『結婚できない男』のあらすじ、登場人物紹介と見放題の動画配信サービス

『旦那は妻と子どもと家のローンという人生の３大不良債権を背負うことになる』（桑野信介）

牛乳を飲みながら大音量でクラシックを聴くという日課の最中で信介は突然激しい腹痛に襲われ、玄関先で動けなくなるが、騒音について文句を言いに来た隣の部屋の住人みちるが救急車を呼んで同行。搬送先の中川総合病院で内科医の夏美の診察を受け、そのまま入院する。一方、みちるは信介を助けてくれたお礼を言うために訪れた英治と友達に。夏美はマンガ喫茶で偶然、みちると再会する。そんななか信介は40歳の誕生日を迎える。周囲は気を遣って祝おうとするが･･･。

『愛は金で買える。愛を買うのがお金の最も有効な使い方だと思わないか？』（金田裕之）

信介は夏美から血液がどろどろだから食生活を改めるよう忠告されるが憎まれ口を叩いて病院を後にする。そのあと妹にも食事に気を付けるように注意されるが、好きな焼き肉をひとりで堪能。その姿を目撃したみちると夏美は「まさか、ひとりで焼き肉？」と絶句。英治は恋人の沙織に「親が田舎から出てくる」と嘘をついてみちると食事に出かける。みちるはイタリアンチェーン店で雑誌から切り抜いたポイント券をつかう英治に「あり得ない」と幻滅･････。

『俺は人に金を貸したことも借りたこともないんだ』（桑野信介）

お客から家の設計予算を100万円減らすと言われ「無理だ」と突っぱねた信介は、事務所で宅配業者から受け取った『人生ゲーム復刻版』を、自室でひとりで楽しむ。圭子から夏美の人柄を聞き、気になって病院まで会いに行った育代は、すっかり夏美が気に入って信介を婿候補として売り込む。みちるは叔父が払っていると思っていたマンションの管理費と修繕積立費半年分（20万円）の支払いを命じられ、窮地に･･････。

『僕は寅さんの映画48本ぜんぶ見ています。あなたは何本ですか？』（桑野信介）

休日返上で仕事をして早々と問題解決の目処を付けた信介は、通りかかった旅行代理店のポスターを見て、はとバス観光ツアーに参加する。バスに乗り込んだ信介の隣の席は、なんと夏美。休日診療を終えて偶然、同じツアーに参加していたのだ。行く先々で経験の浅いバスガイドが知る由もないうんちくを披露する信介に夏美は大人げないと呆れる。そして信介がカレンダーに★印をつけていた神宮花火大会の日がやってくる･･････。

『桑野さん、医者の言うことを聞かない割に来るのよ。なんとかしてよ！』（早坂夏美）

3つの案件を並行して進めることになった信介は、寝る間も惜しんで仕事に没頭。自宅での作業中、キッチンのわずかな汚れも放っておくことも、チューブの生姜を使うことも許さない完璧主義者の信介は、ついに過労で倒れ入院することに。英治はそんな桑野の体を気遣い、沢崎と相談して今回の仕事は他の設計士にお願いしたと伝えるが、信介は「勝手なことをしやがって！」と激怒。思わず「そんなに俺のやることが気に入らないのなら出て行け」と怒鳴ってしまう･･････。

『僕はね。ただ、いい家が作りたいだけなんです』（桑野信介）

英治と一緒に建築現場へ来た信介は、木材のくずがベランダに溜まっていると苦情を言いに来た男に余計なことを言い、間に入った棟梁ともみ合いになった弾みであやうくケガをさせそうになる。それを聞いた沢崎に「お詫びに行って」と命じられた信介は、夏美と一緒にその男が経営するお好み焼き店へ。例のごとく、お好み焼きのうんちくを得意げに披露する信介に、夏美は･･････。

『患者に症状を訴える医者を初めて見ましたよ』（桑野信介）

夏バテで中川総合病院を訪れた信介は、診察後に夏美の父・康雄と対面。信介と娘が単なる患者と医師の関係ではないと察知した康雄は、しつこく信介につきまとい、夏美と話す機会を作ってくれと頼む。夏美が会うたびに公務員との見合い話を持ってくる康雄とまともに話そうとしないからだ。しかし、父が娘に会いに来た理由は見合い話ではなかった･･････。

『人間の子どもは成長すれば親に小遣いをくれるくらいにはなるけど、犬は死ぬまでタダ飯を食らい続けるわけだ』（桑野信介）

英治は虫垂炎で数日間入院することになったみちるに頼まれ、愛犬のケンを預かる。しかし「恋人でもない相手の犬をあずかるなんて」と沙織に反対されたため、夏美と一緒に信介に世話を頼みに行く。仕方なく引き受けた信介は、「人を部屋に入れるのも嫌な人が」という周囲の心配をよそにしっかりと面倒を見て、徐々にケンと心通わせていくが･･････。

『初めてのお見合いの相手に断られたのはダメージかもしれませんが、これから何度もあることかもしれないじゃないですか』（桑野信介）

スポーツジムで脱水症状になった信介は、診察してくれた夏美をいつものように呆れさせた後、中川に捕まって喫茶店へ連れて行かれる。そこで待っていたのは中川が通うキャバクラで働いている美女・長沢由紀。信介は彼氏と別れたいという由紀のために恋人のふりをすることに。そして由紀の車で仕事場まで送ってもらったところを沙織が目撃。信介も否定しなかったため「桑野さんに彼女ができた」と周りはざわつく。そんななか摩耶にはヘッドハンターが接触を･･････。

『男とか女とか意識しないで、仕事だけで付き合える。そういうさ、便利で都合のいいやつはおまえしかいないんだよ』（桑野信介）

信介と棟梁の諍いをどうにか収めた摩耶は、秘密を抱えていることにストレスを感じ「誰にも言うな」と前置きして、沙織に大手住宅メーカーへの転職話があることを打ち明ける。その日のうちにそれを知った信介は摩耶を引き留めようとしてビアガーデンに向かうがサンバ隊に邪魔される。数日後、親族の不幸で打ち合わせに来られなくなった摩耶に「引き抜きの話、受けたければうけろ」と心にもないことを伝える信介。しかし英治には「沢崎さんがいなければ問題を解決できませんよ」と言われてしまう。

『分かるから、俺。自分のポリシーを曲げて花柄を入れることが、桑野さんにとってどれだけ辛いことなのか』（村上英治）

みちるが正体不明のストーカーにつきまとわれていると知った夏美は、信介にボディーガード役を頼む。信介は仕方なく引き受け、夜はみちるを自宅まで送り、ケンの散歩にも付き合いながら犯人捜しを始める。そんななか、花柄が大嫌いな信介が摩耶に頼まれて不本意ながら提出したキッチンのデザイン案が外部に漏れ、ネットで笑いものに。信介は内装業者にコピーさせた英治を責める。その結果、英治は犯人捜しをしてケガを･･････。

『わたしはキャッチボールがしてみたいです。あなたと』（早坂夏美）

みちるはストーカーを撃退してくれたことで信介への気持ちが180度変わり「好きかもしれない」と告白。ケンがきゅうりを好きなのだと勘違いしている信介に想いはまったく伝わっていないが、みちるはそのことを夏美に報告。夏美は「がんばって」と笑うが心穏やかではいられない。そんななか、信介にテレビのニュース番組出演の依頼が。みちるは叔父が帰国するため部屋探しを始め、育代は不整脈で入院を･･････。