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()ネタバレを含みます。
モノクロ写真はシーズン5スタート時に死亡している主要登場人物です。
鉄の玉座の王とその周囲の人々
サーセイ
(レナ・ヘディ)
摂政太后。ロバート王の未亡人。トメン王を思うがままに操り、自分を邪魔者扱いする王妃マージェリーとタイレル家を陥れるために雀聖下(ハイ・スパロー)たちに力を与え、暗黒房(ブラックセル)に投獄された。姦通罪と偽証を認めたので釈放されたが、双子の弟ジェイミーとの不義な関係、ロバート王の暗殺(猪狩りに同行したランセルにワインに薬を盛るよう命じた)、ブラックウォーター湾の戦いに乗じたティリオンの殺害画策など、表沙汰になっていない罪は多い。
トメン・バラシオン
(ディーン=チャールズ・チャップマン)
摂政太后サーセイの次男。ジョフリー王の逝去に伴い鉄の玉座の王となる。兄とは似ても似つかない聡明で心やさしい性格だがそれゆえにもろく、王妃マージェリーと母サーセイのくだらない争いに巻き込まれるなかで自身の無力さを痛感し、心を閉ざしていく。
クイーン・マージェリー
(ナタリー・ドーマー)
ハイガーデン城主メイス・タイレルの長女。レンリー・バラシオンの妻だったが、レンリーの死後はブラックウォーター湾の戦いによるタイレル家の功績を利用し、ジョフリー・バラシオンと婚約。ジョフリー王の死後はその弟トメンに近づき、ついに王妃となる。しかしトメンからサーセイを遠ざけるために行った悪巧みで自らを貶めることになり、雀聖下(ハイ・スパロー)による兄ロラスに対する審問の場で偽証を行ったとして暗黒房(ブラックセル)に投獄された。
ロラス・タイレル
(フィン・ジョーンズ)
マージェリーの兄。通称『花の騎士』。多くの女性が好意を寄せる美しい青年だが男色で、亡きレンリー・バラシオンとは恋仲にあった。その性癖をつかれてタイレル家がサンサ・スタークとの結婚を画策していることをピーター・ベイリッシュにつかまれ、サンサとの結婚話は消滅。その後、太后サーセイの再婚相手として浮上するも、タイウィンの死によって消滅。従士のオリヴァーと気ままな関係を続けていたが、雀(スパロー)たちによって捕らえられ、姦淫、男色、神への冒涜の罪で投獄された。
レディ・オレナ
(ダイアナ・リグ)
レッドワイン家出身。莫大な借金を抱え財政難に喘ぐ王都を豊富な資金力でサポートているハイガーデン城主メイス・タイレルの母。ロラス、マージェリーの祖母。見た目は上品で物わかりのいい老婆だが、知略に長け交渉力も備えた策士。ベイリッシュと共謀してジョフリー王を排除し、マージェリーとトメンの結婚を見届けた後はハイガーデンに戻っていたが、ロラスを救うために王都へ。サーセイとの交渉が不発に終わると再びベイリッシュと手を組み、サーセイを嵌めた。
雀聖下(ハイ・スパロー)
(ジョナサン・プライス)
本名不明。王都に本拠を置くウェスタロス最大の宗教である七神正教の狂信的信徒『雀(スパロー)』たちの指導者。ロラス・タイレルと王妃マージェリーを陥れようと画策したサーセイの後押しによって総司祭(ハイ・セプトン)となり、キングズ・ランディングにはびこる不正や腐敗のもとを粛正する。七神正教の敬虔な信者で政治には興味がなく、自らの存在理由を高めた太后サーセイも迷わず断罪した。
ランセル・ラニスター
(ユージン・サイモン)
ラニスター3兄姉のいとこで色白の美少年。元・ロバート王の従士。ロバート在命中からベッドをともにしていたサーセイに命じられ、ロバート王の猪狩りの際、ワインに薬物を盛った。そんな罪への意識からか七神正教の狂信的信徒『雀(スパロー)』となってキングズ・ランディングの不正や腐敗を粛正。自らの罪も告白してサーセイの投獄に一役買った。
ジェイミー・ラニスター
(ニコライ・コスター=ワルドー)
摂政太后サーセイの双子の弟でティリオンの兄。”狂王(マッドキング)”と呼ばれたエイリス・ターガリエンを殺害したことから『キングスレイヤー:王殺し』と呼ばれている。ジョフリー王暗殺事件で有罪判決を受けたティリオンをヴォアリスに頼んでエソスへ逃がすが、タイウィン殺しについては憤りを感じている。その後、姪っ子のミアセラの身の危険を暗示させる脅迫状が届いたためブロンとともにドーンへ向かうが……。
ブロン
(ジェローム・フリン)
ティリオン・ラニスターがブラン・スターク殺害を企てた容疑者としてキャトリンの捕虜になった時、キャトリン側にいた傭兵。高巣城(アイリー)で決闘裁判の代理人として戦って勝利し、ティリオンに傭兵として雇われた。王都の守人(シティ・ウォッチ)の指揮官を解任された後は騎士となってティリオンに仕え、ジェイミーの剣術練習を相手を務める。ジョフリー暗殺事件の後、サーセイがティリオンの代理闘士となるのを防ぐために画策したストークワース家の娘ロリスとの結婚話に乗り、ティリオンのもとを去ったが、ジェイミーに乞われてドーンへのミアセラ救出の旅に同行する。
ミアセラ・バラシオン
(ネル・タイガー・フリー)
摂政太后サーセイの長女。タイウィン在命中にサンスピア宮の大公ドーラン・マーテルの被後見人となり、ドーランの長男トリスタンと婚約。愛を育んでいたが、オベリンの死によってその愛人であるエラリアの報復対象に。ドーランの許可を得てトリスタンとともにキングズ・ランディングへ戻ることになるが、船の中で毒殺された。
エラリア・サンド
(インディラ・ヴァルマ)
ジョフリー王暗殺事件の裁判でティリオンの代理闘士として戦い命を落としたオベリン・マーテルの愛人。原告側のサーセイへの報復を誓い、砂蛇(サンド・スネーク)の3人娘を使ってミアセラの命を狙う。ウォーター・ガーデンズでの襲撃はジェイミーとブロンに阻まれるが、遅効性の毒薬を使って目的を果たした。
ドーラン・マーテル
(アレクサンダー・シディグ)
七王国のなかで最も遅く鉄の玉座に忠誠を誓ったドーンのプリンス。重い痛風のため車椅子で生活し、サンスピア宮から15km離れたウォーター・ガーデンズに引き籠もっている。5王の戦い(ジョフリー、スタニス、レンリー、ロブ、ベイロン)は静観し、ミアセラとトリスタンの婚約成立後にジョフリー王を支持した。戦を好まず、トメン王の願いと聞いてミアセラが王都に戻ることを承諾し、ミアセラの殺害を企てたエラリアを赦すが……。
タイエニー・サンド
(ロザベル・ラウレンティ・セラーズ)
オベリン・マーテルの庶出の娘(落とし子)。母はエラリア・サンド。砂蛇(サンド・スネーク)の1人。
オバラ・サンド
(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)
オベリン・マーテルの庶出の娘(落とし子)。砂蛇(サンド・スネーク)の1人。
ナイメリア・サンド
(ジェシカ・ヘンウィック)
ベリン・マーテルの庶出の娘(落とし子)。砂蛇(サンド・スネーク)の1人。
パイセル
(ジュリアン・グローヴァー)
小評議会参議。知識の城(シタデル)から派遣され、これまで4代の王に仕えてきた七王国のグランド・メイスター(上級学匠)。老いているのは容姿だけで王都の若い女をかわるがわる部屋に連れ込むほどの絶倫。王の手代理時代のティリオンに髭を落とされ暗黒房へ投獄された恨みをサーセイ側の証人となって晴らすが、サーセイの信頼を得ているというわけではない。老いているというだけでどの場所に行っても邪魔者扱いされている。
グレガー・クレゲイン
(コナン・スティーブンス)
サーセイに仕える豪腕の戦士。身長2mを超える大男。通称『マウンテン:山』。サンダー・クレゲインの兄。ベイロン・グレイジョイの反乱の際にはエダードと一緒に戦っている。サーセイの代理闘士としてオベリン・マーテルと戦った時、かねてから噂されていたオベリンの姉エリアを犯して惨殺し、その子ども達も殺したことを認めた。オベリンの毒槍を受けて死線をさまよっていたが、クアイバーンの死霊魔術によって復活。サーセイの敵が息絶え、邪悪な者が追放されるまで口を聞かないと誓っている。
イリーン・ペイン
(ウィルコ・ジョンソン)
王の執行使。対象が誰であろうと苦しませないよう一振りで斬首する誇り高き首切り役人。前王に舌を抜かれたため言葉を発することができない(シーズン5では登場シーンなし)
タイウィン・ラニスター
(チャールズ・ダンス)
キャスタリー・ロック城主。西部総督。ラニスポートの守護者。ティリオン、ジェイミーと息子を続けて捕虜にしたスターク家と敵対。20年間にわたって務めたエイリス・ターガリエン時代に続き、ジョフリー王にも”王の手”として仕えることになった。「存続を第一に考える家は息子や娘のことを第一に考える家を必ず打ち負かす」という哲学を持ち、ラニスター家を守り存続させるために子どもたちを容赦なく利用するが、さんざん卑下してきたティリオンにクロスボウで討たれて絶命した。
ジョフリー・バラシオン
(ジャック・グリーソン)
鉄の王座の王。ロバート・バラシオンの長男として生まれてきたが、実は王妃サーセイが双子の弟ジェイミー・ラニスターとの間にもうけた子。わがままで臆病で残虐な性格で、王位継承後はタイウィンを煙たがり、サーセイに逆らい、ジェイミーを見下し、ティリオンを虐げ、サンサを辱める。前線に立つことなく城内に逃げ帰ったブラックウォーター湾の戦いの後、サンサとの婚約を解消してタイレル家のマージェリーと婚約。その婚礼の場で毒殺された。
シェイ
(シベル・ケキリ)
タイウィン・ラニスターに従軍娼婦として雇われて三叉鉾河(トライデント)の野営地にいる時にティリオンと出会い、キングズ・ランディングへ同行。サンサ・スタークの侍女として働き、サンサとティリオンの結婚後も愛人関係を継続。ジョフリー王の婚礼を前にティリオンと別れて王都を離れるが、ジョフリー王暗殺事件のサーセイ側の証人として戻り、ティリオンがサンサと共謀してジョフリーを暗殺したと証言。「私たちはお互いのもの」と誓い合ったティリオンを窮地に追い込むが、タイウィンのものになったことが命取りになった。
オベリン・マーテル
(ペドロ・パスカル)
サンスピア宮の宮主・ドーラン・ナイメロス・マーテルの弟。通称「赤い毒蛇:レッドヴァイパー」。8人の庶出(しょしゅつ:妾腹のこと)の娘を持つ。ジョフリー王の婚礼に出席するため王都へ来訪するが、レイガー・ターガリエンに嫁ぎ、キングズ・ランディングで殺害された姉エリア・マーテルとその子ども達の敵を討つため、代理闘士としてグレガー・クレゲインと戦い、死亡した。
ロス
(エスメ・ビアンコ)
北部出身の娼婦で、ウインターフェルでの客にはティリオン・ラニスターやシオン・グレイジョイがいた。稼ぎを求めてキングズ・ランディングへ渡り、ピーター・ベイリッシュが経営する娼館で客をとるようになった。ベイリッシュのスパイだったがスタニスとの戦の後でヴァリスのために動いていたことが露見。ベイリッシュがジョフリーに玩具として提供した。
レンリー・バラシオン
(ゲシン・アンソニー)
嵐の果ての城(ストームズ・エンド)城主。小評議会の参議として赤の王城(レッド・キープ)にいたが兄ロバートの死後、ウェスタロス王を名乗りスタニス・バラシオン、ジョフリーと敵対。スタニスと戦う前に”紅の女”メリサンドルが嵐の果て城(ストームズ・エンド)の地下洞窟で産み落とした”影”に襲われ命を落とした。イケメンで民衆には人気があったが男色で、”花の騎士”ことロラス・タイレルと恋仲だった。
ロバート・バラシオン
(マーク・アディ)
前・七王国の王。三叉鉾河(トライデント)の戦いでレイガー・ターガリエンを打ち負かして勇猛な騎士として名をあげたが、鉄の玉座を勝ち取ってからは酒と女に溺れ、ラニスター家の資金なくしては財政が立ちゆかない王都にしてしまった。狩りに出かけ、巨大イノシシの牙を受けて死去。七王国に数え切れないほとの落とし子を残した。
ジョン・アリン
(ジョン・スタンディング)
難攻不落の砦と言われる高巣城(アイリー)の元城主および元東部総督。14年間にわたってロバート・バラシオンの”王の手”を務めてきたが、謎の死を遂げる。ロバートの落とし子について知りすぎてしまったために暗殺されたと推察されている。
狭い海(ナロー・シー)の王とその周囲の人々
スタニス・バラシオン
(スティーブン・ディレイン)
ドラゴンストーン城主。ブラックウォーター湾の戦いで王都軍に惨敗した後はくすぶっていたが、ブレーヴォスの鉄の銀行(アイアン・バンク)で資金の調達に成功。兵力を大幅に増強し「七王国の真の王」となるために”壁”の向こうに乗り込んでマンス・レイダー軍を制圧。しかしマンスを説得できず野人たちを兵に加えることは叶わなかった。黒の城(カースル・ブラック)に留まったあと北部制圧を目指してウィンターフェルに進軍するが、雪と寒さ、ボルトン軍の奇襲によって兵力は激減。ボルトン軍との勝ち目のない戦いに挑んだ。
ダヴォス・シーワース
(リアム・カニンガム)
元密輸業者。ブラックベータ号船長。ロバート・バラシオンが栄光をつかもうとしている時、飢えと渇きに苦しみながら嵐の果て城(ストームズ・エンド)を死守していたスタニスを救った。命がけで警戒線を突破し、小舟に満載した玉葱(本人は肉も届けたと言っている)を届けた度胸が評価されて騎士になったため『玉葱の騎士』と呼ばれる。スタニスの命を受けて黒の城(カースル・ブラック)へ援軍要請に行ったため、ボルトン軍との戦いでは生き延びた。
メリサンドル
(カリス・ファン・ハウテン)
”紅の女”の異名を持つエソスのアッシャイで生まれ育った女祭司(祭典や宗教上の職務をつかさどる者)。『光の王』(ロード・オブ・ライト)の力でスタニスを鉄の玉座につかせると断言。王家の血で死を祈ったレンリー、ジョフリー、ロブ・スタークが相次いでこの世を去ったことでスタニスの信頼を揺るぎないものとし、”壁”の北側への進軍へも同行。しかし、シリーンを生け贄にしながら兵の大量離脱とセリースの死を招いてしまったため、ボルトン軍との戦いを待たずスタニスの前から姿を消した。
シリーン
(ケリー・イングラム)
スタニスの一人娘。進行は止まっているが不治の病と言われる灰鱗病を患っており、顔の左半分だけ石化人化しているため地下室に隔離されている。ダヴォス・シーワースを「玉葱の騎士」と慕い、彼が地下牢に投獄されたのを機に絵本を使って文字の読み方を教える。ダヴォスとセリースは反対したが、「王の血」が切り札になると考えていたメリサンドルの強い意向でスタニスの北部遠征に帯同。窮地に追い込まれたスタニスを救うため『光の王』(ロード・オブ・ライト)への生け贄にされた。
レディ・セリース
(タラ・フィッツジェラルド)
フロレント家出身。スタニス・バラシオンの妻。これまでに3人の息子を宿すが、病弱な体質のためいずれもこの世で生を受けることはなかった。『光の王』(ロード・オブ・ライト)を崇め、跡継ぎを産めなかった負い目もあるため、メリサンドルの言動にはいっさい口を出さない。娘のシリーンにはいつも冷たくあたってきたが、その最期の瞬間にようやく母親としての自然な感情を取り戻した。
ジェンドリー
(ジョー・デンプシー)
キングズ・ランディングの蚤のたまり場で生まれ育ち、武具師トブホー・モットのもとで修行していた鍛冶職人の少年。ロバー王の私生児という理由でジョフリーの即位後は命を狙われ、キングズ・ランディングを離脱。アリアととともに死線をくぐり抜け、旗印なき兄弟団(ブラザーフッド)に加わると決意するが、王の血を必要とするメリサンドルに買われてドラゴンストーン城へ。ダヴォスの協力で地下牢から脱出した後の消息は不明。
北の王とその周囲の人々
サンサ・スターク
(ソフィー・ターナー)
スターク家の長女。ピーター・ベイリッシュの手引きで王都から脱出した後は高巣城(アイリー)に身を寄せていたが、兄と母を裏切って死に至らしめたルース・ボルトンへの復讐を誓って(ベイリッシュに進言され)その息子ラムジーと結婚。生まれ育ったウインターフェル城で生活を始めるが、ラムジーの暴力と監禁生活に耐えられず、スターク家を裏切った敵シオン・グレイジョイとともに脱出を図る。
ピーター・ベイリッシュ
(エイダン・ギレン)
高巣城(アイリー)城主ロバート・アリンの義父。サンサ・スタークの復讐心をあおり、北部での支配力を高めたいボルトン家との婚礼をまとめる。一方でサーセイには「スタニスとボルトン。生き残った方を高巣城(アイリー)の兵で叩くから北部総督の座に……」と打診。これを黙殺されたためか、武力を持った雀(スパロー)に娼館を破壊された腹いせかどうかは分からないが、ジョフリー暗殺の共謀者レディ・オレナにランセル・ラニスターという贈り物を差し出し、サーセイを暗黒房(ブラックセル)送りにした。
ルース・ボルトン
(マイケル・マケルハットマン)
ボルトン家の君主。ドレッドフォート、ウインターフェル城主。妻はフレイ家の巨漢娘ウォルダ。双子城(ツインズ)での血の婚礼の後、タイウィン・ラニスターの後押しを受けて北部総督となる。タイウィンの死後はサーセイの影響力が北部まで及ばないのをいいことに、王家に断りなくサンサ・スタークと息子ラムジーとの婚礼を実行。妻ウォルダは直系男子を妊娠しており、スタニス・バラシオンとの戦いには圧勝。笑いが止まらないところだが……。
ラムジー・ボルトン
(イワン・リオン)
ルース・ボルトンの落とし子。私生児として扱われることに不満を抱いて生きてきたが、鉄の民から要塞(モウト)ケイリンを奪還した功績を認められ、ラムジー・ボルトンと名を改めた。しかしウォルダの妊娠が判明してからは内心穏やかではない。従わない者にはボルトン家の旗印である生皮剥ぎと磔(はりつけ)を処するというきわめて凶悪で残忍な男で、北部での支配力を強めるために結婚したサンサ・スタークに対しても婚礼初夜から暴力と監禁を続けている。
シオン・グレイジョイ
(アルフィー・アレン)
グレイジョイ家の末男。9年前の反乱劇の敗北によってエダード・スタークの人質兼被後見人となる。エダードの死後も兄弟のようにして育ったロブとともに戦うが、援軍の要請のために戻った故郷で変心。ウィンターフェル城を占拠するが、女と見れば抱かずにはいられない性格と短絡的な思考につけ込まれてラムジーの手に落ち、ドレッドフォート城に監禁されて去勢された。以来、ラムジーの下僕”リーク”として生きているが、サンサとの再会によって本来の自分を取り戻しつつある。
ロバート・アリン
(リノ・ファシオリ)
死亡した父ジョンに代わって高巣城(アイリー)の城主、谷間(ヴェイル)の守護者となるが、病弱な少年で6歳になっても母の乳を求めていた。ライサの死後は谷間(ヴェイル)の執政を務めるネスター・ロイスのもとで剣術の鍛錬に励む。
ブライエニー・タース
(グェンドン・クリスティー)
タース島の領主セルウィン・タースの娘。身長180cmを超す巨漢で剣に生きる女。サンダー・クレゲインとの戦いの後、十字路の旅籠でようやくサンサ・スタークとの面会が叶い「私はあなたの楯となり、必要とあらばこの命を捧げます」とひざまずく。しかし信用を得ることはできず、従士のポドリック・ペインとともにアリン家の騎士たちに追われることに。それでも諦めず、ウインターフェル城を見渡せる町で助けを必要とされる時を待つ。
ポドリック・ペイン
(ダニエル・ポートマン)
元ティリオンの従士。ブラックウォーター湾の戦いではジョフリーの命を受けてティリオンの命を狙っていた”王の楯(キングズ・カード)”のマンドン・ムーアを討った。その褒美にとティリオンが3人の高級娼婦との時間をプレゼントした結果、娼婦が「お金はいらないから」と待ち焦がれるほど、並外れた性戯の持ち主と判明した。ティリオンの投獄後、命じられて王都を離れ、スターク家の娘たちを探す旅に出たブライエニー・タースの従士となった。
アリア・スターク
(メイジー・ウィリアムズ)
スターク家の次女。ブレーヴォスの黒と白の館で“顔のない男(フェイスレス・メン)”のジャクエン・フ=ガーと再会。アリア・スタークという存在を捨てて”誰でもない者”になろうとするが、遺体を浄め、館を清掃するだけの毎日に不満を募らせる。そしてようやく”別の者”になることを許された矢先、剣の師匠だったシリオ・フォレルを殺した”王の楯(キングズ・カード)”のマーリン・トラントに遭遇。少女の顔を無断で使って復讐を果たすが、その代償として両目の視力を失った。
ジャクエン・フ=ガー
(トム・ヴラシア)
”数多の顔を持つ神”に仕える司祭。“顔のない男(フェイスレス・メン)”。ブレーヴォスの『黒と白の館』で、生き地獄からの解放を願う民と、その元凶となっている者に死という贈り物を届けている(数多の顔を持つ神の背景はこちら)。王の道でラニスターの騎士に襲われた時、命を救われたのが縁で“顔のない男(フェイスレス・メン)”になりたいというアリアを受け入れるが……。
サンダー・クレゲイン
(ロリー・マッキャン)
通称『ハウンド:猟犬』。元ジョフリー・バラシオンの”王の楯(キングズ・カード)”。洞窟の丘(ホロウ・ヒル)でのベリック・ドンダリオンとの決闘裁判を制した後はアリア・スタークを連れて双子城(ツインズ)から高巣城(アイリー)へ向かうが、身代金を奪うことは叶わなかった。その後、アリアを保護しに来たブライエニー・タースとの一騎討ちに敗れ、瀕死の重傷を負ったまま丘陵地帯に置き去りにされた(シーズン5では登場シーンなし)。
ヤーラ・グレイジョイ
(ジェンマ・ウィーラン)
シオンの姉。ブラック・ウインド号船長。シオンがパイク城を去った後、父ベイロンだけでなく荒くれ者の船員たちからも信頼される存在に。シオンのことを見下しており、ウィンターフェルを制圧した際も「これ以上ないほどの愚か者」と断罪した。しかしラムジー・スノウから届いた手紙でシオンが囚われ傷んでいると知ると、鉄の民とグレイジョイの家の名誉を守るため、ドレッドフォート城への進軍を決意した(シーズン5では登場シーンなし)。
ベイロン・グレイジョイ
(パトリック・マラハイド)
鉄諸島の領主。200隻の船団を所持するパイク城の主。9年前、王都に反旗を翻したがロバート王とエダード・スタークに鎮圧された。王都侵攻を目指す若き北の王ロブ・スタークから援軍を要請されるがこれに応じず、諸公が南下して手薄となった北部制圧を企てる(シーズン5では登場シーンなし)。
ウォルダー・フレイ
(デイビッド・ブラッドリー)
関門橋の領主であり双子城(ツインズ)の城主。7人の妻との間にそれぞれ4~5名の子どもをもうけており、種馬並みの生殖能力を見せつけている。90歳を越えてから娶った8番目の妻は15歳。まだまだ子孫を増やすつもりらしい。スターク家とは、娘の一人とロブ・スターク、息子ウォルドロンとアリアを結婚させる約束を取り交わしていたが、ロブとタリサの結婚によって反故にされた。その恨みからラニスターのバックアップを受けてスターク家を一掃する殺戮計画を実行した(シーズン5では登場シーンなし)。
エドミュア・タリー
(トビアス・メンジーズ)
リヴァーラン城主ホスター・タリーの息子。キャトリンの弟。ストーン・ミルの戦いで作戦の意図を理解できず208名もの戦死者を出した負い目から、ロブ・スタークの代わりにウォルダー・フレイと6番目の妻の五女ロズリン・フレイを娶る。誰が見ても美しく可憐な少女だったので浮かれるが・・・・・・床入れの儀式の後の惨劇を地下牢で知ることになった(シーズン5では登場シーンなし)。
ブリンデン・タリー
(クライヴ・ラッセル)
リヴァーラン城主ホスター・タリーの弟。キャトリン、エドミュアの叔父。通称”漆黒の魚(ブラックフィッシュ)”。勇猛な騎士だけに、闇雲に戦って208人もの兵を失い、意味のない人質を穫って満足しているエドミュアに対する苛立ちを隠せない。双子城(ツインズ)の惨劇では敵の追撃をかわして生き延びた(シーズン5では登場シーンなし)。
ベリック・ドンダリオン
(リチャード・ドーマー)
『光の王』(ロード・オブ・ライト)のもとに集い臣民のために戦うアウトロー集団「旗印なき兄弟団」(ブラザーフッド)の首領。元はスターク家の家臣で、エダードがジェイミーに襲われて重傷を負った後、グレガー・クレゲインの軍を叩くため三叉鉾河(トライデント)へ進軍したが、ママーズフォードで奇襲を受けて敗走。その後、ロバート王の逝去とエダードの斬首を機に、命ある限り臣民のために戦うと誓った(シーズン5では登場シーンなし)。
ソロス
(ポール・ケイン)
ミア出身。旗印なき兄弟団(ブラザーフッド)の一員。『光の王』(ロード・オブ・ライト)を崇める司祭。スターク家の家臣として行動を共にしてきたベリック・ドンダリオンを、これまで6度にわたって蘇らせている(シーズン4では登場シーンなし)。
リコン・スターク
(アート・パーキンソン)
スターク家の三男。シオン・グレイジョイに占拠されたウィンターフェル城を脱出して北を目指すが、”壁”に到着後はブランと別れ、オシャとともに最後の炉端城(ラスト・ハース)に向かう(シーズン5では登場シーンなし)。
オシャ
(ナタリア・テナ)
”壁”の北側から逃れてきた野人。冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の脱走者たちとブランを襲うが失敗に終わり、スターク家の使用人となる。シオン・グレイジョイに制圧された時は身体を張ってブラン、リコンを逃がし、ルーウィンの遺言を守って黒の城(カースル・ブラック)へ。その後はブランたちと分かれ、リコンと炉端城(ラスト・ハース)に向かった(シーズン5では登場シーンなし)。
ライサ・アリン
(ケイト・ディッキー)タリー家出身。キャトリン・スタークの2歳下の妹。ジョン・アリンの3番目の妻にして未亡人。ジョンの死後(実はベイリッシュに頼まれて彼女が毒殺した)はラニスターの手から逃れるため高巣城(アイリー)に戻る。利用されていることに気づかず昔から恋焦がれていたピーター・ベイリッシュを迎え入れて結婚。ベイリッシュが連れてきた若くて美しいサンサに対する嫉妬心を抑えきれずに自ら悲劇を招き、誰も弔うことができない最期を迎えた。
シリオ・フォレル
(ミルトス・イエロレム)
元ブレーヴォスの海頭の筆頭剣士。赤の王城(レッド・キープ)でアリアに剣術を教える。謀反人の娘となったアリアを逃がすため木剣で王都の守人(シティ・ウォッチ)の騎士に挑み、散った。
ロブ・スターク
(リチャード・マッデン)
スターク家の長男。父エダードに代わってウィンターフェル城主、北の王となる。連勝を続けていても驕ることなく、家族全員でウィンターフェルに戻るためにジェイミー・ラニスターを人質として和睦交渉を進めるが、シオン・グレイジョイの鉄諸島派遣、タリサとの結婚など、若さ故の甘さもあって諸公の信頼を損なう。そして約束を反故にしたウォルダー・フレイへの謝罪と、エドミュア・タリーの婚礼のために訪れた双子城(ツインズ)でルース・ボルトンに殺害された。遺体は斬首された後、大狼(ダイアウルフ)のグレイウィンドの頭部を付けて城内を引き回された。
レディ・キャトリン
(ミシェル・フェアリー)
タリー家出身。エダードの妻。ロブ、サンサ、アリア、ブラン、リコンの母。ジョン・アリンの未亡人レディ・ライサの姉。ラニスターに勝つために精力的に動きてロブを助け、ウォルダー・フレイ、レンリー・バラシオンとの交渉をまとめたが、レンリーの死によって状況は一変。子どもたちを救うために捕虜のジェイミー・ラニスターを逃がしてロブと諸公の怒りを買い、監視付きの生活を送る。双子城(ツインズ)の血の婚礼ではウォルダーの妻と引き換えにロブを助けようとしたが・・・・・・思いは叶わなかった。
タリサ・マイギア
(ウーナ・チャップリン)
ヴォランティス出身。負傷兵を治療する衛生係として戦場へ。足に重傷を負った騎士の治療がきっかけでロブ・スタークと出逢い、戦場で会うたびに言葉を交わすようになる。その後、ロブがウォルダー・フレイとの間に重要な約束を交わしていることを知りながら接近し、結婚。戦いが続く中で北の王の後継者を宿すが、その子もろとも双子城(ツインズ)の血の婚礼で絶命した。
メイスター・ルーウィン
(ドナルド・サンプター)
シタデル(知識の城)から派遣されている学匠でウィンターフェルの生き字引のような存在。子どもたちの教育から城の運営まであらゆる面でスターク家をサポートしてきたが、シオン・グレイジョイに占拠された後、海の牝犬(シービッチ)号の船員たちに襲われて負傷。ブランとリコンをオシャに託して逝去した。
ロドリック・カッセル
(ロン・ドナキー)
スターク家の武術指南役。ブラン殺害未遂事件後はキャトリンの守護役として、キングズ・ランディング、高巣城(アイリー)、リヴァーラン城へ同行。シオン・グレイジョイがウィンターフェル城に乗り込んだ時、ラニスター軍と戦っていたトーレンの方塞から駆けつけるが間に合わず、囚われて斬首された。
エダード・スターク
(ショーン・ビーン)
前ウィンターフェル城主および北部総督。幼い頃はロバート・バラシオンとともに高巣(アイリー)城のジョン・アリンに養育された。そのジョン・アリンの死後、ロバートの命を受けて”王の手”となるが、プリンス・ジョフリーに王位継承権はないと主張したため謀反人の汚名を着せられ斬首された。
三つ眼の鴉を探す者たち
ブラン・スターク
(アイザック・ヘンプステッド=ライト)
スターク家の次男。サーセイとジェイミーの謀略を聞き、禁断の情事を目撃してしまったため、ジェイミーに突き落とされて半身不随に。奇跡的に意識を取り戻してから狼潜り(ウォーグ)の力が目覚め始め、すべてを見渡すことができる三ツ目の鴉を探すため”壁”の向こうを目指す。クラスターの砦ではボルトンの傭兵ロックに命を狙われるが、ホーダーに潜って撃退した(シーズン5では登場シーンなし)。
ホーダー
(クリスチャン・ナイアン)
スターク家に仕える巨体の馬丁。「ホーダー」としか言葉を発することができない。気の優しい力持ちで足の動かないブランを背負い、時には抱きかかえて守り続ける(シーズン5では登場シーンなし)。
ミーラ・リード
(エリー・ケンドリック)
地峡(ネック)出身の沼地人(クラノグマン)。ジョジェン・リードの姉。人並み外れた走力と眼力、聴力を持つ。狩りの達人でもあり弓で食糧を調達して、ジョジェンとブランの旅をサポートする(シーズン5では登場シーンなし)。
ジョジェン・リード
(トーマス・サングスター)
地峡(ネック)出身の沼地人(クラノグマン)。獣たちの目線で現代だけでなく過去の真実を見ることができる綠視者(グリーンシーアー)。夢のなかで出会ったブランを探してウィンターフェルにやってきて、三ツ目の鴉を探す旅に同行。長い旅の終わりが見えた矢先、亡者(ワイト)に襲われて命を落とした。
冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)と関連人物
ジョン・スノウ
(キット・ハリントン)
エダード・スタークの落とし子。エダードがロバート王の”王の手”に就任した後、自ら望んで冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)となった。ジオー・モーモントが率いた”壁”の北側への遠征、マンス軍との死闘で命を張って生き残り、スタニス軍に制圧された後、投票によって998代目の総帥に就任。ホワイト・ウォーカーの脅威が迫る中、堅牢な家(ハードホームから救出した数千人の野人たちを”壁”の南側に迎え入れるが、野人たちに仲間と家族を奪われた守人たちの反感を買い……。
サムウェル・ターリー
(ジョン・ブラッドリー)
通称サム。冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)になるために角の丘(ホーン・ヒル)城からやってきた臆病で小太りの少年。父親はハイガーデンのタイレル家の旗主。クラスターの砦から救出したジリとその息子を黒の城(カースル・ブラック)で守りながら野人との死闘で生き残った。戦うよりも学問の方が好きだったこともあり、メイスター・エイモンの死後、オールドタウンのシタデル(知識の城)で歴史や戦略、治療法を学び、メイスター(学匠)を目指すと決意した。
ジリ
(ハンナ・マリー)
クラスターの娘であり妻。サムが砦に立ち寄った際に男児を出産。男児はホワイト・ウォーカーの生け贄にされるため、クラスターに対する冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちの反乱に乗じてサムとともに脱出。黒の城(カースル・ブラック)にたどり着く。サムとエイモン、ジョンたちに守られながら暮らしていたが、メイスター・エイモンの死後、サムとともにオールドタウンへ向かう。
アリザー・ソーン
(オーウェン・ティール)
武術指南役。”壁”の北で戦った経験があり腕も立つが、ジョン・スノウの存在は認めようとしない。それでもマンス・レイダーとの戦いでは、ジョンの提案を却下して”壁”のトンネルを塞がなかった非を認め、南の門から侵入した野人たちに真っ向から斬り込んで冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちを鼓舞。深手を負って引いたが、指揮官のあるべき姿を存分に見せつけて生き残り、総帥となったジョン・スノウに哨士長(ファースト・レンジャー)に任命された。
メイスター・エイモン
(ピーター・ヴォーン)
盲目の学匠(メイスター)。エイリス・ターガリエンの叔父。サムが連れて戻ったジリをゲストとして迎えるなど、若い冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちを温かい目で見守ってきた。しかしすでに100歳を超えており、ジョンたちが堅牢な家(ハードホーム)へ向かったあと、サムとジリに看取られて旅立った。
オリー
(ブレノック・オコーナー)
マンス軍との戦いの前、野人に両親を殺害され黒の城(カースル・ブラック)へ助けを求めに走った少年。マンス軍との戦いではイグリットを弓で射た。その後ジョン・スノウ専属の雑士(スチュワード)となり身の回りの世話をするが、ホワイトウォーカーと戦うために野人を味方につけるというジョン・スノウの考えに理解を示すことはなかった。
ベンジェン・スターク
(ジョゼフ・マウル)
エダードの弟。冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の哨士長(ファーストレンジャー)。幼い頃から目をかけてきたジョン・スノウの黒の城(カースル・ブラック)入城を見届けてから”壁”の北側に偵察に出て、消息を絶つ(シーズン4では登場シーンなし)
ジオー・モーモント
(ジェームズ・コスモ)
冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の総帥。通称『熊の御大』(オールド・ベア)。息子は”女王の楯”(クィーンズガード)としてデナーリス・ターガリエンに仕えているジョラー・モーモント。ジョン・スノウの良き理解者で、亡者(ワイト)の攻撃から身を挺して守ってくれた礼として、ヴァリリア鋼の名剣ロングクロウを彼に贈った。ジョンやサムとともに”壁”の北から迫っている驚異の偵察に出て、帰路に立ち寄ったクラスターの砦で反逆者たちの剣に斃れた。
クラスター
(ロバート・パフ)
クラスターの砦の主人。妻から娘から生まれたらその娘を妻にしてまた娘を作る。それを繰り返して生きている。宿を提供してくれる彼のおかげで命をつなぎ止めた冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)も少なくないが、その生き方には誰もが憤りを感じていて、高圧的な態度にも不満を抱いていた。それに自ら火を点けた形で冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の反逆者たちに襲われ、命を落とした。
クォリン
(サイモン・アームストロング)
”壁”の西端に位置する影の塔(シャドウ・タワー)所属の哨士(レンジャー)。通称”二本指(ハーフハンド)”。”壁”の向こうから迫っている脅威を調べるため偵察に出て、黒の城(カースル・ブラック)から出たジョン・スノウたちと合流。冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)として野人たちの”壁”への侵攻を止める、という大義のために命を捨てる覚悟を決め、ジョン・スノウに斬られた。
ヨーレン
(フランシス・マギー)
冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の新兵募集係。七王国を巡り、罪人を集めて”壁”に送り込むのが任務。エダードが処刑される時にキングズ・ランディングにいたため、アリアを新兵の一行に紛れ込ませて北へ連れていくが、その途中でアリアとジェンドリー、ホットパイを逃がすため王都の守人に敢然と挑み、命を落とした。
”壁”の向こうの王と野人たち
マンス・レイダー
(キアラン・ハインズ)
”壁”の向こうの王。元冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)で、当時は”二本指(ハーフハンド)”のクォリンの誓約の兄弟だった。ホワイト・ウォーカーの脅威から逃れるために「南に行かなければ全滅」すると言って60の種族が存在する野人(自由人)たちを統率して10万の軍を形成。”壁”を挟んで冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)と一夜の死闘を繰り広げた。無益な戦いを避けて民の命を守りたいという思いから、その間隙を縫って侵攻してきたスタニス軍には降伏したが、忠誠を誓うことを拒否。ジョン・スノウの説得にも応じず、火あぶりの刑を受け入れた。
トアマンド
(クリストファー・ヒヴュ)
”巨人殺し(ジャイアンツペイン)”の異名をとる野人の戦頭。”二本指(ハーフハンド)”のクォリンを殺して仲間になったジョン・スノウを信用し、イグリットとの仲も認めていた。マンスたちを”壁”の南へ迎え入れるための戦いで負傷し、黒の城(カースル・ブラック)で捕虜となった。その後、堅牢な家(ハードホーム)へ遠征し、ジョン・スノウとともに野人たちの説得にあたり、数千人を”壁”の南側に連れて戻った。
鎧骨公(ロード・オブ・ボーンズ)
(ロス・オヘネシー)
野人の戦頭(いくさがしら)。ジョン・スノウを捕らえ、”壁”の向こうの王マンス・レイダーと引き合わせる。堅牢な家(ハードホーム)でトアマンドの言葉に耳を貸さず侮辱したため殴り殺された。
イグリット
(ローズ・レスリー)
”壁”の向こうで生まれ育った野人の娘。弓矢の達人。野人たちの動向を調べるために偵察に来たジョン・スノウと接近。いずれは敵味方になって戦うことになるとわかっていながら男と女の関係になり、愛し合う。ジョンが黒の城(カースル・ブラック)に戻ったあとも「自分の手で仕留める」と言って矢を作り続けていたが、”壁”を巡る戦いでそれを彼に向けて放つことはなかった・・・・・。
オレル
(マッケンジー・クルック)
狼潜り(ウォーグ)の力を持つ野人。イグリットに想いを寄せており、ジョン・スノウのことは一貫して「鴉」と呼び、まったく信用しないまま行動を共にする。”ブランドンの贈り物”でジョンが老人を助けるために裏切った時に命を落とした。
海の彼方の女王とその周囲の人々
デナーリス・ターガリエン
(エミリア・クラーク)
狂王(マッドキング)エイリス・ターガリエンの末娘。3頭のドラゴン(ドロゴン、ヴィセーリオン、レイガル)の母。呼び名は『女王(カリーシ)』。”穢れなき軍団(アンサリード)”とドラゴンの力で、ユンカイ、ミーリーンと奴隷を解放して兵力を拡大している。しかし親方側の反逆集団『ハーピーの息子たち』の対処が後手に回っており、成長したドラゴンもコントロールできなくなるなど、悩みは尽きない。
ジョラー・モーモント
(イアン・グレン)
父親は冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)の総帥。モーモント家はスターク家の旗主を務めていたが、彼が密猟者を奴隷商人に売って名誉を汚したために追放された。その後、デナーリス・ターガリエンに生涯の忠誠を誓い女王の楯(クィーンズ・ガード)として支える続けてきたが、ミーリーンを制圧した後、王都のスパイとして動いていたことが露見して罷免された。それでも心はデナーリスのもとにあり、ヴォランティスの酒場で遭遇したティリオンを土産にミーリーンへ舞い戻り、大闘技場でデナーリスの命を救った。
バリスタン・セルミー
(イアン・マッケルヒニー)
元・小評議会参議。元・王の楯(キングズ・ガード)総帥。ジョフリー・バラシオンの即位後、高齢と獅子狩りの際にロバート王を守れなかった責任を問われて解任された。心から信頼できる君主を求めて海を渡り、アスタポアで黒魔術を使う刺客からデナーリスを守ったのを機に女王の楯(クィーンズ・ガード)となる。ミーリーンでも七王国で随一の剣の使い手であることを証明してみせたが、『ハーピーの息子たち』の罠にはまり、命を落とした。
ミッサンディ
(ナタリー・エマニュエル)
19の言語を操る才女。アスタポアで奴隷商人クラズニス・モ・ナクロツの通訳を務めていたが”穢れなき軍団(アンサリード)”とともにデナーリスに買われて侍女となる。ジョラーが追放され、バリスタンが斃れてからは政治的な判断が必要な場面で相談を受けることも増えてきた。グレイ・ワームの気持ちには気づいていて応える用意がある。
グレイ・ワーム
(ジェイコブ・アンダーソン)
8,000人いる”穢れなき軍団(アンサリード)”の指揮官。アスタポアでデナーリスに買われて部下となった。ユンカイではジョラー・モーモント、ダーリオ・ナハリスとともに戦い、奴隷解放に大きく貢献した。去勢されていても恋心は失っておらず『ハーピーの息子たち』との戦いで瀕死の重傷を追いながら生還した時、ミッサンディにその胸の内を伝えた。
ダーリオ・ナハリス
(ミキール・ハースマン)
騎馬傭兵部隊”次子(セカンド・サンズ)”の副長。ユンカイで”穢れなき軍団(アンサリード)”と戦うはずだったが、デナーリスの美しさに惹かれて指揮官のメロと副長のプレンダール・ナ・ゲズンを殺害。”次子(セカンド・サンズ)”とともにデナーリスの指揮下に入った。デナーリスを女性として愛していて、ミーリーンでは念願叶ってベッドを共にした。その関係はデナーリスとヒズダール・ゾ・ロラクとの結婚に関係なく続いている。大闘技場での『ハーピーの息子たち』との戦いの後、ドロゴンに乗って去り行方不明になっているデナーリスの捜索に向かった。
ヒズダール・ゾ・ロラク
(ジョエル・フライ)
ミーリーンの名家の家長。奴隷の解放による親方たちの反発を軽減するためデナーリスに闘技大会の再開を提言。『ハーピーの息子たち』の反乱によってバリスタン・セルミーが斃れ、グレイ・ワームが瀕死の重傷を負ったことで一度は地下牢に投獄されるが、統治のためにミーリーンの人々との絆を深めるのが得策と考えたデナーリスと結婚。しかし自らが再開を望んだ闘技場で『ハーピーの息子たち』に襲われて死亡した。
ティリオン・ラニスター
(ピーター・ディンクレイジ)
サーセイ、ジェイミーの弟。発育不全で体が小さいため小鬼(インプ)と呼ばれる。ジョフリー暗殺事件の決闘裁判に敗れた後、愛人だったシェイとその彼女を寝取った父タイウィンを殺害し、ヴァリスの手引きでペントスへ逃亡。デナーリスの参謀となるために馬車で向かったヴォランティスでジョラー・モーモントに拉致され船でヴァリリアへ。そこで海賊に捕まり、奴隷として売られたミーリーンでデナーリスと対面。当初の目的どおり、相談役となった。
ヴァリス
(コンリース・ヒル)
ライスで奴隷として生まれ育った過去を持つ元小評議会参議の宦官。通称『スパイダー:蜘蛛』。ジョフリー王暗殺事件の後、処刑を待つ身だったティリオンの救出に動き、政治家の才覚を生かしてデナーリスの参謀になることを進言する。ヴォランティスでティリオンを見失うが、世界中に張り巡らしている諜報網は王都を離れた今も生きており、ティリオンがデナーリスの相談役となるのを待っていたかのようなタイミングでミーリーンに現れた。
ザロ・ゾアン・ダクソス
(ノンソー・アノジー)
クァースの十三人組のひとり。交易王。ドスラク人を招き入れることに反対する十三人組を説き伏せ、デナーリスたちに宮殿での何不自由ない生活を提供。目もくらむような金と宝石を巨大な金庫に保管している話していたが大嘘で、ドラゴン誘拐とドスラク人殺害の罪でデナーリスに裁かれた。
パイアット・プリー
(イアン・ハンモア)
クァースの十三人組のひとり。黒魔道師。ザロ・ゾアン・ダクソスと結託してデナーリスのドラゴンを奪おうと計画するが、そのドラゴンに焼かれて死んだ。
カール・ドロゴ
(ジェイソン・モモア)
戦で負けを知らないドスラク人の騎馬民族王。妻デナーリスと息子レイゴが王都からの刺客に命を狙われたことに激高。海を渡って鉄の玉座を手に入れると宣言した矢先に決闘で負った刀傷がもとで倒れる。妖女ミリ・マズ・ドゥールの黒魔術でレイゴの命の引き替えに一命を取り留めたものの廃人同然となり、デナーリスの手で最期を迎えた。
ヴィセーリス・ターガリエン
(ハリー・ロイド)
エイリスの次男。自称ヴィセーリス三世王。父エイリス王と兄プリンス・レイガーの敵を討ち、地位と名誉をロバート・バラシオンとラニスターから奪い返すため、デナーリスとドスラク人の騎馬民族王カール・ドロゴとの婚姻を実現させたが、ドロゴに殺された。
相関図
(※参照:スターチャンネル)
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