ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』 | VODフリーク

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

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ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

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キングズ・ランディング

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

タイウィン・ラニスターのもとへ集まった弔問客の中には、かてサーセイの情事の相手だった者もいた。修行僧のような雰囲気をまとい、ロバート王の事故の真相を口にするランセルにサーセイは・・・

タイウィン・ラニスターの遺体は、ヴィセーニアの丘の頂上に建つベイラー大聖堂に安置された。サーセイは”王の楯(キングズ・カード)”のマーリン・トラントを従えて石段を登り、最上段に立っていた総司祭(ハイ・セプトン)に「父と二人にして」と頼んだ。七王国中から集まった諸侯を石段で待たせていることに気遣いもしないサーセイに、総司祭(ハイ・セプトン)は苦笑いを浮かべるしかない。

中で待っていたジェイミー・ラニスターは「外にいる連中はすべて敵だ。父が残したものを何もかも奪おうとしている」と警告するが、サーセイは「そんなことよりも」とティリオンを逃がしたジェイミーを責め、父の死を悼む。自身は生前のタイウィンに対してジェイミーとの不埒な関係を公にすると脅し、ロラス・タイレルとの婚姻を取り消せと迫っていたというのに。

テラス席でロラスの弔辞を上の空で聞きながら弔問客を見下ろしていたサーセイは、マージェリーがトメンの手を握り、名残惜しそうに離れていくのを見てからメインフロアに下りた。

腰を折ってお悔やみの言葉を掛けてきたパイセルに目もくれずに歩を進めたサーセイを呼び止めのは、髪を短く切り、薄いガウンを纏ったランセル・ラニスターだった。
「ランセルなの?分からなかった」
「お悔やみ申し上げます」
それだけ言って背を向けたランセルを見て彼の父ケヴァン・ラニスターはサーセイに詫び、自らを雀と呼ぶ怪しげな宗教団体に入ってしまったのだと説明した。

誰もいない窓辺で物思いにふけるサーセイに声を掛けたのはまたしてもランセルだった。
「なにが望み?」
「許しが欲しい」
「何をしたというの?」
「あなたを闇に導いた」
「あなたにそんな力はない」
「あなたを誘惑し、あってはならない関係になった」
「・・・・・・」
「それ以外にも―――王のことが・・・・・。猪狩りでのワインも」
ロバート王が猪に襲われたのは事故ではなく、サーセイの謀(はかりごと)だったのだ。肉体関係にあった忠実な隷、ランセルを使ってワインに薬を――。

サーセイは笑みを浮かべて首をかしげた。
「いったい、何のこと?」
「わたしは変わりました。七神の光の下、平安を得た。あなたも見守られている。七神が与えるのは慈悲と正義。神々の世界は近い。お父上に祈りを」
吹き出したサーセイに背を向けて、ランセルは去った。

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

男色の兄ロラスとオリヴァーとの関係を黙認しているマージェリー。この時、オリヴァーの前で驚きの声のひとつも上げていれば、タイレル兄妹の”罪”は軽くなったのかもしれない……。

ロラス・タイレルはベイリッシュの密偵である従士オリヴァーとの関係を続けている。ベッドでもつれ合う2人を目撃してもマージェリーは眉ひとつ動かさず、兄の隣に全裸で横たわる若者に名前を聞き「王を待たせているから出て行って」と告げる。

「少しは慎めば?」
マージェリーがたしなめるが、ロラスは「キングズ・ランディングでは何もかもバレている」と言って開き直る。

ペントス

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

ティリオンの政治家としての才覚を高く評価しているヴァリスは、デナーリスの参謀になることを薦める。

ヴァリスに匿ってもらいながら自由都市ペントスに到着したティリオンは、かつてデナーリス・ターガリエンがカール・ドロゴとの婚礼を前に身を寄せていたペントスの豪商(マジスター)イリリオ・モパティスの邸宅で酒を飲み、生きていると実感する。

「立場も命も危険にさらし、なぜ俺を逃がした?」
ティリオンに訊かれたヴァリスは、あなたのためではなく七王国のためだと答えた。そして強者が弱者を虐げない世の中をつくるために、鉄の玉座に座ろうとしている者を手助けしないかと提案する。トメンより強く、スタニスよりも寛大な者。諸侯を押さえ、人民を鼓舞できる者、強い軍を持ち、大勢に愛され、立派な家名を持つ者――デナーリス・ターガリエンを。

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王都では不毛な女の争い。黒の城(カースル・ブラック)では守人たちの反感が高まり……。

ミーリーン

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

「ドラゴンを持っていないあなたは女王ではいられない」。ダーリオに言われて地下墓所に下りたデナーリスは、炎を吐き散らす息子たちを見て後ずさりする。

ピラミッドの頂上に設置されていた巨大なハーピー像にロープを掛けて引き倒した後、”穢れなき軍団(アンサリード)”一員であるホワイト・ラット(白い鼠)は、娼館に行き、お気に入りの娼婦の子守歌を聴いてまどろんでいるところを狙われて殺害された。彼の喉を裂いたのはハーピーの仮面を被った男だった。

その知らせを聞いたデナーリスは彼を丁重に埋葬し、巫女の神殿で葬儀を行うようグレイ・ワームに指示。バリスタン・セルミーは征服者が命を狙われるのは仕方がないと言い、葬儀を行えば反逆者たちを刺激すると警告する。しかし、デナーリスは「怒りを向けてくる者を叩きのめすのは簡単だ」と動じず、犯人を見つけて連れてくるように命じた。

ダーリオ・ナハリスとともにユンカイから戻ったヒズダール・ゾ・ロラクは「賢明なる親方(ワイズ・マスターズ)とは元老院に権力を割譲し、重要事項については陛下にお伺いをたてることで合意しました」と報告。

デナーリスは喜ぶが、その代わりの条件としてヒズダールが挙げた闘技場の再開については、殺し合いの伝統を重んじる必要はないと言って認めなかった。

しかし、その夜、ダーリオ・ナハリスはデナーリスのベッドで「再開すべきだ」と説得。なぜなら彼ももと闘士だったからだ。
「ドスラクの戦士やノーヴォスの導師のように戦った。すぐに有名になって、観衆は俺の名を叫んだ。そして親方は死ぬ前に俺を自由にしてくれた。だから”次子(セカンド・サンズ)”に入ることができ、あなたとも出会えたんだ」
デナーリスはワインを飲みながら黙って聞いている。
「女王の前では皆怯えてしまって真実を言えない。俺以外はね。あなたは世界中に多くの敵を作った。弱みを見せた瞬間、彼らは攻めてくる。だから力を見せるんだ、今すぐに。ドラゴンの母として」
デナーリスは弱々しく首を振った。
「もう子どもの骨を見せられるのは嫌。それにドロゴンはどこへ飛んで行ったのか分からないの。私にはもう、あの子達をコントロールできない」
「ドラゴンを持っていないあなたは女王ではいられない」

夜遅く、デナーリスは地下墓所に閉じ込めているヴィセーリオンとレイガルの様子を見に行く。2頭のドラゴンはデナーリスの姿を見ると咆哮を上げ、炎を吐いて威嚇した。

高巣城(アイリー)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』
ピーター・ベイリッシュは、谷間(ヴェイル)の執政を務めるネスター・ロイスにロバート・アリンを預けて剣術の教えて鍛えてくれと頼む。ロイスは引き受けるが、ロバートが剣を振るう姿をひと目見て、ものになるとは思えないとため息をつく。

三叉鉾河(トライデント)あたり

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』
生前に忠誠を誓ったキャトリン・スタークの娘アリアを見つけながら保護できなかったことに対して、ブライエニー・タースは苛立ちを隠せない。

その怒りは「サンサは、ジョン・スノウがいる黒の城(カースル・ブラック)へ向かったに違いない」と言うポドリック・ペインに向けられ、ブライエニーは「私は騎士ではなくおまえは従士ではない。王都から遠く離れた今は命を狙う者もいない。どこへなりと行け」と突き放す。

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』
騎馬隊に先導され、その目と鼻の先を通過していった馬車のなかにサンサはいた。ロイスには「フィンガーズに行く」と言っておきながら西へ向かっていることに不信感を持ったサンサが聞くと「高巣城(アイリー)にいる者は誰も信用できない」とベイリッシュ。そして「はるか遠く、サーセイでさえも手のおよばないところへ行きます」と話した。

黒の城(カースル・ブラック)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5『第1話/新たな戦いの幕開け』

黒魔術で弟を殺害し、金で1万の傭兵を買った王の命令で、60の種族をまとめた英雄マンス・レイダーは炎のなかで絶命した。彼が民を戦に巻き込みたくなかった理由を、ジョンが理解する日はくるのだろうか。

ジョン・スノウは新兵を中庭に集めて剣術を教える。「こいつらは密売人や泥棒であって兵士ではない」と嘆きながらジリに目をやったのはアリザー・ソーン。マンス軍との戦いの夜、城内に隠れて震えていたジャノス・スリントは何食わぬ顔をして肩を並べ歩いていく。

「野人を嫌っている彼が黒の城(カースル・ブラック)の総帥になればどうなるか・・・追い出されるかも」
サムはジリの前で不安を口にするが、ジリは「私たちを守るっていったでしょ。ここを離れたら処刑するからね」と言って睨みつける。

「王がお呼びです」
メリサンドルに言われ、ジョンはゴンドラで”壁”の上へ向かう。メリサンドルが寒くはないのかと気遣ったジョンの手を取って頬にあて「女を知っているの?」と訊ねた。

スタニス・バラシオンは、ダヴォス・シーワースとともに”壁”の北を見渡して待っていた。ひざまずいたジョンを立たせてからスタニスは言った。
「おまえの兄ロブ・スタークを殺したルース・ボルトンを倒してウィンターフェルを取り戻してやる。だがそれにはもっと兵士が必要だ。マンス・レイダーを説得して忠誠を誓わせろ」

マンスがひざまずくなどあり得ない。ジョンは「マンスはあなたに敬意を払っている。忠誠を誓わせることはない」と話すが、スタニスは今日の日暮れまでにひざまずかなければ火炙りにすると申し伝えた。

ジョンは捕虜となっているマンスを訊ねる。マンスはスタニスの望みをすでに察していた。スタニスはすごい男だと認め、兵を与えれば今までに王座に着いたどの愚王よりもいい支配者になるだろうとも言った。

しかし、ひざまずくことだけはできないと言う。ジョンは、今はプライドを捨て、あなたを認め、ついて来た部下を救うことが先決ではないかと説得する。マンスはプライドなど問題ではない。俺がひざまずけば信頼してついてきた彼らを裏切ることになると主張。
処刑方法が火あぶりと聞いて表情を変えながらも「信念を曲げるよりも死を選ぶ」と言って聞かない。

「尊厳を保ち、立派に死んだあなたは、歌にその名を残すだろう。だが冬が来たれば、白き魔物が来て歌う者はいなくなる。それでもいいというのか」
「おまえはいい奴だな。心からそう思うよ。だが私が民をスタニスの戦に巻き込みたくない理由がわからないのなら、もう何も言うことはない」
その言葉を聞いてジョンは背を向けた。

夕刻、マンス・レイダーの刑は執行された。
炎に焼かれ、煙に巻かれて叫び声を上げたマンスを楽にしたのはジョン・スノウだった。マンスはジョンの矢を胸に受けて絶命し、そして炎のなかに消えていった。

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