ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』 | VODフリーク

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』

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ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』

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ブレーヴォス

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』

ソルトパンズを出て狭い海(ナロー・シー)を渡り、アリアはブレーヴォスに入った。

アリアを乗せて狭い海(ナロー・シー)を渡った船は、巨大なタイタン像の股を間を抜けてブレーヴォスの港に入った。そしてアリアは、船長が漕ぐ小舟で港の外へ出て「白と黒の館」呼ばれる巨大な神殿のような建物へ。船長は「おまえが探している男はここにいる。ヴァラー・モルグリス」と言い、港へ戻って行った。

石段を登りきると高さ3メートルほどの木の扉があった。扉の右側は艶のある黒壇、左側は骨のように白いウィアウッド。アリアは扉を2度叩き、出てきた男に「ヴァラー・モルグリス」と声を掛け、「ジェクエンがくれた」と言って鉄の貨幣を見せた。
しかし男は「そんな者はおらん」と答えて扉を閉めた。

他に行くあてのないアリアはその扉の脇に座り込み、鉄貨を見つめながら”殺したいリスト”に連ねている者たちの名を呟きながら時を過ごした。やがてアリアは鉄貨を海に投げ棄て、黒と白の館から離れた。

針(ニードル)で港町の野鳥を仕留めて飢えをしのいでいたアリアは、3人の男たちに目をつけられ、仕方なく剣を向ける。しかし男たちは、アリアの後ろにいた男をみて退散した。彼は『白と黒の館』で扉を開けた男だった。

後について『白と黒の館』まで来たアリアに、男は「なくしたな」と言って鉄貨を投げてよこし、まるで仮面を脱ぐように自らの顔を触った。見覚えのある顔がそこにあった。

「ジャクエン・フ=ガーはいないって言ったのに!」
「ああ、いないとも。私はジャクエン・フ=ガーではない」
背を向けた男にアリアが聞く。
「じゃあ誰なの」
「誰でもない。娘も、いずれそうなる」
彼は黒の扉を開き、アリアを招き入れた。

よくわかる!【海外ドラマ】ゲーム・オブ・スローンズ シーズン5 登場人物と相関図
王都では不毛な女の争い。黒の城(カースル・ブラック)では守人たちの反感が高まり……。

十字路の旅籠

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』

サンサの前でひざまづくブライエニー。ようやくキャトリンとの約束を果たす時がきたと思われたが・・・・・・。

ブライエニー・タースとポドリック・ペインは、食事を摂るために立ち寄った旅籠で、10人の騎士に護衛されたサンサ・スターク、ピーター・ベイリッシュに遭遇する。

ブライエニーは馬を調達して外で待てとポドリックに命じ、二人に声を掛けた。彼女の評判を聞いていたベイリッシュが護衛を解き、テーブルに招くと、ブライエニーはサンサの前にひざまずいた。
「あなたの母上が亡くなる前に誓いました。あなたを見つけてお守りすると。ですから、私はあなたの楯となり、必要とあらばこの命を捧げます」

しかしベイリッシュは、叔父という立場から、レンリー・バラシオンもキャトリンも守ることができなかった他人に護衛を任せることはできないと言ってブライエニーを遠ざけようとする。

そしてサンサも「婚礼の席でジョフリーに頭を下げていた人を信用できない」とブライエニーの申し出をきっぱりと断った。

その瞬間、ここにいては危険だと察したブライエニーは、背後にいた騎士を突き飛ばして旅籠の外に出た。そしてアリン家の騎士たちの馬を逃がすと、馬上で待っていたポドリックとともに森の中へ駆け込んだ。二人は追撃をかわして生き延びたが、残りの騎士に囲まれて東の道を駆けていくベイリッシュとサンサを追うことはできなかった。

キングズ・ランディング

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』

エラリア・サンドが送りつけてきた『赤い毒蛇』(レッド・ヴァイパー)の模型とミアセラのペンダントを見てサーセイは怒りに震えた。

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ケヴァンは、タイウィン亡き後、当然のように小評議会を仕切ろうとしたサーセイに反発。

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』

ミアセラに危険が迫っていると知ったジェイミーは、ブロンとともにドーンへ向かう。

サーセイのもとには、娘のミアセラが身につけていたペンダントが、決闘裁判で命を落としたオベリン・マーテルの異名だった『赤い蛇』(レッド・ヴァイパー)の模型の牙に吊り下げられた状態で届いた。

それはオベリンとマーテル家に降りかかった悲劇をこのまま放置すれば、ミアセラの命はないということを意味していた。ミアセラに何かあればドーンの町を焼き尽くしてやると声を荒げるサーセイに、ジェイミーはミアセラを連れ戻すと約束する。

その相棒として選ばれたのは、ブロンだった。ブロンは婚約者のロリス・ストークワースと仲良く暮らしていたが、ジェイミーに「彼女との結婚は諦めて重要な任務に同行してくれ。戻ってきたら、もっといい城と美しい女を用意する」と言われて同意した。

バウンティハンターから届けられたティリオンの首を改め、別人だと分かってもとがめずにサーセイは、幼いトメン王に代わって小評議会を開催。招集された参議のパイセル、メイス・タイレル、ケヴァン・ラニスターの前で、死霊魔術の研究者(ネクロマンサー)のクァイバーンをヴァリスに代わる”密告者の長”に任命すると発表した。

そしてラニスター軍の指揮者でキャスタリー・ロックの城主となったケヴァンには陸軍大臣を務めてほしいと頼んだ。しかしケヴァンは、それは王から直接訊きたい、トメン王はここへ来て統治を学ぶべきだと答えた。

そして、「私に王の代理を命じたのは統治者として学んでいるからこそです」と微笑むサーセイに「私が王都に戻ったのは、王に仕えるためだ。太后に過ぎないおまえの傀儡(かいらい)になるためではない」と言い、席を立った。

サンスピア宮/ウォーター・ガーデンズ

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弟が死んだというのに、どうして敵を討とうとしないのかとプリンス・ドーランに詰め寄るエラリア。オベリンの娘たちとともにラニスターに復讐するつもりでいる。

「ウォーター・ガーデンズでぼんやりと座っているつもりなの?」
サンスピア宮に戻ったエラリア・サンドは、プリンス・ドーランに詰め寄るが、ドーランは「弟は自ら代理闘士を引き受けて死んだのだ。あとは埋葬し、弔うだけだ、戦はしない」と断言する。

しかしエラリアは『砂蛇』(サンド・スネーク)――オベリンが残した4人の娘(私生児)たちが父親の敵を討つと脅し、オベリンが命を落とした今も、ドーンで何不自由なく暮らしているラニスターの娘を渡せと迫る。

それでもドーランは、オベリンを愛してくれたエラリアに対して感謝の気持ちを伝え、復讐のために娘を傷つけないでくれと頼んだ。

ミーリーン

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『ハーピーの息子たち』の反乱による奴隷制の復活を怖れるスカハズ・モ・カンダクは、独断で囚人を殺害した。

グレイ・ワームとダーリオ・ナハリスは、町に潜んでいた反逆者集団『ハーピーの息子たち』の一人を捕らえた。

デナーリスの側近スカハズ・モ・カンダクは奴隷制の復興を望む者だからただちに処刑をと願い、デナーリスも「見せしめにする」と賛同する。しかしバリスタン・セルミーは生かして情報を引き出した後、公正な裁判をすべきだと主張。議論は紛糾する。

最終的にデナーリスは、狂王(マッドキング)と呼ばれた彼女の父エイリス・ターガリエンの最期を知るバリスタン・セルミーの意見を聞き入れ、処刑の前に公正な裁判を行うと約束した。

しかし、『ハーピーの息子たち』のメンバーは裁判に臨むことはなかった。スカハズが彼を連れ出し、独断で死という裁きを下してしまったからだ。

デナーリスはスカハズを捕らえ「おまえに囚人を裁く権利はない」と申し伝え、民衆の前で刑を下すことを決意した。民衆は「ミサ!」と叫びながらスカハズに慈悲をと願うが、デナーリスはそれを聞き入れず、ダーリオに半月刀を振らせた。

民衆は静まりかえり、やがて一斉に歯を鳴らしてデナーリスに対する敵意をむき出しにした。その夜、打ちひしがれたデナーリスのもとへ、ドロゴンが戻ってくる。ドロゴンはデナーリスの差し出す手の臭いを嗅ぎ、喉を鳴らせて顔を近づけてきたが、デナーリスの手が届こうとした瞬間、大きく翼を拡げて飛び去っていった。

ペントス

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』
ヴォランティスへ向かう馬車のなかで愚痴をこぼし続けるティリオンに、ヴァリスは「”王の手”だった頃のあなたは統治者としての才能を存分に発揮していた」と話す。

黒の城(カースル・ブラック)

「やめてくれ・・・・・・」次期総帥に推すために立ち上がったサムに懇願するジョン・スノウ。

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「スノウ!」「スノウ!」僅差でアリザーを破り、998代目の冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)総帥となったジョンは、仲間たちからの喝采を浴びて笑顔を見せる。

書庫でシリーンに文字の読み書きを教わっているジリは「ダヴォスよりもずっと物覚えがいいからすぐに上達する」と褒められ、「あ教え方が巧くて辛抱強いからよ」とサムに当てつけて答える。

ジリがシリーンの顔のことを聞くと、彼女は”壁”の南では「灰鱗病」(グレイスケール)と呼んでいると答えた。ジリの2人の妹は同じ病気で命を落としているが、シリーンの「灰鱗病」は進行が止まっており、理由は分からないという。

書庫へ下りてきたセリースはサムとジリに外すように言い、ジリに近づいてはいけないと忠告。野人の王を処刑したスタニスの娘だからというのが、その理由だった。
「ジリはそんなことをしない」
訴えるシリーンに、セリースは「本を読んでも人の本質は理解できない」と言った。

スタニス・バラシオンは、火あぶりにされたマンス・レイダーを矢で射貫き慈悲を与えたジョン・スノウを呼んだ。そして、隣に立つダヴォス・シーワースを横目で見て「法を犯した者が受けるべき慈悲を、彼から教われ」と告げた。

「やさしさを見せれば人は怖れない。怖れない者は従わない」と持論を展開するスタニスに、ジョンは「マンス・レイダーを火あぶりにしたあなたに自由民たちは従わない」と反論。取り返しのつかないことをしたと言いたいのだ。

話が今夜行われる”壁”の総帥選挙におよび、アリザー・ソーンが選出されることが濃厚な現状に、ジョンは「やりづらくなります」と胸の内をさらす。
「アリザーにとっておまえの勇敢さは目障りだ。だから罰を受けるだろう。しかし私はおまえの勇敢さに報酬を与える」
「わかっています、陛下。ですが私は冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)です。何も差し出すことができません」」
「北部がある」
「できません。望んだとしても私は落とし子です」
「私に忠誠を誓うなら、ウィンターフェルの城主にしよう。ジョン・スタークとして」
ジョンの心は激しく揺れ動いた。

総帥選挙を前に、ジョンはそのことをサムに話す。サムは当然の権利だと喜ぶが、ジョンは「俺は冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)だ。自らの誓いを破るような者は城主になる資格はない」と言い、食堂の席についた。

進行役のメイスター・エイモンが998代目の総帥選挙の開催を宣言し「何か言いたいことがある者は話すがよい」と促すと、ジャノス・スリントが勢いよく立ち上がってアリザー・ソーンの応援演説を述べた。続いて影の塔(シャドウ・タワー)の指揮官であるデニス・マリスターへの応援があり、他にいなければ投票を始めるとエイモンが告げた。

そして、アリザーには三角形の票を、マリスターには四角形の票を・・・・・・と説明を始めると、サムが立ち上がった。振り向いたジョンが首を振るが、サムは意を決して「野人の恋人は元気か」と茶化したジャノスに言った。
「彼女の名前はジリです。ご存じですよね?マンス軍との戦いの間、ずっと彼女と一緒に食料庫に隠れていたんですから」
ジャノスは顔を真っ赤にして否定したが、嘲笑は収まらず、アリザーも信じられないという顔でジャノスを睨みつける。
「食料庫には、彼女と赤ん坊とスリント公がいて、スリント公の周りには水たまりが」
食堂に集まった守人たちは一斉に笑い、エイモンも笑みを浮かべた。

「その間、指揮を執っていたのはジョンだ。サー・アリザーも勇敢に戦われたが、”壁”の防御を指揮し、ゼン族の長(おさ)を殺し、マンス・レイダーとの交渉に臨んだのはジョンだ。その前には、モーモント総帥の敵も討っている。ジョンは総帥専属の雑士(スチュワード)だった。総帥はジョンを信頼していた。もちろん、僕たちもだ。まだ若いけど――暗闇のなかで頼れる総帥は、彼をおいて他にいない」
サムの演説に大きな拍手が湧き上がった。

「確かに、今の話はどれも事実だ」
アリザーがゆっくりと立ち上がり、守人たちで埋まった食堂内を見渡した。
「だが、ジョン・スノウが率いるのは守人か?それとも野人たちか?奴は野人の娘に惚れ、マンス・レイダーと何度も密談を重ねていた。スタニスが現れなかったら、どんな約束が交わされていたか。”壁”の向こうの王に矢を放ち、苦しみからも救った。野人と戦い続けてきた男と、野人を愛した男のどちらを選ぶのだ?」

「では投票を」
静まりかえった食堂内にエイモンの声が響いた。
そして、アリザーとジョンが同票数で並んだ総帥選挙は、エイモンの一票で決着がついた。998代目の総帥はジョン・スノウ。食堂は喝采に包まれた。

ゲーム・オブ・スローンズ 完全ガイド シーズン5『第2話/白と黒の館』地図と登場人物


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