オードリーの身代金を届ける役を引き受けたクーパー。
リーランドは素直に取り調べに応じ、涙を流しながらジャック・ルノーを殺害したと認めた。
リーランドが思い出した家にロバートソンという男は住んでいた事実ははなく、最後の居住者は今、カリスペルにいる。
新品のブーツを「どこで買ったのか」とクーパーに聞かれたアンディは、ジェラードから購入したという。レオのブーツも同じブランドだったことからクーパーは巨人のヒントと繋がっていると確信し、ジェラードの行方を追う。
ベンジャミンはホテルスタッフのルイから有名なトラベルライターのM・T・ウェンツがツイン・ピークスに来るという話を聞き、お忍びでホテルに止まって批評する可能性があるので宿泊客をよくチェックしろと命じる。
オフィスに入るとなぜかそこにジャン・ルノーがいて「片目のジャック」に拘束されているオードリーの姿をビデオで見せる。激怒するベンジャミンに、ジャンは2つの交換条件を話して聞かせる。ひとつは自分をビジネスのパートナーにすること。そしてもうひとつはクーパーに身代金を運ばせることだった。
ベンジャミンは落ち着いて考え、クーパーに電話をかける。
ハロルドの家に食事を運ぶドナを見送ったハンクは、ノーマからM・T・ウェンツがツイン・ピークスに来ると聞き、花とキャンドルとテーブルクロスを買って店をクリスマスのようにしよう提案。ハンクは珍しく興奮し、「エドにも連絡して、そいつがスタンドによったらこの店を推薦してもらえ」と言う。そんな夫を、妻は笑顔で送り出す。
食事をとりながらハロルドは、ドナにローラのもうひとつの日記を読んで聞かせる。証拠だから保安官に見せるべきだと提案するドナ。しかしハロルドは「全部読んだが、何も手がかりはない」と拒否する。
ベンジャミンはオフィスにクーパーを呼んでオードリーのビデオを見せ、現金12万5000ドルを届けてほしいと頼む。
ジョシーは抱えきれないほどの品物を持って自宅に戻ってきた。ピートから火災でキャサリンが亡くなったと聞いて涙をみせることなく悲しむジョシー。しかし、依然としてキャサリンの遺体は見つかっていない。
ジャンはオードリーの目の前でバティスを射殺する。朦朧としながら泣き出すオードリーを、ジャンがやさしく抱きしめる。
保安官事務所にもどったクーパーはルーシーに、苛ついている理由を話してスッキリしようと提案。ルーシーは付き合っていたアンディに対して抱いていた不満をぶちまける。そして、リチャードとはテレビのコメンターの言葉を信じてアンデイと距離を置いた時に出会ったが、今はどうしていいか分からないと言う。
その様子を見ていて「ルーシーは大丈夫」と自信たっぷりに話すハリーに、クーパーは「ブックハウス・ボーイズを貸してくれ。理由は聞くな」と頼む。
問題を片付けて香港に戻ることを画策するジョシー。
夜になり、「ダブル・R・ダイナー」に恰幅のいい紳士が入ってくる。ひと目みてM・T・ウェンツに違いないと確信したノーマとハンクは常連客の席を移してもてなすが、反応はそっけない。いつものクセでハンクが客の上着から財布を抜き取ると、地方検事ダリル・ロドウィックの身分証が入っていた。
その店で、ジェームズとのことを弁明するマデリーンにドナは、ハロルドが持っているローラのもうひとつの日記を手に入れるために協力してほしい、ジェームズにもそう伝えてほしいと頼む。
真新しくセクシーな黒いドレスで迎えてくれたジョシーに、ハリーは「本当にシアトルにいたのか」と尋ねる。黙って行ってしまったこと、キャサリンに保険金がかけられていたことを怪しんでいると感じたジョシーは「抱いて」「服を破って」と迫る。そうして思惑どおりハリーの気持ちをとどめることに成功したジョシーの痴態を、ブラインドの隙間から謎の東洋人が睨みつけている。ホテルでクーパーをずっと注視していた、あの男だ。
稲光が轟くなか、クリントン・スターンウッド判事が保安官事務所を訪れる。浮かない顔のルーシーを励ましているとハリーが戻ってくる。「ご足労を」とねぎらうハリーに、スターンウッドはいきなり「女の名は」と聞く。顔を見ただけで女性のことで悩んでいると見抜いたらしい。その勘の鋭さに共通点を感じながら、ハリーはクーパーを紹介する。
そのあと、雨に濡れて保安官事務所にやってきたのはリチャード。彼は全財産をかき集めたといって650ドルをルーシーに渡す。中絶をすすめていると理解したルーシーは激怒し、そして泣き出す。
クリントンは聡明な弁護士だと認めていたリーランドとのこういう形での再会を残念がったあと「いずれこの世から去ったときには、みんなで再会し、乾杯しよう。ヴァルハラで」と微笑みかける。「叶わないでしょうが」と返答するリーランド。保釈の決定は地方検事ダリル・ロドウィックの到着が遅れているために明朝となり、スターンウッドは美しい助手のシドとグレート・ノーザンホテルへ向かった。
グレート・ノーザンホテルのフロントでは、タジムラと名乗る黒ひげで総髪の東洋人がチェックインをしている。その姿はいかにも怪しいが、シアトルから来たというタジムラにスタッフのルイはおすすめの店だと言って「ダブル・R・ダイナー」の名刺を渡す。そしてノーマに電話をかけ、M・T・ウェンツがそっちに向かったと告げた。
クーパーの周辺をうろついていた謎の東洋人ジョナサン・クマガイを、ジョシーは「いとこのジョナサン」と言ってピーターに紹介し、家に招き入れる。首尾を訊ねるジョナサンに「あと2日でカタがつく」とジョシーは答える。ハンクのことは任せろと請け負うジョナサンは、ジョシーが本気でハリーに惹かれていると感じている。
閉店した「ダブル・R・ダイナー」のドアを誰かが叩いている。ハンクがパジャマ姿で見に行くと誰もおらず、振り向けば店内にジョナサンがいる。「どこかで会ったかな」。挑みかかるハンクを、ジョナサンは苦もなく倒す。
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