HOMELAND/ホームランド シーズン5 登場人物紹介と相関図 | VODフリーク

HOMELAND/ホームランド シーズン5 登場人物紹介と相関図

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HOMELAND/ホームランド シーズン5 登場人物紹介と相関図

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ホームランド シーズン5の背景

ホームランド5の初回放送は、シーズン4から1年後(ドラマでは2年後の設定)の2015年10月。ドイツを舞台にロシアの諜報組織、イラク・シリアで活動するイスラーム過激派組織ISIL(イスラム国)との戦いが描かれます。

【アメリカとドイツ】
同盟国の関係。ドラマではドイツの連邦情報局(BND)がCIAに、ドイツ国内の諜報活動(法に抵触しない監視)を委託していたことになっていいます。しかし現実には、巨大な情報網を敷くNSA(アメリカ国家安全保障局:国防総省の情報機関)とGCHQ(英国政府通信本部)の連携による諜報情報に頼っています。これはドイツだけではなく、他の欧州諸国も同様と言われています。

【アメリカとイスラエル】
アメリカにとってイスラエルは中東最大の同盟国。イスラエルが最も頼りにする国はアメリカであり、アメリカもイスラエルの安全保障にコミットする立場を維持しています。

【アメリカ、シリア、ロシア、ISIL】
シリアでは2011年の”アラブの春”をきっかけに、40年にもわたるアサド大統領の独裁政権に対する民衆の不満が高まり、シーア派を主とするアサド政権政府軍とスンニ派を主とする反政府軍の内戦へと発展しました。

この内戦でアサド政権を支援したのがロシアとイランで、中東の覇権を握りたいアメリカはシリアに親米政権を樹立してイランを潰すため、ロシアを牽制するために介入した、という形ですね。

この混迷極まる戦いをさらに混乱させたのが、当事勢いを増していたISIL(イスラム国)の介入です。ISILはイラクを拠点としていたスンニ派のイスラム過激派組織です。世界的に猛威を振るっていましたが、シリア内戦を機にさらに支配地を広げようと考え、介入したのです。

ホームランド シーズン5の登場人物

)ネタバレを含みます。ドラマを見て確認したいことがあった時などにお役立てください。

キャリー・マティソン

キャリー・マティソン

(クレア・デインズ)

2年前にCIAを退官。ドイツの慈善事業組織デューリング財団の警備責任者となった。娘のフラニー、恋人のヨナスとともに平穏な日々を過ごしていたが、デューリングに同行したベイルートの難民キャンプで命を狙われため、CIA時代の方法で暗殺者をあぶり出す。
そしてCIAベルリン支局から流出した機密文書と深く関わっていたためにロシアに命を狙われたと確信。袂を分かつ形になっていたソールを説得して機密文書を入手、精査する。
その結果、バグダッド支局時代のアリソンの協力者だったアフメド・ナザリが、CIAを裏切ってロシアのために働いていたと確信。アリソンもロシアの協力者になっていることを知り愕然とするが、その先にはさらに過酷な現実が待っていた。

ソール・ベレンソン

ソール・ベレンソン

(マンディ・パティンキン)

CIAヨーロッパ担当部長。機密文書流出後は極秘でクインを使い、ドイツ国内に潜伏するテロリストを排除。その一方、スイスでユーセフ将軍に会い「アサド(大統領)に代わって国を率い、シリアの民を光の射す方へ導いてほしい。我々が後ろ盾になる」と説得する。
しかしその数分後、ユーセフが家族もろとも爆殺されたことにより、ロシアと通じるアリソン・カーに操られたダール・アダルにマークされ、機密情報へのアクセス権を剥奪される。それでも一瞬の隙をついて機密文書を入手し、エタイ・ラスキンの協力を得て逃走。文書を収めたUSBメモリをデューリングに託す。
そしてキャリーの報告を受け、ミラとの離婚後に恋人関係になっていたアリソンを監視。最後はベルリン支局長がロシアに操られていたという恥ずべき事実とともに闇に葬った。

ピーター・クイン

ピーター・クイン

(ルパート・フレンド)

ダール・アダルに育てられた特殊工作員。28ヵ月間、アサド、アルヌスラ、ISIL等の武装組織に対する特殊作戦を指揮してきたシリアから、哀しみと絶望を纏って帰還。聖典に基づき異教徒を滅ぼすために命を捧げるという不変の戦略を実行する彼らに少人数の特殊部隊で立ち向かうことの空しさを説く。
機密文書流出後はソールの指示を受けドイツ国内のテロリストを暗殺。やがて標的に指定されたキャリーと再会。死を偽装して真相を追うが、ロシア対外情報庁(SVR)に雇われたテロリストとの銃撃戦で負傷。敗血症を発症し、自死する場所を求めて運河で覚悟を決めたところを、イスラム聖戦士たちが信頼するドクターに保護され治療を受ける。
回復後は、中東で戦うと決めた彼らにシリアでの案内を頼まれる。リーダーの伯父にISILの大物アル・カドゥリがいたためダール・アダルに報告し、引き受けるが、それは周到に用意された罠だった……

ダール・アダル

ダール・アダル

(F・マーリー・エイブラハム)

CIA幹部。暗殺・秘密工作のエキスパート。ユーセフ将軍の爆殺後、事件の究明と事態の収拾を図るためにベルリンに入り、ソールとイスラエル大使エタイ・ラスキンの共謀による暗殺ではないかと推測。アリソンにソールの監視を命じた。
それに気付いたソールとは過去の因縁もあって激しい言い争いに。機密情報へのアクセス権限を奪い、ポリグラフ検査を命じるという強硬手段を取った。
ベルリンでのテロはキャリーの機転で防ぐことができたが、アリソン・カーに翻弄された結果、16歳の時に出会い、その才能を認めて育ててきたピーター・クインをサリンガスの人体実験という残酷な形で喪い、打ちのめされる。

アリソン・カー

アリソン・カー

(ミランダ・オットー)

CIAのベルリン支局長。ソールに育てられた諜報員で今は恋愛関係にある。バグダッド支局時代、最も重要な協力者と位置づけていたアフメド・ナザリの横領に加担した証拠映像をイヴァン・クルーピンに押さえられ、ロシア対外情報局(SVR)の協力者となった。
完璧なスパイだったが、機密文書が流出したことで足元が揺らぐ。ハッカーからジャーナリストへ渡った文書の中に自らの破滅に繋がるファイルがあったのだ。そのため、内容の矛盾に気づく可能性が高いキャリーの暗殺を謀る。
その一方、アサド政権を支持するロシアのために、シリア軍のユーセフ将軍を家族もろとも爆殺。その罪をエタイ・ラスキンとソールに着せようとする。やがてソールの追跡によってイヴァンとのつながりが露見するが、自分がイヴァンを運用して、そのことは亡きエスティースに報告していたと主張。起死回生の嘘で何とか切り抜けるが……。

アストリッド

アストリッド

(ニナ・ホス)

連邦情報局(BND)の諜報員。クインの元恋人。レバノンとベルリンで命を狙われたキャリーに頼まれ、クインのためにベルリンの私書箱前の銃撃戦で死亡した謎の男の正体を突き止める。
その後、アリソン・カーはロシアのスパイだと断定したソールに協力。ロシア対外情報局(SVR)の大物がドイツを介してアメリカへの亡命を希望しているという偽の情報を流し、アリソンを罠へと誘導する。
クインの救出とベルリンのテロ阻止にも貢献し、ローラ・サットンの手に渡った残りの機密文書の流出も未然に防いだ。

イヴァン・クルーピン

イヴァン・クルーピン

(マーク・イヴァニール)

ロシア対外情報庁(SVR)のベルリン支局長。CIAの協力者だったアフメド・ナザリを金で寝返らせてアリソン・カーの不正の証拠映像を撮影。お互いが諜報員として頂点を目指すための最適な方法だと説得し、ロシアのスパイに仕立てた。
その後、アメリカに対するスパイ活動において最も重要な存在と評価するアリソン・カーを使ってCIAの中東作戦を妨害。私書箱の暗号をすり替え、CIAベルリン支局から流出した機密文書と深く関わるキャリーの暗殺を謀るが失敗。アリソンとの関係も掴まれるが、拘束される直前にアリソンの提案を受け入れ、アリソンに運用されていた諜報員を演じる。しかしSVRに切られたと分かるとソールとの取引に応じ……。

オットー・デューリング

オットー・デューリング

(セバスチャン・コッホ)

ドイツ人の億万長者。慈悲組織デューリング・ファウンデーションの代表。祖父がナチスの大物だったので慈悲事業に人生を賭けて償っていると公言するが、単なる博愛主義者ではなく、名声を得るためにキャリーを使ってベイルートの難民キャンプでのスピーチを敢行。
メンタルが安定しない点を危惧してキャリーの契約を延長しないと決めておきながら、キャリーが類い希な洞察力と行動力でベルリンのテロを防ぐと、手元に置いておこうと考えを変えプロポーズした。大戦中に囚人を酷使して財を成したことで嫌悪されていると分かっていながら、USBメモリの運び役やマルワンの件でソールに協力したのも考えがあってのことか。

ヨナス・ホーランダー

ヨナス・ホーランダー

(アレクサンダー・フェーリング)

デューリング・ファウンデーションの法律顧問でキャリーのパートナー。キャリーとフラニーを愛しているが、彼女の暗殺を計画した人物を洗い出す作業を手伝うなかでCIA時代にキャリーが犠牲にしてきた民間人の数とその仕事を知り、愕然とする。
それでもキャリーへの愛情は残っていて、重傷を負ったクインの治療に協力。その上で「引き返せ。過去を捨ててほしい。変われるはずだ」と懇願するが、クインが行方不明になった後、機密文書のことで口論になり、別れを告げた。

ローラ・サットン

ローラ・サットン

(サラ・ソコロヴィッチ)

デューリング財団に在籍するアメリカ人ジャーナリスト。ハッカーのヌーマンから機密文書の一部を入手。個人情報を守る法律に抵触しないよう、ドイツがアメリカに諜報活動(監視活動)を委託していることをテレビ番組で公表する。
その後、キャリー・マティソンの要請を受けてヌーマンとともにアフメド・ナザリの行方捜しに協力し、えん罪で服役していたイスラム教徒フェイサル・マルワンの名誉回復活動に着手。
9.11後の母国と世界に対して激しい怒りを覚えていて、果てしない殺し合いを招く不正を暴いて真実を公表するのが使命だと考えているが、ジャーナリスト人生を賭けた勝負における最後の選択は、真実をねじ曲げてヌーマンを守ることだった。

フェイサル・マルワン

フェイサル・マルワン

(エルカン・ドゥルマズ)

機密文書流出によって釈放された一人。彼が販売した携帯電話でシリアへ発信した客がいたためにCIAに拘束され、テロの首謀者に仕立てられて3年間服役。すべてを喪った。
財団のバックアップを得てドイツに損害賠償を請求するため、ヨナスとローラに事実――常連客だったイスラム聖戦士のハジーク・ザイドに刑務所内で守ってもらっていたこと、彼がベルリン襲撃について話していたこと――を打ち明ける。
しかし連邦情報局に拘束され、ソールに「テロの具体的な場所を思い出せ。テロが発生したら君を守れない」と脅され、取り調べの途中に窓から飛び降りた。

ヌーマン

ヌーマン

(アティール・アデル)

ドイツに亡命し、IS(イスラム国)の戦闘員募集サイトに攻撃を繰り返していたハッカー。そのサイトをマークしていたCIAドイツ支局のネットワークに侵入し、機密文書を入手。その一部を公表した。
ネット社会での通称は”douche bag”(くそったれ)。ザビーネとの通信でコーズニックの身に何かあったと確信すると、Gabe.H.Coudを名乗り、店に出入りしていたロシア大使館の男の映像をネットで公表。ロシア大使館での抗議活動を煽動した。
その後、キャリーの要請を受けてアフメド・ナザリの捜索に協力。ローラからはキャリーのPCから盗んだ残りの文書を託される。

アルマンド・コーズニック

アルマンド・コーズニック

(スヴェン・シェルカー)

ヌーマンの仕事仲間。機密文書をジャーナリストへ無償で譲渡しようとしていたヌーマンを欺き、残りの文書を風俗店に出入りしていたロシア大使館の男に売りつけようとして、ロシア対外情報局(SVR)のスパイ、イヴァン・クルーピンに殺害された。

ザビーネ

ザビーネ

(ジャニナ・ブローム・シーバーズ)

デューリング・ファウンデーションの顧客。腕のいいハッカー。ローラに頼まれてヌーマンを捜す。

エタイ・ラスキン

エタイ・ラスキン

(アラン・コルデュナー)

イスラエルの駐ドイツ大使。ソールとは旧知の関係。ヒズボラが管理するベイルート難民キャンプを訪問したデューリングの警備を仕切っていたのがキャリーだと知り、アメリカがシリアと共同戦線を張るのではないかと警戒。「イスラエルはシリアの政権交代には断固反対だ」とソールに釘を刺す。
ソールは「独裁者を排除するのはやめた。我々も学んだ」と答え、政権交代への関与を否定しながらユーセフ将軍の背中を押したが、それを知ってか知らずか、エタイは本部への強制送還が決定的となったソールの窮地を救った。

トヴァ

トヴァ

(ハダー・ラッツォン・ロテム)

モサド(イスラエル諜報特務庁)の幹部。親アサド派のロシアが動くかもしれないということを警告したにもかかわらず、ソールがユーセフ将軍に接触したことに憤慨している。
しかし、ロシアが暗殺したという証拠をCIAが掴まない限り、世界はシリアの政権交代を望んでいないイスラエル(モサド)の仕業だと考える。
そのためエタイが匿うソールに国外退去を命じず、彼が命を託せると語った諜報員――キャリー・マティソンが証拠を持ち帰るのを待つ。

ユーセフ将軍

ユーセフ将軍

(イガル・ナオール)

シリア軍の司令官。娘の腎臓移植のため、スイスへ入国。CIAが用意した病院に滞在。シリアの政権交代を望むソールからバックアップを約束されてその気になるが、アサド政権の維持を望むロシアと通じているアリソン・カーに家族もろとも爆殺された。

ビビ・ハメッド

ビビ・ハメッド

(ルネ・イフラー)

アサドの追放と国連によるISの承認を要求するドイツ在住のイスラム聖戦士グループのリーダー。アルカイダで訓練を受け、偵察術や武器にも精通しているテロリスト。
ベルリンではなくシリアで戦うと欺して引き入れたクインを、迷うことなくサリンによる人体実験に使用。その映像を流し「国連は24時間以内にISを国家として承認せよ」と要求。通らなかった場合はベルリンでサリンガスによるテロを行うと宣言した。
しかし要求が通るとは最初から考えておらず、翌日、地下鉄の中央駅でテロを実行するとメンバーに伝える。

カシム

カシム

(アリレザ・ベイラム)

ドイツ在住のイスラム聖戦士のメンバー。ビビの従兄弟。化学兵器を使ったベルリンのテロ計画を進めるビビに従ってきたが、シリア・グータでサリンガスを浴びた人々の苦しみを知り、戦う理由を模索。神の意思に関係なくテロを行おうとするビビに疑問を感じるようになる。

エモリー・フセイン

エモリー・フセイン

(ラス・ブラックウェル)

イスラム聖戦士たちが信頼するドクター。妻もドクターだったが、アメリカがIS(イスラム国)を狙ったモスク(イラク第2の都市)の空爆で亡くなった。ドイツでは医師免許がないが、妻の意思を継いで正当な治療を受けられない貧困者、難民を診ていて、運河で自死をはかろうとしていたクインを治療し、命を救った。

アマン・アジズ

アマン・アジズ

(ラシッド・サビトリー)

ベルリン工科大学教授。2006年にレバノンが攻撃を受けた時、イスラエルを守るために軍隊を送ったドイツを憎み、サリン実験施設の設計、地下鉄遠隔爆破装置・サリン噴霧装置の設計など、ビビ・ハメッドが率いるイスラム聖戦士グループのテロ活動を技術面で支える。しかし、警察を装って捜査に来たアリソンに拳銃を突きつけられ……。

エルナ・リヒター

エルナ・リヒター

(ステファニー・ミューラー)

ドイツ外務省に潜入しているロシア対外情報庁(SVR)の諜報員。ビビ・ハメッドによるベルリンのテロ予告後、アリソン・カーに接触。最後の任務と前置きした上で、ベルリン工科大学教授のアマン・アジズからテロの日時と場所を聞き出し、ベルリンを恐怖に陥れろと指示。

サミール・カリル

サミール・カリル

(マクラム・J・クーリー)

裁判官。キャリー(オリオールと呼んでいる)がイラク・バクダッド支局に在籍していた時の協力者。5カ月前、CIAの協力者でバグダッド法務省の自爆テロで死んだはずの裁判所事務官アフメド・ナザリを近くで見かけたことをキャリーに伝えようとしていた。

アフメド・ナザリ

アフメド・ナザリ

(ダーウィン・ショー)

バグダッドの裁判所事務官。アリソン・カーがバグダッド支局時代、”アクロバット”のコードネームで運用していた協力者。
マフディー軍(イラク駐留の外国軍を排除するシーア派の武装勢力)の司令官に信頼されていて、米国大統領にまで届く確かな情報を提供できるため、バグダッドで最も重要な協力者と位置づけられていた。
アリソンに特別な感情を持っていて、法務省から盗んだ800万ドル(約8億5,000万円)で楽しく暮らそうと誘う。しかしそれは……。

相関図

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