よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 『第4話/不自由、庶子、破たん』 | VODフリーク

よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 『第4話/不自由、庶子、破たん』

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よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ season1 『第3話/不自由、庶子、破たん』

よくわかる!【海外ドラマ】ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 登場人物と相関図
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1の主要登場人物を、スターク、ラニスター、バラシオンなど家系ごとに分けて紹介!
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ウインターフェル

ティリオンのプレゼント

よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ season1 『第3話/不自由、庶子、破たん』

”壁”を出てウィンターフェル城に立ち寄ったティリオンの手土産は特製の鞍と鐙(あぶみ)の設計図面だった。その心遣いにロブとブランは感謝する。

ジョン・スノウとの約束を守りウインターフェル城に立ち寄ったティリオンは、巨人の馬丁のホーダーに抱きかかえられてやってきたブランに訊ねる。
「乗馬は好きか?」
「昔は好きだったけど・・・」
「相応の鞍をつければ足が不自由でも乗れる。贈り物だ」」
ティリオンは懐から巻紙を取り出してブランに渡した。そこには足が動かなくても馬に乗れる特殊な鞍の図案が描かれていた。
「それを馬具屋に渡せば作ってくれる。馬の方を乗り手に合わせろ。手綱と声に反応するように明け2歳馬を調教するんだ」
「これを使えば乗れるの?」目を輝かせるブラン。ロブ・スタークは真意を図りかねて「どうしてラニスターが助ける?何かの罠か?」と訝るが、ティリオンは言った。
「俺はこんな子や、落とし子や壊れたものに弱いんだ」
その言葉を聞いたロブは城内でゆっくり過ごしてほしいと伝えるが、ティリオンは城の娼館で寝ると言って城を出て行く。

グレイジョイとラニスターの関係

よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ season1 『第3話/不自由、庶子、破たん』

「敵だったスターク家の城で世話になっていることに後ろめたさを感じないのか?」ティリオンに暗に嘲笑され、顔色を変えるシオン・グレイジョイ。

ラニスター家の警護役とともに馬に跨がったティリオンは、見送りに出てきたシオン・グレイジョイに訊ねる。
「どうなっている?どうして奥方が出てこないんだ?ウィンターフェルにいないのか?」
「奥方様は――」
シオンの言葉を遮ってティリオンが言う。
「奥方様だと?敵に忠誠を誓うとは泣ける。ベイロン・グレイジョイが聞いたらどう思うかな。唯一生き残った息子が敵の追従者になるとは。俺の父の艦隊がラニスポートで燃えたのは、おまえの叔父上たちのせいだろう?兵士たちは生きたまま焼かれた。おまえたちにとっては名誉な勝利だったな。結果は残念だったが」
「向こうの軍は10倍だった」
「無謀な反乱だ。息子たちを亡くして父上もそう思われたことだろう。残ったおまえは敵の従士だしな」」
唇を噛むシオンにティリオンは「これでロス(娼婦)と寝ろ。先にいただくがね」とコインを一枚放り投げ、出ていった。

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黒の城(カースル・ブラック)

戦えず、夜目も利かず、高いところもだめな仲間

よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ season1 『第3話/不自由、庶子、破たん』

角の丘(ホーン・ヒル)の城主であるランディル・ターリーの長男でありながら相続権を剥奪され、黒の城(カースル・ブラック)へやってきサムウェル・ターリー。ジョン・スノウにとってかけがえのない友となる。

雑士(スチュワード)として冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の一員になったサムウェル・ターリーは、鎧と剣を身につけて中庭に引きずりだされ、ラストに滅多打ちにされて転げ回る。

アリザーはジョン・スノウひとりに彼を守らせ、複数で攻撃するよう命じるが、ジョンは難なく彼らを退ける。しかし、図体は大きなくせにまったく戦おうとしないサムに「臆病者の来る場所じゃないぞ」と忠告する。サムは「ありがとう」と言ってそこを離れるが、周囲の雑士たちは「かかわらない方がいい」とジョンに進言する。

夜深く、ジョンが見張りをしていると「アリザーに命じられた」と言ってサムも見張りの番に加わる。夜目は利かないんだけど、と申し訳なさそうにいうサムにジョンは「火のそばに来い。暖かいぞ」と迎える。

サムが「高いところは嫌いだ」というと「戦えず、夜目も利かず、高いところもだめか。得意なものはないのか?ここへ何をしに来たんだ?」とジョンは呆れる。

サムは、河間平野(リーチ)の諸公で角の丘(ホーン・ヒル)の城主であるランディル・ターリーの長男だ。しかし、18回目の命名日の朝に「領地と身分をおまえが相続することはないから、相続権を放棄し黒衣を着て北へ向かえ。言うとおりにしないとおまえは狩りの最中に事故に遭って死ぬことになるだろう」と脅され、従うしかなかったのだという。
「明日もまた戦わされるのかな・・・・・ちっとも巧くならない」
嘆くばかりのサムにジョンは笑顔を浮かべて言う。
「でも、ひどくもならない」

夜通しの見張り番を終えて食堂に降りてきたジョンは、サムを「豚の王子」と揶揄するビップとグレンに言う。「あいつも俺たちと同じだ。居場所をなくしてここへきたんだ。訓練の時も攻撃するな。ソーンが何と言おうと関係ない。サムも兄弟だ。守ってやらなければ」
背後から「恋に落ちたのか、スノウ閣下!」とラストがからかったが、ジョンは相手にしない。そのラストをジョンはその日のうちに黙らせた。大狼(ダイアウルフ)のゴーストを使って「サムに手を出すな」と脅したのだ。

その日を境に、訓練中にサムを傷つける者はいなくなった。アリザーが見ていてもラストはサムに剣を向けるのをためらい、グレンはサムにわざと打たせて転げ回る。目の前で茶番を見せられたアリザーは、ジョンの胸ぐらをつかんで突き飛ばし、冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちに向かって言った。
「”壁”の向こうで夜を迎える時に誰といたい!?屈強な男か、それとも泣きべそ坊やか?」

アリザー・ソーンの忠告

よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ season1 『第3話/不自由、庶子、破たん』

”壁”の向こう側の世界の厳しさを話すアリザー・ソーン。次々と理解者を増やしていくジョン・スノウの求心力を目の当たりにして、リーダーとしての焦りが見え隠れしている

ジョンは食堂の清掃をしながらサムと話し、サムが実は女好きで冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)の禁欲のルールに納得していないことを知り親近感を覚える。
とはいえジョンもまだ女を知らなかった。一度、ウインターフェルの娼館でとびきり美しい赤毛の娼婦ロスとそうなる機会があったが、結婚できない娼婦との間に子どもができたらその子にもスノウ(北部に生まれた落とし子の呼び名)と名付けなければならない。つらい人生になる・・・・・・そう考えたために、欲望のままに女を抱くことができなかったのだ。
ジョンはすでに何人も女を知っていると思っていたサムは「本当はやり方を知らなかったんだろ」とからかうが、それもジョンの人柄に惹かれたからこその言動だった。
そこへ入ってきたアリザー・ソーンは、じゃれ合っているジョンとサムの姿を見て嘆き、”壁”の向こうがいかに過酷で、非情な世界かということを話す。
体長3メートルを超す野人から逃れ、寒さに耐えて生き延びるために、馬はおろか倒れた仲間さえ食べたアリザーにとって、ジョンやサムは何も知らない子どもと同じだった。

「いずれ新兵が入ってきて、おまえらは総帥の命で任務につく。そして冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)たちと呼ばれる。だが、その気になるなよ。おまえらはガキだ。冬が来れば必ず死ぬ。ハエのように」

ヴァエス・ドスラク

女王として

よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ season1 『第3話/不自由、庶子、破たん』

仮にドロゴが十分な軍隊を与えても、君主にふさわしい人間ではないヴィセーリスについていく者は誰もいない――。デナーリスは兄に見切りをつける時が来たと感じる。

デナーリスたちはドスラクの海の東部にある騎馬部族の都市ヴァエス・ドスラクの「馬の門」を抜けた。ドロゴたちは声を上げ一目散に駆けていくが、再び騎乗を許されたヴィセーリスは野蛮人にお似合いの汚い都市だと罵る。

口を慎むように諭すデナーリスに対しても彼らは自分の民で軍隊だと譲らないヴィセーリスは「こんなところまで来てしまったか」と嘆息して馬を進める。

デナーリスは馬を並べて進みながらジョラーに聞く。
「もし兄がドスラク軍を手にしたら玉座を奪回できる?」
「ドスラク人は狭い海(ナロー・シー)を恐れています。今までに渡ったことがありません」
「もし渡ったら?」
「ロバート王は戦をするでしょう。相談役は反対するでしょうけどね」
ジョラーはそれが自身のことであり、密猟者を奴隷として売ったためにエダード・スタークに追放されたことを話した。

「このあばずれを送り込んで俺に命令するとはな!」
侍女ドリアの髪をつかんでテントに怒鳴り込んできたヴィセーリスに「夕食に呼ぼうと思って使いを出しただけなのに、どうして」とデナーリスは困惑する。
怒りが収まらないヴィセーリスはデナーリスが贈るつもりだったドスラクの騎馬部族の衣装や装飾品を「肥やしの臭いがするこんなものを着られるか!」と言って投げつける。

そしてついには手をあげたヴィセーリスの顔を、デナーリスは首飾りで打ち払い、呆然とする兄に言い放った。
「わたしはドスラクの女王よ。偉大なカール・ドロゴの妻で、この体には彼の子どもを身ごもっているの!もし今度、私に手をあげたら、その手を切り落とすから覚悟なさい」

身を守るためとはいえ兄を傷つけてしまった、ドラゴンを打ったと悔いるデナーリスに、ジョラーは断言する。
「最後のドラゴンはレイガー様です。ヴィセーリスは蛇の影以下です」
仮にドロゴが軍隊を与えても、ヴィセーリスは指揮できない。七王国を取り戻すことはできない――。デナーリスは兄に見切りをつける時が来たと感じる。

キングズ・ランディング

馬上槍試合の開催が迫る

三叉鉾河(トライデント)の一件以来、サンサはエダードとまともに口を聞いていない。

サンサはセプタ(司祭女)・モーディンとともに赤の王城(レッド・キープ)の玉座の間へ。そこでスターク家にとっての歴史的な悲劇が起きた理由を聞くサンサに「それはぜひお父様とお話ください」とモーディン。しかしサンサはもうエダードとは話さないと断言。サーセイに命じられるまま、大狼(ダイアウルフ)のレディを殺したことを、どうしても許す気になれないのだ。

馬上槍試合の開催を前にして、王都の守人(シティ・ウォッチ)の長・ジャノス・クリントは小評議会に対し、人が増えすぎた王都の治安維持のために衛兵の増員を直訴。エダードはすぐに対処すると約束するが、この無駄なお祭りごとを早く終わらせたくて仕方がない。しかしヴァリスやベイリッシュは、名誉や慰め、旅籠の繁盛など、この催事によってもたらされるものも少なくないと主張。エダードもそれを聞いて納得する。

パイセルが保管している学術書

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七王国の名家の系譜と歴史、貴族とその家族の人相書きが記された学術書。ここにジョン・アリンの死の真相が隠されているとエダードは考える。

会議の終了度、エダードはグランドメイスター・パイセルにジョン・アリンの死の真相について訊ねる。パイセルはアリンから王都の運営についてよく助言を求められていて、亡くなる前の晩も相談を受けていたという。
「書物を――ある長編の学術書をご覧になりたいと申されたのです」

エダードはすぐに七王国の名家の系譜と歴史、貴族とその家族の人相書きが記されたその書物を見るためにパイセルの部屋へ行き、ページをめくった。
「ジョン・アリンは何を知ろうとしていたのです?」
「存じません。訊ねてはおりませんので」
「死の間際に、彼は何か言い残しませんでしたか」
「いいえ、特には・・・・・・しかし、そういえば・・・・・・繰り返していた言葉が――”種は強い”と。そうおっしゃっていました。意味はわかりません。意識が朦朧とされていたのでしょう」
「彼の死は自然死で間違いありませんか」
「他に何が?」
「毒殺、とか」
パイセルがそれはないと断言すると、エダードは書物を持って部屋を出ていった。

アリアの将来

剣術を習い始めてから好戦的になっていくアリアに将来の可能性を話して聞かせるエダード。

アリアは剣術の練習が愉しくて仕方がない様子で、練習時間以外もシリオ・フォレルの教えを守って自己研鑽に励んでいる。しかし弟ブランのことはいつも気にかけていて、王の楯(キングズガード)にはもうなれないのかとエダードに聞く。

エダードは体力さえ回復すれば、いつか砦の主人や小評議会のメンバーになれるかもしれないし、建設王のように城を築くことだってあるかもしれないと話す。
「砦ならわたしも持ちたい」とアリア。エダードは「おまえは王と結婚して城を治める。息子たちはプリンスや領主になる」と希望を込めて話すが、アリアは「わたしは違う、そうはならない」と答える。

ベイリッシュの助言

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キャトリンとの約束を守り、ジョン・アリンの死の真相を追うエダードに協力するベイリッシュ。人を操り裏切ることに無上の歓びを感じる”小指”の罠に近づいていることにエダードはまだ気づいていない・・・・・・

エダードがパイセルから書物を預かったことはすぐに知れ渡り、翌日にはベイリッシュが「つまらない本を読んでいるらしいですな」と声をかけてきた。
「あのおしゃべりめ」と顔をしかめるエダードに、ベイリッシュはヴェイル(谷間)のサー・ヒューについて話す。

「最近まで彼は、ジョン・アリンの従士のひとりに過ぎませんでした。しかしアリン公が亡くなるとすぐ、騎士になりました」
「・・・・・・なぜ私に協力する?」
「キャットと約束したので」
「わかった。サー・ヒューに話を訊く」
「およしなさい」

そう言ってベイリッシュは、庭園を歩きながら、そこいらに座り込んでいる少年がヴァリスのスパイであることや、花壇の手入れをしている老人が王妃サーセイの家来であること、読書をしているセプタ(司祭女)がベイリッシュ自身の情報源であることを教える。
キングズ・ランディングにおいてエダードの行動はすべて筒抜けというわけだ。

そのうえでベイリッシュは助言する。
「信頼できる者を、密かにサー・ヒューのところに送るのです。そのあと、町の武具屋へ。いいですか。鍛冶屋通りに面した大きな家です」
「なぜ?」
「わたしの情報源によると、アリン公は亡くなる数週間前からこの武具師のもとを訪れています」
「あなたを疑ってすまなかった」
感謝するエダードにベイリッシュは笑みを浮かべて言った。
「いいえ。わたしを疑ったことは、あなたが王都へ来て行った最も賢明な行動です」

ロバート王の落とし子

キングズ・ランディングの武具屋で鍛冶職人として働いているジェントリー。ロバートは彼をひと目見てロバート王の落とし子だと確信した。

エダードは衛兵隊長のジョリー・カッセルを馬上槍試合の準備を行っているサー・ヒ
ューのもとに送るが、サー・ヒューは「俺は騎士だから、おまえではなく王の手と直接話す」と言う。
エダードは「戦場を知らない若造が・・・・・・!」と舌打ちするが、ベイリッシュに言われたとおり、鍛冶屋通りの武具師・トブホー・モットを訪ねた。

モットはジョン・アリンは生前、確かに何度も来たと証言。しかしそれは武具を見るのではなく鍛冶職人の若者ジェンドリーに会うことが目的だった。
ジェンドリーは仕事のことと、亡くなった母のことを訊かれたので素直に隠さずに答えたという。ジェンドリーの母親は彼が幼い頃に亡くなっていた。
「ゴールドの髪が美しくて、よく歌を唄ってくれた」
その言葉を聞いたエダードはジェンドリーの顔をまじまじと見つめ、確信する。
そしてモットに「剣を鍛えるのではなく振りたいと言ったら、私の元へ寄越せ」と伝えて店を離れた。
「いかがでした?」
馬を持っていたジョリーの問いにエダードは答える。
「間違いない。彼はロバート王の落とし子だ」
しかしそれがジョン・アリンの死とどう関係するのかはわからなかった。

ジョリーはエダードに託された巻紙をロバート王に届けるため赤の王城(レッド・キープ)へ。しかし王の部屋の扉の前にはジェイミー・ラニスターが立っていて、中からは女の嬌声が漏れ聞こえてくる。
「私がここに立つ時を狙ってやるんだ。姉への侮辱を聞かせようとね」

ジョリーは鉄諸島のパイク城を包囲した時、ともにグレイジョイ家を相手に戦ったことを伝えた。ジェイミーはジョリーを憶えていなかったが、戦いの記憶は鮮明だった。だからこそ、シオン・グレイジョイがウィンターフェルで暮らしていることが不思議でならない。
「いいやつですよ」とジョリーが言っても「どうかな」と顔をしかめる。
女たちが何人か出てきたのを機に話を変え、巻紙をロバート王に渡してほしいと頼むジョリー。しかしジェイミーは「スターク公には仕えていない」と取り合わない。

馬上槍試合

アリンの未亡人レディ・ライサが高巣城(アイリー)に逃げた時、キングズ・ランディングに留まって羽振りのいい生活を始めた若き騎士サー・ヒューは、エダードが話を聞く前に馬上槍試合で命を落とした。

エダードの王の手就任を祝うための馬上槍試合は諸国の要人を招待して予定通り開催され、サンサはアリア、セプタ・モーディンと並んで観覧席にいた。ジョフリーの方ばかりを気にしている彼女をめざとく見つけて近寄ってきたのはピーター・ベイリッシュだ。ベイリッシュはアリアのぶしつけな質問に笑顔で答え『小指(リトルフィンガー)』と呼ばれる理由を話した。

ジョン・アリンの死を経て騎士になったヴェイル(谷間)のサー・ヒューと対戦したのは、『マウンテン』の異名をとるラニスターのグレガー・クレゲイン。サー・ヒューはグレガーの一撃を喉に受けてその場で絶命した。サンサはそれを目の前で起きた悲劇から顔をそむけることなく一部始終を見届けた。

そんなサンサにベイリッシュはクレゲイン兄弟――『ハウンド』と『マウンテン』の関係をささやくように聞かせる。ある晩、兄が大切にしている騎士人形を手に火の側で遊んでいる弟を見た兄は、弟の襟首をつかんで燃えさかる炭火に押しつけたのです――。

聞かせておいてベイリッシュは、あなたがこの話をしたことが、もし『ハウンド』の耳に入れば、どれだけ騎士を集めてもあなたを救えないと言ってサンサを怖がらせる。

王の道(キングズ・ロード)

再会

王の道を北上してきたキャトリンは三叉鉾河(トライデント)近くの旅籠で偶然再会したティリオンをブラン殺害容疑者として捕らえる。

ロドリックとともに王の道を北上していたキャトリンは、三叉鉾河(トライデント)の合流点から北の十字路にある旅籠で食事をとっていた。同じテーブルについた口の減らない吟遊詩人に辟易していると、宿の外に複数の蹄の音が響いて止まった。

やがて扉が開き、入ってきたのはティリオン・ラニスターだった。黒衣の冥夜の守人(ナイツ・ウオッチ)とラニスターの従士を連れている。
「まさか・・・・・・」ロドリックは目を伏せ、キャトリンはフードを被って顔を隠した。

満室だという女将にかまわず中に進み、コインをかざして部屋を空けてくれる者はいないかと声をかけるティリオン。

すると「俺の部屋をどうぞ」と男が言った。ティリオンはその男にコインを投げて渡し、ヨーレンにテーブルにつくように言った。そしてそこに座っている女性を見て言った。
「これはスタークの奥方様。ウインターフェルでお会いできなかったが」
そこに客がいっせいにキャトリンを見た。
「奥方様とは・・・・・・」女将が声を漏らす。

キャトリンは意を決して立ち上がり、顔を上げてそこにいる皆を見渡した。
そしてスターク家に忠誠を誓う諸公の鎧をまとった者が幾人もいることを確認した上で言い放った。
「ここにいる者は賓客を装ってウィンターフェルに侵入し、わずか10歳の我が子を亡き者にしようと計画したのです。ロバート王とご主君たちの名において、力を貸すことを要請します。この男をウィンターフェルに送り返し、王の裁きを受けさせましょう」
男たちは黙って剣を抜き、ティリオンに突きつけた。

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン1 『第4話/不自由、庶子、破たん』地図と登場人物


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