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ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

黒の城(カースル・ブラック)

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

ジョン・スノウはサムウェル・ターリーからドラゴングラスの短剣を預かると、アリザー・ソーンに留守中の指揮を託し、トアマンド、エディソンらを連れて”壁”の北側へ向かう。自由民の数は10万。ホワイト・ウォーカーの脅威はそこまで迫っている。連れて戻ることができなければ、全員が亡者(ワイト)となってここを襲う。家族を殺された、仲間を殺されたと言っている場合ではないのだ。

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ジョンたちが発って間もなく、病に伏せっていたメイスター・エイモンが、うわごとで何度も弟エイゴン・ターガリエンの名を呼びながら息を引き取った。ジョン、サムをいつも温かく見守り、ジリとその息子サムのことも可愛がっていたエイモン。弔辞を読み、火葬を見届けたサムは大きな喪失感を覚える。

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

食料庫で洗濯をしていたジリは、ならず者の守人二人に襲われる。サムは助けようとして剣を抜くが、腕に覚えのある二人に叩きのめされてしまう。顔を激しく殴打され、鼻と口からは鮮血が吹き出ている。それでもサムは立ち上がる。ジョン・スノウもメイスター・エイモンも、ピップも、グレンもエディソンもいない今、ジリを守ってやれるのは自分しかいないからだ。

「僕は白き魔物もゼン族も殺した。おまえらだって殺せる」
二人がジリを離してサムにとどめを刺そうとした瞬間、サムの背後からうなり声が近づいてきた。
ジョンの大狼(ダイアウルフ)、ゴーストだった。二人は先を争うように逃げ出した。
ジリはボロボロになったサムを介抱し、キスをして、サムの上に跨がった。

ウィンターフェル

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

結婚から数日でサンサの白く美しい腕は、ムチで打たれたかのように腫れ上がり、アザがいくつもできていた。その無残な姿を見てもシオン・グレイジョイは今までに見てきた他の女よりもマシだと思っており、ラムジーを出し抜いてサンサを助けるなどどいう考えは毛頭なかった。

しかし、サンサに「裏切り者」と呼ばれては言うことを聞くしかなく、サンサから受け取った合図の品――ロウソクを持って壊れた塔の最上階へ向かう。窓辺にそれを置けば、スターク家に忠誠を誓っている何者かが助けに来るというのだ(サンサもシオンも、それがブライエニー・タースであることは知らない)。
しかし、シオンは合図を送ることができなかった。壊れた塔の最上階には、ラムジーがいたのだ。

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スタニス・バラシオンとの戦いの準備を進めるラムジーに呼び出されたサンサは、言葉で精一杯の反抗を試みる。ウォルダが男の子を産めば、ボルトン家の跡取りは落とし子のラムジーではなくその子だと言い放ったのだ。

しかしラムジーは気にする様子もなく、落とし子でもうまくやれば出世できると言い、その例として冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の総帥となったジョン・スノウを挙げた。初めて聞いたサンサは驚くが、その先にはもっと驚くことが待っていた。中庭に、サンサの世話をしていた老女が生皮を剥がれて磔にされていたのだ。その脇ではシオンが震えて立っており、彼に渡したロウソクはラムジーが持っていた。

「逃げようとしたのか?なぜ?ここはおまえの故郷でおれは夫だぞ」
降りしきる雪のなかでその言葉を聞き、サンサは悔いた。ベイリッシュのいいなりになってこの男の妻になったことを――。
「こいつはしぶとかった。皆、皮を剥がされた途端話すものだが、結局話さなかった。北部人は忍耐強い」
それだけ言うとラムジーは、サンサを部屋へ連れていけと命じ、涙を流して震えるサンサの頬にキスをした。

北部(王の道)

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ウィンターフェル城へむかうスタニス・バラシオンの行軍は雪と寒さのため困難を極めていた。昨日までに馬40頭が死亡し、鉄の銀行(アイアン・バンク)の融資金で調達した傭兵たち――襲鴉(ストームクロウズ)は食料の補給もできない状況に嫌気がさして、すに500人以上が逃げ出していた。

そんな状況に危機感を募らせているダヴォス・シーワースは、スタニスの天幕で、雪が止むのを待って黒の城(カースル・ブラック)へ引き返すことを提案する。しかしスタニスは王都からも逃げ、ここで再び逃げるようなことになれば”敗走の王”と呼ばれることになる、それに黒の城(カースル・ブラック)へ戻れば、再び進軍できるまで何年かかるか分からないと言って受け入れない。
「今、すべてを懸ける。今進まなければ負けだ。突き進み、勝利する。あるいは、突き進み、敗北する。どうなろうと進むだけだ」
(何を言ってもムダか……)
ダヴォスはメリサンドルを見てから天幕から出ていった。

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「未来を読むおまえの力を信じてきたのだぞ……長年な」
スタニスは、この寒さのなかでも胸の開いたコートで過ごしているメリサンドルに背中で言った。メリサンドルは、ブラックウォーター湾の戦いに敗れたあと、ドラゴンストーン城のロウソクの炎のなかに雪原の戦いを見たことを持ち出し「信じましょう」と説く。そして、ウィンターフェル城を歩く自分の姿を見たとも、”皮を剥がれた男”(ボルトン家の旗印)倒れた旗を見たとも言った。それを聞いてスタニスは安心するが、メリサンドルの言葉に絶句する。

「生け贄を捧げれば勝利はより確実なものとなります。王の血の力をご覧になったでしょう?ロブ・スタークもジョフリー・バラシオンも死にました」
「ここににはもう、ロバートの落とし子はいない」
「ええ、わかっています。もっと適役がいます。陛下の血が流れた者です」
「正気を失ったか?」
「まだ私を疑うのですか?」
「他に道があるはずだ。またヒルを使えば――」
「他に道はありません。”長き夜”が来る前に、王にならなければ……!」
メリサンドルは両手でスタニスの顔を包むようにして、スタニスの瞳をのぞき込む。
「死者と戦えるのは陛下だけ。ようやくこの決断にたどり着いたのです」
「――俺の娘だぞ。出ていけ!」
スタニスはメリサンドルの手を振りはらい、長い間思案した。

ミーリーン

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奴隷としてミーリーンに戻ったジョラー・モーモントは、ティリオン・ラニスターとともに闘技大会の再開を望んでいた親方に買われ、戦士として闘技大会に出場することが決まる。

ヒズダール・ゾ・ロラクと結婚したデナーリスはその頃、ダーリオ・ナハリスと一緒にベッドにいた。ダーリオは「おれの仕事は助言ではないが」と前置きした上で、デナーリスに提案する。
「大闘技場での試合に偉大なる親方や賢明なる親方(ワイズ・マスターズ)を一堂に集めて、皆殺しにする」
「私は女王よ。殺戮者じゃない」
「支配者は皆、殺すか殺されるかだ」

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「この予選に勝てば、次はダズナクの大闘技場だ。女王の前で戦えるぞ」
親方の言葉を聞き、ジョラーは静かに闘志を燃やす。そして最初の組の戦地たちを地下道で見送ったが「我、勇敢に戦って死ぬ。女王のために!」という戦士たちの声を聞くと、出入口から観客席を見た。そこにはヒズダールと並んで戦いを見物するデナーリスの姿があった。予選にも支配者が訪れるのが伝統と言われ、渋々見に来たのだ。

ジョラーは兜で顔を隠し、親方の制止を振り切って最初の組の戦いに参加。力の差は歴然で、彼は剣で傷つけることなく、すべての戦士を倒した。そしてデナーリスの前で兜を脱いだ。
「……その男を追い払って」
デナーリスが命令すると従士たちがすぐに拘束したが、ジョラーは「贈り物がある」と言って抵抗。そこへティリオンも出てきた。
「あなたは?」
デナーリスが聞くと、観客席に向かって歩を進めて彼は言った。
「贈り物です。お会いできて光栄です。私はティリオン・ラニスター」

ウォーター・ガーデンズ

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

ジェイミー・ラニスターは争いを望まないドーラン・マーテルのはからいでミアセラと二人きりで会う機会を得て、脅迫状が届けられたこと、サーセイの使いで迎えに来たことを話す。しかしミアセラは望まない婚約だったが今はトリスタンを愛しているからキングズ・ランディングへ戻るつもりはない、ここへ残って結婚とすると言い残して部屋を出ていった。

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ブロンと砂蛇(サンド・スネーク)の3人娘――オバラ、ナイメリア、タイエニーは、地下牢に幽閉された。ドーンの女は世界一だが、一番はおまえではないと言われたタイエニーは、鉄格子の前で形のいい乳房をさらして通路を隔てた向かいの牢にいるブロンを挑発する。するとブロンは鼻血を出してその場に倒れ込む。中庭で戦った時、タイエニーは短剣にアッシャイの特殊な毒を塗っていたのだ。
「”長い別れ”という毒よ。効くまでに時間がかかる」
全身から汗を拭きだし、みるみるうちに呼吸が荒くなっていくブロン。タイエニーは首飾りにしていた解毒剤を鉄格子から差し出して言った。
「世界一の美女は誰?」
「…・…!」
「聞こえないわ。誰?」
「……あんただ」
タイエニーは白い歯を見せて笑い、解毒剤を向かいの牢に投げた。

キングズ・ランディング

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』

レディ・オレナは七芒星が刻まれた礼拝堂に雀聖下(ハイ・スパロー)を訊ね「今までで最も裕福な司祭にしてあげる」と言ってロラスとマージェリーの解放を要求する。しかし雀聖下(ハイ・スパロー)は「七芒星典においては男色や偽証は罪であり、あなたの孫たちは皆と同様に裁かれます。法を犯したのですから」と言って取り合わない。

オレナは王都の財政を支えているのはタイレル家であり、言うことを聞かなければキングズ・ランディングの民たちは飢え死にすることになると脅す。すると雀聖下(ハイ・スパロー)は笑みを浮かべて答えた。
「あなたは種を蒔き、収穫したことがありますか?ないでしょう。富と権力しか見えていないようですからね。そちらは少数、こちらは多数。多数が少数を恐れなければどうなるか――」
雀聖下(ハイ・スパロー)は水桶を持って背中を向けた。
仕方なく礼拝堂から引き上げたオレナは、石畳の道で若者に呼び止められ、巻紙を受け取る。ピーター・ベイリッシュからの伝言だった。

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「彼女が牢にいるのに僕は何ひとつできない。王なのに王妃のために何もできないなんて!」
サーセイは声を荒げて自分を責める少年王の手を取り、王であっても防げないこともある、運命は変えられないといって慰め、雀聖下(ハイ・スパロー)と話をすると約束する。
「わたしはあなたを守るためならどんなことでもする。たとえ世界に火を点けても――」
涙ながらにトメンを抱きしめたサーセイは、確信する。これで復讐は完了した。マージェリーを解放してもトメンの心が母から離れることはないと。しかし、サーセイはオレナとベイリッシュの動きを察知しておらず、雀聖下(ハイ・スパロー)の力も見誤っていた。

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ベイリッリュとオレナの密談は、雀(スパロー)たちに破壊された娼館で行われた。ベイリッシュは比類なき施設だったと嘆きながらも話し合うべきはタイレル家の未来だと言った。そんなことを思っている男ではないと承知しているオレナは、状況が悪化した途端に戻ってきたベイリッシュに釘を刺す。
「共謀して王を殺した私たちは運命共同体。家が没落したら隠すものはない。そして万が一、私がここで事故にでも遭おうものなら、あなたはこの世から消えることになる」

警戒するオレナにベイリッシュはサーセイに呼ばれて戻ってきただけで、ロラスとマージェリーの投獄には関わっていないと説明。そしてサーセイには明かしていない情報を持っていると話した。
「我々の利害は一致していますから、贈り物としてあなたに差し上げます」
「どんな贈り物をいただけるのかしら」
「サーセイへ渡したもの(審問の場でロラスが男色だと証言したオリヴァー)と同様の――若い色男です」


礼拝堂の奥にある暗黒房(ブラック・セル)に、ぼろ雑巾のような布一枚を纏い、脚を投げ出すような格好で座っていたマージェリーは、扉が開いてサーセイが入ってきても視線を向けることはなかった。

サーセイは昨日の夕飯だったという鹿肉を床に置き、マージェリーが解放されるように手を尽くしているが信仰に理性は通じないと嘆いた。
「――何もかもあなたの仕業でしょ。あなたはたやすく嘘をつくのよ、みんな知っているわ。純真さ、やさしさ、思いやり…・・一切、持ち合わせていないのよ。だからトメンも、私のためにあなたを遠ざけようとしたのよ」
「ご機嫌斜めで頭が回っていないようね。落ち着いた頃にまた来るわ」
「二度と来ないで。顔もみたくない」
「この暗黒房(ブラック・セル)では、屈強な男も心病むそうよ。でもここで過ごすのは裁判が始まるまでよ
「――消えて」
「そうね、もう行かなくては。今は息子についていてやらないと――」
マージェリーは鹿肉が入った器をつかみ、サーセイに向けて投げつけた。
「早く消えろ!このあばずれが!!」
(私に逆らうとこうなるのよ)
サーセイは満足して部屋を出ていった。通路を歩くその顔には笑みがこぼれている。
(マージェリーのあの姿。最高だわ!)

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サーセイは祭壇の前に座っていた雀聖下(ハイ・スパロー)に「彼女の待遇は申し分ない」と伝え、裁判までの手順を聞いた。彼はターガリエン王朝以前と同様に自らを含む7人の司祭(セプトン)が裁判官を務め、それぞれの行いと法に照らしてつぶさに審議すると答えた。

そしてこの礼拝堂について語った。王都で最も古い建築物のひとつで、ベイラーが聖堂を建てる前から人々はここで祈っていたと。そして、この礼拝堂を建てた人々には後世に名を残そうなどと言う虚栄心はなかったと。彼らの信仰は清らかで、祭壇からも余計なものはすべてそぎ落としたと――。

雀聖下(ハイ・スパロー)は、その祭壇を慈しむように撫でながら続ける。
「とても質素で、堅実で、真実そのもの。タイレル家もそぎ落とされ、質素になります。嘘が暴かれ、皆の前に彼らの本性がさらけ出されることになります」
(それは楽しみだわ)
サーセイは笑い出したいのをこらえて静かに微笑む。
「――では、あなたがそぎ落とされたら何が残るでしょう?少し前、ある青年が私のもとへ来ました。身も心も壊れた青年です」
この青年――ランセル・ラニスターこそが、ベイリッシュの贈り物だった。ランセルは雀聖下(ハイ・スパロー)にこれまでに犯したすべての罪を告白したのだ。そのなかにはサーセイとの不義の関係も含まれており、もちろんそれは、七芒星典において男色と同様の罪となる。

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すべてをそぎ落としたランセルが現れ、雀聖下(ハイ・スパロー)の隣に立つと、事態を察したサーセイは彼らに背を向けて後方の扉へ急いだ。しかし、そこから出てきた屈強な女司祭(セプト)たちに取り押さえられ、彼女自身が数分前に「申し分のない待遇」と評した暗黒房(ブラック・セル)へ連行された。
「私は太后よ!どういうつもりなの!!」
声を荒げて抵抗するサーセイを、雀聖下(ハイ・スパロー)とランセルは何も言わずに見送った。
投獄されたサーセイは、自分を連行し、突き飛ばした女司祭(セプタ)を呼び止めた。
「こっちを見なさい!私の顔を見なさい。あなたが死ぬときに見るのは私の顔よ……!」
女司祭(セプタ)は黙って扉を閉めた。

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第7話/贈り物』地図と登場人物


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