よくわかる!『ツイン・ピークス』シーズン2あらすじ【第19章】毒蜘蛛 | VODフリーク

よくわかる!『ツイン・ピークス』シーズン2あらすじ【第19章】毒蜘蛛

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デヴィッド・リンチ「ツイン・ピークス」登場人物紹介
「ツイン・ピークス」には、序章から20名を超える人物が登場します。名前と関係を覚えるのはなかなか大変ですので、これを見ながら楽しんでみてはいかがでしょう?
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「私は呪われている」と若き未亡人はため息をつく。

私は呪われている」と若き未亡人はため息をつく。

数日前は話も聞かずにつまみ出したボビーをオフィスに招き入れ、ベンジャミンは裏切り者のハンクを尾けて写真を撮り、誰と会い何をしているのかを報告するよう頼む。ビジネスになるという感触を得たボビーは、カメラを手に張り切って仕事を始める。

アンディ、リチャード、ルーシーの3人は、事務所でケースワーカーに会い、両親が死んで孤児となったニコラスが度重なる不幸に襲われて心に深い傷を負っている少年だということを聞く。リチャードは不幸の詳細を知りたがるが、施設が情報をくれないのでケースワーカーには分からないらしい。

昨日結婚したばかりのミルフォード夫妻の夫ダギーがホテルのベッドで死亡する。ウィリアムの検死結果をもとにハリーたちは心臓発作だと断定するが、ダギーの兄デュエインは若妻のラナが財産を独り占めするために仕組んだことだと言い張り、告訴も辞さない構え。
一方、一夜にして夫を亡くしたラナは、高校時代、初めてキスをした相手がアゴを骨折したエピソードをもちだして「私は呪われている」とため息をつく。それを黙って聞いてホークは「呪いのことなら俺に任せろ」と言って胸を張る。

レスリング部にスカウトされたネイディーンは、エースのマイクと試合をして圧勝。マイクは「エドの奥さんにたたきのめされた上にデートしろと迫られている、なんとかしてくれ」とドナに助けを求める。

車を修理するためにエヴリン・マーシュの別宅で寝泊まりしているジェームズのもとにエヴリンの兄・マルコム・スローンが挨拶に来る。彼が言うにはエヴリンは二週間に一度は夫のジェフリー・マーシュから暴力を受けているらしい。

FBI捜査官の職を解かれる可能性を考えた家探しを始め、不動産業者とともに物件の下見に行く。業者はしばらく誰も連れてきていないと言うが、庭先には最近のものだと思われるタイヤ痕がいくつもあり、リビングには複数の人間が集まっていた形跡があった。クーパーはテーブルと椅子に付着していた白い粉をコカインと断定し、保安官を呼んでくれと業者に頼む。

リチャードはニコラスを連れてキャンプへ。車が故障して自力で修理をしていると、突然タイヤが外れて下敷きになりそうになる。「死んでしまうかと思った」と駆け寄ってきたニコラス。笑顔で彼を抱きしめた瞬間、不安に襲われたリチャードは、戻ってからアンディにニコラスの両親の死因を調べてほしいと頼む。

悪党どもの企みを暴く証拠を押さえたのも、また悪党。

クーパーが保安官事務所に戻るとハリーのオフィスに空軍のライリー大佐が来ていて、ガーランド少佐が姿を消した時の状況について説明を求められる。フクロウが鳴いていたことを話し、、銀河系外のメッセージを傍受する極秘任務についても触れるクーパー。するとライリー大佐は「クーパー」の文字が続いていたあとメッセージは、この森から発信されていたことを明かす。そして、ライリー大佐がアメリカ空軍史上最高のパイロットであり、彼がいなくなることは東西冷戦など問題にならないほどの国家的損失だと言い切った。

クーパーは新聞広告を通じてウィンダム・アールと対決していることをダイアンに伝える。形勢はかなり不利なようだ。

ボビーはハンクを尾けて撮影した写真をベンジャミンに届ける。二人の会話を秘密の小部屋で聞いてそれを盗み出したオードリーはクーパーに渡す。クーパーは「命の恩人だ」と言って感謝し、デニスを呼ぶ。ボビーの撮った写真には、先日、クーパーが下見にいった住宅で、コカインを囲んで話をしている、ハンク、ジャン・ルノー、アーニー、カナダの連邦警察官の4人の姿が写っていたのだ。デニスはアーニーに写真を見せ、刑務所に戻りたくなければ捜査に協力しろと迫る。

ウィリアムはダギーの解剖結果をデュエインに伝える。死因は心臓発作で他殺の証拠はなし。しかしデュエインはラナがセックスで弟を殺したに違いない、告訴すると言って譲らない。

未亡人となったラナの話し相手となっているホークを見て、保安官事務所にいたハリー、アンディ、リチャード、ウィリアムは呆然と立ち尽くす。その後、電話に出ないハリーを呼びに来たルーシーが見たものは、ラナの話に釘付けになっている男たちの姿だった。

稲光がとどろくなか、ガーランド少佐が音もなく自宅に戻ってくる。夫の帰還を喜び、涙で頬を濡らしながら抱き合い「もう心配ないのね」と確かめるエリザベスに少佐は言う。
「いや、そうでもないんだ」

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