クーパーを尾けて、オードリーとカバンを取り戻せ。
クーパーは目覚めてすぐに逆立ちをしてベッドの下の手紙を発見する。それはオードリーがドアの隙間から投げ込んだもので「ジャックに秘密があるはず」と書いてある。これによってクーパーはオードリーが「片目のジャック」に拘束されていると確信(ベンジャミンから話をきいた時点で分かっていたと思っていたけど……)する。
リーランドへの尋問は「Bang Bang Bar」で行われた。検察官ダリル・ロドウィックは計画的で残忍な犯行であり、今も精神的な安定を欠いていることから保釈は認められないと主張するが、ハリーはリーランドがこの町でいかにみんなから親しまれ尊敬されているかということを話す。結果、判事はリーランドの保釈を認める。
ドナはハロルドに「あなたの小説の題材になるからローラのもう一つの日記を読ませて」と提案。ハロルドは「貸せないから、読んで聞かせる」と言い、ドナは了解する。
ハロルドは真新しいノートにドナの話を書き留めていくが、ドナが突然、日記を奪って外に出る。彼女を追いかけてドアの外に出てしまったハロルドは急に苦しみ出し、そのまま倒れてしまう。
「Bang Bang Bar」で引き続き行われたレオへの尋問でも検察官ダリル・ロドウィックの粘りによって平行線を辿るが、判事はレオには法的能力がないと判断。レオは自宅に戻ることになったが、シェリーの表情が晴れることはない。
記憶が高校時代に戻った状態で退院したネイディーンは、迎えたジェームズを見て「どこのクラスの子」と尋ね、両親はどこかと聞く。
ベンジャミンのオフィスへ、タジムラがアポなしで訪ねてくる。昨夜、ルイが有名なトラベルライターのアジアのM・T・ウェンツだと言っていた人物だ。彼はアジアの投資会社から来たと言い、銀行の念書と事業計画書を見せてゴーストウッド開発計画にいい条件で参加したいと申し出る。「いきなり来られても困る。このあと重要な会議があるんだ」と言って追い返そうとしたベンジャミンは、500万ドルの小切手を見て態度を変える。
タジムラと入れ替わりでクーパーが入ってくると、同時に電話が鳴る。相手はジャン・ルノーだ。ベンジャミンは「オードリの声を聴かせろ」と頼むがジャンは応じず、「今夜、国境を越えてキャッスルガーに向かえ。そしてコロンビアンというバーの裏にある遊園地の回転木馬の首なし馬のそばにカバンを置け。ひとりで来い」と一方的に告げて電話を切った。クーパーは現金が入ったアタッシュケースを受け取り、部屋を出て行く。
ベンジャミンはドアの外にいたハンクに「クーパーを尾行し、相手が身代金を受け取ったことを確認して、できればあのカバンと一緒にオードリーを連れ戻せ」と指示。クーパーの身の安全はまったく考えていない。
ローラは誰に殺されるのかを知っていた。
ドナはハロルドの部屋の本棚の仕掛けと日記の場所を説明し、自分が奥の部屋に彼をひきつけている間に盗み出してほしいとマデリーンに頼む。マデリーンは気が進まないが引き受ける。
ジャンは腕に仕込んだナイフでクーパーを仕留めるつもりでいる。
アンディは先日の検査結果を聞くため病院に電話をかける。看護師は「あなたは精子減少症だったが、今はもう回復している」と告げる。
保安課事務所に戻ったクーパーは、ハリーとともに「片目のジャック」の見取り図をみながら今夜の行動を確認する。そこへホークが入ってきて、ジェラードが9号線のモーテルに宿泊していた証拠(薬品)を見せる。
クーパーとハリーは手際よく見張りを始末して「片目のジャック」に侵入する。
ドナは14歳の初恋の話を聞かせたあと、奥の部屋で花の解説をするハロルドにキスをする。彼が戸惑った様子でその場を離れた隙に、ドナは邸の外で身を潜めていたマデリーンに合図を送る。
クーパーは見取り図を見ながら売春宿の奥へ進み、ベッドに拘束されているオードリーを発見。「私のアイデアではない」と弁明するブラックローズの妹をクーパーは一喝。ナイフを振りかざして襲ってきた彼女を一撃で沈めると、オードリーを肩に担いで連れ出す。
窓越しにジャンとブラックローズの様子を伺っていたハリーは、腕に仕込んだナイフでジャンが彼女を刺し殺すのを目撃。クーパーと合流して逃げようとするが、銃を持った見張りに行く手を阻まれてしまう。
仕方なく引き返そうとすると、見張りが突然倒れ、その背中には大きなインディアン・ナイフが。窮地を救ってくれたのはホークだった。
クーパーたちが逃げたことをベンジャミンに電話で報告するハンク。その背後からジャンが音もなく近づき、頭に銃を突きつける。素早く革ジャンの懐を探って手にしたのは、昨日ハンクがM・Tウェンツと勘違いした地方検事ロドウィックの身分証だ。
ハロルドの邸に侵入したマデリーンは本棚の仕掛けを解除する時に大きな音をたててしまい、ドナの企てが露見する。怒りに奮えるハロルドは、園芸用のフォークで自らの顔を傷つけながら言った。「ローラは誰に殺されるのかを知っていた」と。
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