ホームランド シーズン3の背景
『ホームランド シーズン3』の物語は、CIA本部爆破から58日後から始まります。その背景にはシーズン2から引き続きイランの核開発問題があり、イランの諜報組織との戦いがアメリカ国内とイランを舞台として描かれます。
ホームランド シーズン3の登場人物
()ネタバレを含みます。ドラマを見て確認したいことがあった時などにお役立てください。

キャリー・マティソン
(クレア・デインズ)
CIA本部爆破の資金提供者マジッド・ジャバディをおびき寄せるため、ソールが指揮する3大陸6名のテロリスト抹殺作戦の開始に合わせて精神科へ入院。向精神薬を強制的に投与されてCIAを恨んでいく諜報員を演じ、ジャバディと接触。ブロディの子を妊娠し、つわりに苦しみながらCIA史上最も重要なスパイとしてイランに送り返すというミッションを成功させる。「ソールはいつだって正しい」と言いながら命令無視は日常茶飯事で、「ソールのくそったれ」と何度言ったかしれない。一連の作戦終了後、イスタンブール支局長への就任(史上最年少)を打診され承諾。

ニコラス・ブロディ
(ダミアン・ルイス)
CIA本部を爆破したテロリストという濡れ衣を着せられて逃亡。ベネズエラの国境付近で、コロンビア兵士に撃たれて瀕死の重傷を負い、キャリーに恩があるという謎の男に助けられる。幽閉されて重度の薬物依存症になるが、1000万ドルの懸賞金を届けに来たソールに救出され回復。特殊部隊で訓練を積み、工作員としてイランに潜入。作戦は失敗するが、CIAを裏切ったと見せかけてダーニッシュ・アクバリの暗殺をやり遂げる。しかしアメリカから救出の手は届かず、アクバリの敵を討たなければ革命防衛隊のトップの座につけないジャバディによって軍事裁判に掛けられ、絞首刑に処された。

ソール・ベレンソン
(マンディ・パティンキン)
CIA本部爆破事件により長官代理に就任。イラン情報省の次官マジッド・ジャバディをCIAの協力者としてイラン政権の中枢に送るという大胆不敵な作戦を始動。キャリーを餌にしてジャバディをおびき寄せる一方、ファラを使って革命防衛隊の金の横領の証拠を掴んで追い込み、ジャバディを協力者としてイランへ帰国させる。さらにはジャバディのボスである革命防衛隊司令官のダーニッシュ・アクバリを消すため、ベネズエラで監禁されていたブロディを救出。特殊工作員としてイランに送り込む。ブロディの命と引き換えという形になったが作戦は成功。これを花道にしてCIAを退官した。

ダール・アダル
(F・マーリー・エイブラハム)
CIA幹部で秘密工作の専門家。ロックハートの改革案を時代の流れとして受け入れつつも、ロックハートが否定する後ろ暗い仕事を引き受けてきた身。CIAの存在価値・方向性についての考え方は長年の盟友であるソールと一致。ジャバディをスパイとしてイラン政権の中枢に置くという、大胆不敵なソールの作戦を高く評価する。時局を読む力も確かで、ジャバディを革命防衛隊指揮官にするという当初の目的を果たすため、大統領が発令したブロディ暗殺に同意した。

ピーター・クイン
(ルパート・フレンド)
ベネズエラ・カラカスの作戦で誤って少年を殺害したことが深い傷となって残り、辞意を固める。ソールの説得を受けその後も任務を継続するが、ジャバディが犯した殺人事件の容疑者にされながら最終的には犯罪の隠匿に加担した自分に嫌気がさし「CIAの工作が正当だと思えなくなった」とキャリーに漏らす。しかし「テロの実行犯を突き止めるためにはあなたが必要」だというキャリーの言葉で辞職を思いとどまる。

アンドリュー・ロックハート
(トレーシー・レッツ)
キャリーの聴聞会で審査委員長を務めた上院議員。本部爆破後は「判断力も統率力もない、めちゃくちゃな状態」と評するCIAの長官就任が内定している。国防については諜報活動よりも軍の攻撃の方が効果的と考えているため、長官代理としてイラン関連作戦を指揮するソールとは相容れない関係に。ジャバディの処刑を主張するが、次期長官という部外者扱いの状況を打破するため、イスラエル人のスパイを使った盗聴工作を行ったことが露見。長官就任まで時間をおけというソールの要求をのむことに。一連の作戦終了後は予定通りCIA長官に就任。キャリーにイスタンブール支局長を打診した。

ファラ・シェラジ
(ナザニン・ボニアディ)
金融の専門家として本部に着任したイスラム教徒の分析官。諜報員としての経験はないに等しいが分析力と事務処理能力は高く、香港融資銀行が、顧客がテロリストへ出資しているのを知りながら隠匿していること、ジャバディがイランの歴史的GKナセル・ヘジャジの名を隠れ蓑にして革命防衛隊の金を横領している事実を突き止める。親には投資銀行で仕事をしていると嘘をついていたがあっけなくバレてしまった。

スコット・ライアン
(ティム・ギニー)
CIA特殊工作員。経験豊富で沈着冷静。爆破事件以降、ソールが指揮する重要な作戦のすべてに参加。

ヴァージル
(デヴィッド・マルシアーノ)
元CIAエージェントで現在はフリーランスの技術者。キャリー、ソールの指示で動くことが多い。

マックス
(モーリー・スターリング)
ヴァージルの弟。度胸がよく、突出したハッキング技術を持っているということでソールに重宝され、キャリーにとっても不可欠な存在になっていく。

マジッド・ジャバディ
(ショーン・トーブ)
アルカイダにCIA本部爆破の資金を提供したイラン情報省の次官。イラン革命前(1978年)はソールの友人だったが、ソールが国外に逃がすはずだった協力者4名を殺害し新政権下の諜報機関に入った。その後世界でテロを主導しながらアメリカへ入り、CIA本部を爆破。ソールが35年前に合衆国に亡命させた元妻ファリバを見つけて始末するという目標も果たす。しかしソールに革命防衛隊の金の横領の証拠をつかまれ、CIAのスパイとしてイランへ帰国することに同意。ブロディのダーニッシュ・アクバリ暗殺により、革命防衛隊のトップに近づく。

ダーニッシュ・アクバリ
(ホウシャン・トウジ)
イラン革命防衛隊の司令官。国境の地雷を撤去するために何万もの子どもたちを送り込んできた非道な男で、イランとの話し合いを求めているアメリカにとっては最も邪魔な存在。CIA本部を爆破したヒーローとして迎えたニコラス・ブロディに隙を見せ、暗殺された。

リーランド・ベネット
(マーティン・ドノバン)
中東の顧客を多く抱えているベネット・パー&ハミルトン法律事務所の経営者。CIAが同時爆殺した6名のテロリストをどうやって特定したのかを知りたいマジッド・ジャバディのために、弁護士のポール・フランクリンを使ってキャリーに接触を図る。

ポール・フランクリン
(ジェイソン・バトラー・ハーナー)
ベネット・パー&ハミルトン法律事務所の弁護士。ソールが仕掛けた周到で冷酷な罠にはまり、キャリーに接触。マジッド・ジャバディに引き合わせる。後ろ暗い仕事の心得もあり、ブロディの車に爆弾を仕掛けたアブ・ナジールの部下を口封じのため迷わず射殺した。

ジェシカ・ブロディ
(モリーナ・バッカリン)
ブロディの妻。イラクから帰還した英雄であり副大統領候補の妻から、一夜にしてCIA本部を爆破した反米テロリストの妻に。気丈に振る舞っているが海兵隊団体からは除名され、先が見えない不安と戦いながら子どもたちを守る。

デイナ・ブロディ
(モーガン・セイラー)
ブロディの娘。CIA本部爆破テロ後、浴室で自殺を図って更生施設へ。そこで出会ったレオ・キャラスと恋をして逃避行の旅に出るが、自分を報じているテレビのニュースでレオの嘘を知って「また嘘なの」と失望。ブロディと会う可能性があると考えて行方を追っていたFBIの捜査官に保護を求める。その後、デイナ・ラザロに改名(ラザロはジェシカの旧姓)。高校を中退してモーテルの清掃員として働く。

クリス・ブロディ
(ジャクソン・ペイス)
ブロディの息子。デイナほどブロディに失望しておらず、戻ってきてほしいと願っている。

マイク・フェーバー
(ディエゴ・クラテンホフ)
アメリカ海兵隊大尉。ニコラス・ブロディの戦友。CIA本部爆破テロ犯の家族となったブロディ家を支える。

レオ・キャラス
(サム・アンダーウッド)
デイナの恋人。父親の拳銃を持ち出して遊んでいるうちに誤って弟を射殺し、裁判所命令で更生施設に入所していた。デイナには弟と一緒に死のうとして自分だけが生き残ったと話していたが、逃避行中にその嘘がバレて別れを告げられた。

アラン・ベルナルド
(ウィリアム・アバディ)
ミラの恋人でイスラエルのスパイ。フランス人。ソールの自宅を盗聴し、情報をロックハートに渡していた。投獄されるが「何もしないなら消す」というソールの言葉に屈し、身の安全と引き換えにアクバリ暗殺作戦のフォロー役としてモサド(イスラエル諜報特務庁)の工作員をテヘランに送り込むことに同意した。

ミラ・ベレンソン
(サリタ・チョードリー)
ソールの窮地を知ってインド・ムンバイから駆けつける。ソールの留守中、アメリカまで追ってきた恋人のアラン・ベルナルドとホテルで関係を持つが、想いを裁ち切りもう一度ソールと向き合おうと決心する。

ナスリン・ムグラビ
(ナズ・デラヴィアン)
アブ・ナジールの妻。テヘランに在住していて、アクバリ暗殺のために入国したブロディと再会。なぜテヘランに来たのか?と問う。

マイケル・ヒギンズ
(ウィリアム・サドラー)
大統領首席補佐官。ブロディのイラン入国作戦では状況が不利になったと見るや、アルカイダに偽装した工作員を無人機攻撃で抹殺せよと提案。作戦に関わる諜報員・工作員を敵に回すことに。

マギー・マティソン
(エイミー・ハーグリーヴス)
キャリーの姉。精神科医。

フランク・マティソン
(ジェームズ・リボーン)
マギー夫妻と同居しているキャリーの父。双極性障害を患っている。




コメント
ブロディの死から視聴を止めていましたが、ファイナルシーズンがすばらしい締めだったと聞き、S4から見直してます。
すっかり忘れていましたが、詳細な人物紹介でいろいろ思い出しました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます!
私もシーズン2でいちどは見るのをやめ、
かなり経ってから視聴再開しました。
ぜひラストまでご覧になってください。