武具師トブホー・モットのもとで修行していた鍛冶職人の少年。ロバー王の私生児という理由でジョフリーの即位後は命を狙われ、キングズ・ランディングを離脱。アリアととともに死線をくぐり抜け、旗印なき兄弟団(ブラザーフッド)に加わると決意するが、王の血を必要とするメリサンドルに買われてドラゴンストーン城へ。ダヴォスの協力で地下牢から脱出した後の消息は不明。
レディ・セリース
(タラ・フィッツジェラルド)
フロレント家出身。スタニス・バラシオンの妻。これまでに3人の息子を宿すが、病弱な体質のためいずれもこの世で生を受けることはなかった。跡継ぎを産めなかった負い目があるためメリサンドルとの関係をスタニスに問い正すこともなく、ホルマリン漬けにした息子たちと陽の当たらない生活を送っている。
シリーン
(ケリー・イングラム)
スタニスの一人娘。進行は止まっているが不治の病と言われる灰鱗病を患っており、顔の左半分だけ石化人化しているため地下室に隔離されている。ダヴォス・シーワースを「玉葱の騎士」と慕い、彼が地下牢に投獄されたのを機に絵本を使って文字の読み方を教える。
北の王とその周囲の人々
サンサ・スターク
(ソフィー・ターナー)
イケメン好きの面を随所に見せるスターク家の長女。エダードの死後は謀反人の娘として赤の王城(レッド・キープ)で軟禁生活を送る。5人の王による覇権争いの終結後はジョフリーから解放され、ロレス・タイレルとの結婚話が持ち上がるが叶わず、ティリオンの妻となる。ジョフリー王暗殺事件では毒薬の運び屋として利用され、ピーター・ベイリッシュの手引きで王都を脱出。叔母のライサ・アリンがいる高巣城(アイリー)に身を寄せる。
ピーター・ベイリッシュ
(エイダン・ギレン)
小評議会の財務大臣にして高級娼館の経営者。通称『小指:リトルフィンガー』。幼い頃からキャトリンに想いを寄せていて、彼女の婚約者だったブランドン・スターク(エダードの兄)に決闘を申し込んで敗れた、という過去がある。知略と裏切りによって多くの人の人生を狂わせていく。シーズン4ではタイウィンの命を受けて高巣城(アイリー)のライサ・アリンと結婚。レディ・オレナと共謀してジョフリー王の暗殺を果たしたあと、その駒として利用したサンサを連れ出して高巣城(アイリー)に匿う。
ライサ・アリン
(ケイト・ディッキー)
タリー家出身。キャトリン・スタークの2歳下の妹。ジョン・アリンの3番目の妻にして未亡人。ジョンの死後(実はベイリッシュに頼まれて彼女が毒殺した)はラニスターの手から逃れるため高巣城(アイリー)に戻る。利用されていることに気づかず昔から恋焦がれていたピーター・ベイリッシュを迎え入れて結婚。ベイリッシュが連れてきた若くて美しいサンサに対する嫉妬心を抑えきれずに自ら悲劇を招き、誰も弔うことができない最期を迎える。
ロバート・アリン
(リノ・ファシオリ)
死亡した父ジョンに代わって高巣城(アイリー)の城主、谷間(ヴェイル)の守護者となるが、病弱な少年で6歳になった今も母親の乳を求める。
アリア・スターク
(メイジー・ウィリアムズ)
スターク家の次女。キングズ・ランディングを離脱後、ハレンの巨城(ハレンホール)、洞窟の丘(ホロウ・ヒル)、双子城(ツインズ)、高巣城(アイリー)と流浪の旅を続けている。洞窟の丘(ホロウ・ヒル)以降は、殺したいほど憎んでいたサンダー・クレゲインと行動を共にして生きていく術を学び、少なからず気持ちを通わせる。サンダーがブライエニー・タースに屈した後、ソルトパンズからブレーヴォス行きの船に乗る。
サンダー・クレゲイン
(ロリー・マッキャン)
通称『ハウンド:猟犬』。元ジョフリー・バラシオンの”王の楯(キングズ・カード)”。洞窟の丘(ホロウ・ヒル)でのベリック・ドンダリオンとの決闘裁判を制した後はアリア・スタークを連れて双子城(ツインズ)から高巣城(アイリー)へ向かうが、身代金を奪うことは叶わなかった。その後、アリアを保護しに来たブライエニー・タースとの一騎討ちに敗れ、瀕死の重傷を負ったまま丘陵地帯に置き去りにされた。
ブライエニー・タース
(グェンドン・クリスティー)
タース島の領主セルウィン・タースの娘。身長180cmを超す巨漢で剣に生きる女。生前のキャトリン・スタークに与えられた、ジェイミー・ラニスターの護送という使命を果たした後、ジェイミーから譲り受けた鎧を剣を身につけ、ポドリック・ペインを従えてサンサ・スタークの保護に向かう。血みどろの門の手前で妹のアリアに出会い、キャトリンの意思を伝えるが拒絶され、彼女の剣を見てラニスターの手先だと勘違いしたサンダーと戦うことに。
ルース・ボルトン
(マイケル・マケルハットマン)
ボルトン家の君主。ドレッドフォート城主。妻はフレイ家の巨漢娘ウォルダ。スターク家に忠誠を誓っていたが、ロブ・スタークがウォルダー・フレイとの重要な約束を反故にしたことを危ぶみラニスター側へ。双子城(ツインズ)での血の婚礼の後、タイウィンの命を受け北部総督となる。ドレッドフォートに帰還後は、スターク家を根絶やしにするため傭兵のロックにブランとリコンの行方を追わせ、私生児のラムジーには北部から鉄の民を追い払えと命じた。
ラムジー・スノウ
(イワン・リオン)
ルース・ボルトンの落とし子。きわめて残忍かつ非情な性格で、私生児として扱われることに不満を抱いて生きてきた。シオン・グレイジョイがウインターフェル城を占拠した後、ルース・ボルトンに代わって海の牝犬(シービッチ)号の船員たちと交渉。シオンを引き取ることに成功し、ドレッドフォート城に監禁。気分のおもむくままにいたぶり純朴な隷にした。彼を使って鉄の民から要塞(モウト)ケイリンを奪還した功績を認められ、ラムジー・ボルトンと名を改めた。
シオン・グレイジョイ
(アルフィー・アレン)
グレイジョイ家の末男。9年前の反乱劇の敗北によってエダード・スタークの人質兼被後見人となる。エダードの死後も兄弟のようにして育ったロブとともに戦うが、援軍の要請のために戻った故郷で変心。ウィンターフェル城を占拠するが、女と見れば抱かずにはいられない性格と短絡的な思考につけ込まれてラムジー・スノウの手に落ち、ドレッドフォート城に監禁されて去勢された。ラムジーの教育によって今は”リーク”という別人格を宿している。
ヤーラ・グレイジョイ
(ジェンマ・ウィーラン)
シオンの姉。ブラック・ウインド号船長。シオンがパイク城を去った後、父ベイロンだけでなく荒くれ者の船員たちからも信頼される存在に。シオンのことを見下しており、ウィンターフェルを制圧した際も「これ以上ないほどの愚か者」と断罪した。しかしラムジー・スノウから届いた手紙でシオンが囚われ傷んでいると知ると、鉄の民とグレイジョイの家の名誉を守るため、ドレッドフォート城への進軍を決意した。
ベイロン・グレイジョイ
(パトリック・マラハイド)
鉄諸島の領主。200隻の船団を所持するパイク城の主。9年前、王都に反旗を翻したがロバート王とエダード・スタークに鎮圧された。王都侵攻を目指す若き北の王ロブ・スタークから援軍を要請されるがこれに応じず、諸公が南下して手薄となった北部制圧を企てる(シーズン4では登場シーンなし)。
ウォルダー・フレイ
(デイビッド・ブラッドリー)
関門橋の領主であり双子城(ツインズ)の城主。7人の妻との間にそれぞれ4~5名の子どもをもうけており、種馬並みの生殖能力を見せつけている。90歳を越えてから娶った8番目の妻は15歳。まだまだ子孫を増やすつもりらしい。スターク家とは、娘の一人とロブ・スターク、息子ウォルドロンとアリアを結婚させる約束を取り交わしていたが、ロブとタリサの結婚によって反故にされた。その恨みからラニスターのバックアップを受けてスターク家を一掃する殺戮計画を実行した(シーズン4では登場シーンなし)。
エドミュア・タリー
(トビアス・メンジーズ)
リヴァーラン城主ホスター・タリーの息子。キャトリンの弟。ストーン・ミルの戦いで作戦の意図を理解できず208名もの戦死者を出した負い目から、ロブ・スタークの代わりにウォルダー・フレイと6番目の妻の五女ロズリン・フレイを娶る。誰が見ても美しく可憐な少女だったので浮かれるが・・・・・・床入れの儀式の後の惨劇を地下牢で知ることになった(シーズン4では登場シーンなし)。
ブリンデン・タリー
(クライヴ・ラッセル)
リヴァーラン城主ホスター・タリーの弟。キャトリン、エドミュアの叔父。通称”漆黒の魚(ブラックフィッシュ)”。勇猛な騎士だけに、闇雲に戦って208人もの兵を失い、意味のない人質を穫って満足しているエドミュアに対する苛立ちを隠せない。双子城(ツインズ)の惨劇では敵の追撃をかわして生き延びた(シーズン4では登場シーンなし)。
ベリック・ドンダリオン
(リチャード・ドーマー)
『光の王』(ロード・オブ・ライト)のもとに集い臣民のために戦うアウトロー集団「旗印なき兄弟団」(ブラザーフッド)の首領。元はスターク家の家臣で、エダードがジェイミーに襲われて重傷を負った後、グレガー・クレゲインの軍を叩くため三叉鉾河(トライデント)へ進軍したが、ママーズフォードで奇襲を受けて敗走。その後、ロバート王の逝去とエダードの斬首を機に、命ある限り臣民のために戦うと誓った(シーズン4では登場シーンなし)。
ソロス
(ポール・ケイン)
ミア出身。旗印なき兄弟団(ブラザーフッド)の一員。『光の王』(ロード・オブ・ライト)を崇める司祭。スターク家の家臣として行動を共にしてきたベリック・ドンダリオンを、これまで6度にわたって蘇らせている(シーズン4では登場シーンなし)。
ジェクエン・フ=ガー
(トム・ヴラシア)
ブレーヴォス出身の謎の男。冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の候補の罪人としてキングズ・ランディングから檻突きの馬車に閉じ込められたまま北上する。王の道でラニスターの騎士に襲われた時、アリアに受けた恩をハレンの巨城(ハレンホール)で返す(シーズン4では登場シーンなし)
リコン・スターク
(アート・パーキンソン)
スターク家の三男。シオン・グレイジョイに占拠されたウィンターフェル城を脱出して北を目指すが、”壁”に到着後はブランと別れ、オシャとともに最後の炉端城(ラスト・ハース)に向かう(シーズン4では登場シーンなし)。
オシャ
(ナタリア・テナ)
”壁”の北側から逃れてきた野人。冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の脱走者たちとブランを襲うが失敗に終わり、スターク家の使用人となる。シオン・グレイジョイに制圧された時は身体を張ってブラン、リコンを逃がし、ルーウィンの遺言を守って黒の城(カースル・ブラック)へ。その後はブランたちと分かれ、リコンと炉端城(ラスト・ハース)に向かった(シーズン4では登場シーンなし)。
シリオ・フォレル
(ミルトス・イエロレム)
元ブレーヴォスの海頭の筆頭剣士。赤の王城(レッド・キープ)でアリアに剣術を教える。謀反人の娘となったアリアを逃がすため木剣で王都の守人(シティ・ウォッチ)の騎士に挑むが生死は定かではない(描かれていない)。
ロブ・スターク
(リチャード・マッデン)
スターク家の長男。父エダードに代わってウィンターフェル城主、北の王となる。連勝を続けていても驕ることなく、家族全員でウィンターフェルに戻るためにジェイミー・ラニスターを人質として和睦交渉を進めるが、シオン・グレイジョイの鉄諸島派遣、タリサとの結婚など、若さ故の甘さもあって諸公の信頼を損なう。そして約束を反故にしたウォルダー・フレイへの謝罪と、エドミュア・タリーの婚礼のために訪れた双子城(ツインズ)でルース・ボルトンに殺害された。遺体は斬首された後、大狼(ダイアウルフ)のグレイウィンドの頭部を付けて城内を引き回された。
レディ・キャトリン
(ミシェル・フェアリー)
タリー家出身。エダードの妻。ロブ、サンサ、アリア、ブラン、リコンの母。ジョン・アリンの未亡人レディ・ライサの姉。ラニスターに勝つために精力的に動きてロブを助け、ウォルダー・フレイ、レンリー・バラシオンとの交渉をまとめたが、レンリーの死によって状況は一変。子どもたちを救うために捕虜のジェイミー・ラニスターを逃がしてロブと諸公の怒りを買い、監視付きの生活を送る。双子城(ツインズ)の血の婚礼ではウォルダーの妻と引き換えにロブを助けようとしたが・・・・・・思いは叶わなかった。
タリサ・マイギア
(ウーナ・チャップリン)
ヴォランティス出身。負傷兵を治療する衛生係として戦場へ。足に重傷を負った騎士の治療がきっかけでロブ・スタークと出逢い、戦場で会うたびに言葉を交わすようになる。その後、ロブがウォルダー・フレイとの間に重要な約束を交わしていることを知りながら接近し、結婚。戦いが続く中で北の王の後継者を宿すが、その子もろとも双子城(ツインズ)の血の婚礼で絶命した。
メイスター・ルーウィン
(ドナルド・サンプター)
シタデル(知識の城)から派遣されている学匠でウィンターフェルの生き字引のような存在。子どもたちの教育から城の運営まであらゆる面でスターク家をサポートしてきたが、シオン・グレイジョイに占拠された後、海の牝犬(シービッチ)号の船員たちに襲われて負傷。ブランとリコンをオシャに託して逝去した。
ロドリック・カッセル
(ロン・ドナキー)
スターク家の武術指南役。ブラン殺害未遂事件後はキャトリンの守護役として、キングズ・ランディング、高巣城(アイリー)、リヴァーラン城へ同行。シオン・グレイジョイがウィンターフェル城に乗り込んだ時、ラニスター軍と戦っていたトーレンの方塞から駆けつけるが間に合わず、囚われて斬首された。
エダード・スターク
(ショーン・ビーン)
前ウィンターフェル城主および北部総督。幼い頃はロバート・バラシオンとともに高巣(アイリー)城のジョン・アリンに養育された。そのジョン・アリンの死後、ロバートの命を受けて”王の手”となるが、プリンス・ジョフリーに王位継承権はないと主張したため謀反人の汚名を着せられ斬首された。
三つ眼の鴉を探す者たち
ブラン・スターク
(アイザック・ヘンプステッド=ライト)
スターク家の次男。サーセイとジェイミーの謀略を聞き、禁断の情事を目撃してしまったため、ジェイミーに突き落とされて半身不随に。奇跡的に意識を取り戻してから狼潜り(ウォーグ)の力が目覚め始め、すべてを見渡すことができる三ツ目の鴉を探すため”壁”の向こうを目指す。クラスターの砦ではボルトンの傭兵ロックに命を狙われるが、ホーダーに潜って撃退した。
ホーダー
(クリスチャン・ナイアン)
スターク家に仕える巨体の馬丁。「ホーダー」としか言葉を発することができない。気の優しい力持ちで足の動かないブランを背負い、時には抱きかかえて守り続ける。
ジョジェン・リード
(トーマス・サングスター)
地峡(ネック)出身の沼地人(クラノグマン)。獣たちの目線で現代だけでなく過去の真実を見ることができる綠視者(グリーンシーアー)。夢のなかで出会ったブランを探してウィンターフェルにやってきて、三ツ目の鴉を探す旅に同行する。
ミーラ・リード
(エリー・ケンドリック)
地峡(ネック)出身の沼地人(クラノグマン)。ジョジェン・リードの姉。人並み外れた走力と眼力、聴力を持つ。狩りの達人でもあり弓で食糧を調達して、ジョジェンとブランの旅をサポートする。
冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)と関連人物
ジョン・スノウ
(キット・ハリントン)
エダードが他の女性に産ませた私生児(「スノウ」は自らの名字を持たずに生まれた北部のすべての子どもに習慣上、与えられる名前)。エダードの”王の手”就任を機に自ら望んで冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)となる。マンス・レイダーや愛するイグリットを裏切り”壁”の北側の偵察から帰還。マンスに黒の城(カースル・ブラック)の窮状を知られるのを防ぐため、志願してクラスターの砦に出陣。元殺し屋のカールら反乱者を始末した。それでも”壁”の扉を塞ぐという提案は認められず、何の準備もできないままマンス軍と戦うことになった。
サムウェル・ターリー
(ジョン・ブラッドリー)
通称サム。冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)になるために角の丘(ホーン・ヒル)城からやってきた臆病で小太りの少年。父親はハイガーデンのタイレル家の旗主。”壁”の北側から帰還後、ジリと息子のサムを預けた土竜の町(モウルズ・タウン)が、野人に襲われたと聞いて自責の念にかられるが、再会して腹を決める。
ジリ
(ハンナ・マリー)
クラスターの娘であり妻。サムが砦に立ち寄った際に男児を出産。男児はホワイト・ウォーカーの生け贄にされるため、クラスターに対する冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちの反乱に乗じてサムとともに脱出。黒の城(カースル・ブラック)にたどり着く。サムの指示で身を寄せていた土竜の町(モウルズ・タウン)が野人に襲われた時も生きのび、自力で黒の城(カースル・ブラック)に戻った。
アリザー・ソーン
(オーウェン・ティール)
武術指南役。”壁”の北で戦った経験があり腕も立つが、ジョン・スノウの存在は認めようとしない。それでもマンス・レイダーとの戦いでは、ジョンの提案を却下して”壁”のトンネルを塞がなかった非を認め、南の門から侵入した野人たちに真っ向から斬り込んで冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちを鼓舞。深手を負って引いたが、指揮官のあるべき姿を存分に見せつけて生き残った。
メイスター・エイモン
(ピーター・ヴォーン)
盲目の学匠(メイスター)。エイリス・ターガリエンの叔父。サムが連れて戻ったジリをゲストとして迎えるなど、若い冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちを温かい目で見守る。
ベンジェン・スターク
(ジョゼフ・マウル)
エダードの弟。冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の哨士長(ファーストレンジャー)。幼い頃から目をかけてきたジョン・スノウの黒の城(カースル・ブラック)入城を見届けてから”壁”の北側に偵察に出て、消息を絶つ(シーズン4では登場シーンなし)
ジオー・モーモント
(ジェームズ・コスモ)
冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の総帥。通称『熊の御大』(オールド・ベア)。息子は”女王の楯”(クィーンズガード)としてデナーリス・ターガリエンに仕えているジョラー・モーモント。ジョン・スノウの良き理解者で、亡者(ワイト)の攻撃から身を挺して守ってくれた礼として、ヴァリリア鋼の名剣ロングクロウを彼に贈った。ジョンやサムとともに”壁”の北から迫っている驚異の偵察に出て、帰路に立ち寄ったクラスターの砦で反逆者たちの剣に斃れた。
クラスター
(ロバート・パフ)
クラスターの砦の主人。妻から娘から生まれたらその娘を妻にしてまた娘を作る。それを繰り返して生きている。宿を提供してくれる彼のおかげで命をつなぎ止めた冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)も少なくないが、その生き方には誰もが憤りを感じていて、高圧的な態度にも不満を抱いていた。それに自ら火を点けた形で冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の反逆者たちに襲われ、命を落とした。
クォリン
(サイモン・アームストロング)
”壁”の西端に位置する影の塔(シャドウ・タワー)所属の哨士(レンジャー)。通称”二本指(ハーフハンド)”。”壁”の向こうから迫っている脅威を調べるため偵察に出て、黒の城(カースル・ブラック)から出たジョン・スノウたちと合流。冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)として野人たちの”壁”への侵攻を止める、という大義のために命を捨てる覚悟を決め、ジョン・スノウに斬られた。
ヨーレン
(フランシス・マギー)
冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の新兵募集係。七王国を巡り、罪人を集めて”壁”に送り込むのが任務。エダードが処刑される時にキングズ・ランディングにいたため、アリアを新兵の一行に紛れ込ませて北へ連れていくが、その途中でアリアとジェンドリー、ホットパイを逃がすため王都の守人に敢然と挑み、命を落とした。
”壁”の向こうの王と野人たち
マンス・レイダー
(キアラン・ハインズ)
”壁”の向こうの王。元冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)で、当時は”二本指(ハーフハンド)”のクォリンの誓約の兄弟であり、エダード・スタークのことも知っている。ホワイト・ウォーカーの脅威から逃れるために「南に行かなければ全滅」すると言って60の種族が存在する野人(自由人)たちを統率して10万の軍を形成。無益な戦いを避けて”壁”の南側に隠れたいと願っている。
イグリット
(ローズ・レスリー)
”壁”の向こうで生まれ育った野人の娘。弓矢の達人。野人たちの動向を調べるために偵察に来たジョン・スノウと接近。いずれは敵味方になって戦うことになるとわかっていながら男と女の関係になり、愛し合う。ジョンが黒の城(カースル・ブラック)に戻ったあとも「自分の手で仕留める」と言って矢を作り続けていたが、”壁”を巡る戦いでそれを彼に向けて放つことはなかった・・・・・。
トアマンド
(クリストファー・ヒヴュ)
”巨人殺し(ジャイアンツペイン)”の異名をとる野人の戦頭。”二本指(ハーフハンド)”のクォリンを殺して仲間になったジョン・スノウを信用し、イグリットとの仲も認めていた。マンスたちを”壁”の南へ迎え入れるための戦いで負傷し、黒の城(カースル・ブラック)で捕虜となった。
鎧骨公(ロード・オブ・ボーンズ)
(ロス・オヘネシー)
野人の戦頭(いくさがしら)。ジョン・スノウを捕らえ、”壁”の向こうの王マンス・レイダーと引き合わせる。
オレル
(マッケンジー・クルック)
狼潜り(ウォーグ)の力を持つ野人。イグリットに想いを寄せており、ジョン・スノウのことは一貫して「鴉」と呼び、まったく信用しないまま行動を共にする。”ブランドンの贈り物”でジョンが老人を助けるために裏切った時に命を落とした。
海の彼方の女王とその周囲の人々
デナーリス・ターガリエン
(エミリア・クラーク)
狂王(マッドキング)エイリス・ターガリエンの末娘。スミレ色の眼とシルバーゴールドの髪をもつ。呼び名は『女王(カリーシ)』。騎馬民族王カール・ドロゴ、胎内に宿っていた息子レイゴとも亡くしてしまったが、3頭のドラゴン(ドラカリス、ヴィセーリオン、レイガル)の母となった。クァースで手に入れた資金とドラゴンの力で”穢れなき軍団(アンサリード)”を買い、ユンカイ、ミーリーンと奴隷を解放して兵力を拡大している。
ジョラー・モーモント
(イアン・グレン)
父親は冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の総帥。モーモント家はスターク家の旗主を務めていたが、彼が密猟者を奴隷商人に売って名誉を汚したために追放された。現在はデナーリス・ターガリエンに生涯の忠誠を誓っている騎士で女王の楯(クィーンズ・ガード)。兵力の増強を進めるが、女王の楯(クィーンズ・ガード)が増えるのを歓迎しているわけではなく、バリスタン・セルミーの提案には意義を唱えることが多い。ミーリーンを制圧した後、王都のスパイとして動いていたことが露見して罷免された。
バリスタン・セルミー
(イアン・マッケルヒニー)
元・小評議会参議。元・王の楯(キングズ・ガード)総帥。七王国で随一の剣の使い手。ジョフリー・バラシオンの即位後、高齢と獅子狩りの際にロバート王を守れなかった責任を問われて解任された。心から信頼できる君主を求めて海を渡り、アスタポアで黒魔術を使う刺客からデナーリスを守ったのを機に女王の楯(クィーンズ・ガード)となる。剣は衰えていないが自尊心が強く経験則で行動するため、若くして女王となり常識を覆していくデナーリスとは考えが食い違うことも少なくない。
ミッサンディ
(ナタリー・エマニュエル)
19の言語を操る才女。アスタポアで奴隷商人クラズニス・モ・ナクロツの通訳を務めていたが”穢れなき軍団(アンサリード)”とともにデナーリスに買われて侍女となる。
グレイ・ワーム
(ジェイコブ・アンダーソン)
8,000人いる”穢れなき軍団(アンサリード)”の指揮官。アスタポアでデナーリスに買われて部下となった。ユンカイではジョラー・モーモント、ダーリオ・ナハリスとともに戦い、奴隷解放に大きく貢献した。去勢されていても恋心は失っておらず、ミッサンディに想いを寄せている。
ダーリオ・ナハリス
(ミキール・ハースマン)
騎馬傭兵部隊”次子(セカンド・サンズ)”の副長。ユンカイで”穢れなき軍団(アンサリード)”と戦うはずだったが、デナーリスの美しさに惹かれて指揮官のメロと副長のプレンダール・ナ・ゲズンを殺害。”次子(セカンド・サンズ)”とともにデナーリスの指揮下に入った。デナーリスを女性として愛していて、ミーリーンでは念願叶ってベッドを共にした。その後、親方たちが力を取り戻し始めたユンカイへ偵察に出た。
ザロ・ゾアン・ダクソス
(ノンソー・アノジー)
クァースの十三人組のひとり。交易王。ドスラク人を招き入れることに反対する十三人組を説き伏せ、デナーリスたちに宮殿での何不自由ない生活を提供。目もくらむような金と宝石を巨大な金庫に保管している話していたが大嘘で、ドラゴン誘拐とドスラク人殺害の罪でデナーリスに裁かれた。
パイアット・プリー
(イアン・ハンモア)
クァースの十三人組のひとり。黒魔道師。ザロ・ゾアン・ダクソスと結託してデナーリスのドラゴンを奪おうと計画するが、そのドラゴンに焼かれて死んだ。
カール・ドロゴ
(ジェイソン・モモア)
戦で負けを知らないドスラク人の騎馬民族王。妻デナーリスと息子レイゴが王都からの刺客に命を狙われたことに激高。海を渡って鉄の玉座を手に入れると宣言した矢先に決闘で負った刀傷がもとで倒れる。妖女ミリ・マズ・ドゥールの黒魔術でレイゴの命の引き替えに一命を取り留めたものの廃人同然となり、デナーリスの手で最期を迎えた。
ヴィセーリス・ターガリエン
(ハリー・ロイド)
エイリスの次男。自称ヴィセーリス三世王。父エイリス王と兄プリンス・レイガーの敵を討ち、地位と名誉をロバート・バラシオンとラニスターから奪い返すため、デナーリスとドスラク人の騎馬民族王カール・ドロゴとの婚姻を実現させたが、ドロゴに殺された。
相関図
(※参照:スターチャンネル)
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