『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1【第5話 われらは道を照らす】あらすじ | VODフリーク

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1【第5話 われらは道を照らす】あらすじ

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1【第5話 われらは道を照らす】あらすじ

)ネタバレを含みます。ドラマを見てわからないところがあった時などにお役立てください。


谷間(ヴェイル)を訪れたデイモンは、形だけの夫婦となっているレイア・ロイスと対面。
「小娘に世継ぎの座を奪われるなんて」
馬上から侮蔑の言葉を並べるレイアを、デイモンは落馬事故に見せかけて殺害した。


”王の手”を解任されたオットー・ハイタワーは「レイニラを庇い、信じたおまえが招いた事態だ」とアリセントを責める。
「エイゴンを世継ぎにしようと父上が急ぐからよ」
アリセントは反論するが、オットーは声を落として諭す。
「王はじきに死ぬ。数カ月先かもしれないが、そう遠くはない。レイニラが跡を継げば戦争になる。民はレイニラを受け入れない。そうなればレイニラはおまえの子を手にかける。その事実から目をそらすな。時が迫っている。エイゴンを王座につかせるか、レイニラにひれ伏して慈悲を乞うかだ」
雨が降りしきるなか、オットーはアリセントを抱きしめ、赤の王城(レッドキープ)から去った。


ヴィセーリスが、レイニラ、クリストン・コール、ライオネル・ストロングらとともにドリフトマーク島の高潮城(ハイタイド)へ上陸した頃、アリセントはラリス・ストロングから不穏な話を聞く。
オットーが”王の手”を解任されたその夜、グランド・メイスターがレイニラの部屋にお茶を運んでいたというのだ。健康状態に問題があるのならドリフトマークまで出かけるはずはない。ならば――。
レイニラの嘘を否定できないまま、アリセントは黙ってその場を離れた。


高潮城(ハイタイド)の王の間でコアリーズ、レイニスと対面したヴィセーリスはレイア・ロイスの凶報を聞くが深くは追求せず、レーナーとレイニラの婚姻を申し出る。コアリーズは表情を崩しながらもすぐに了解することはなく「その前に世継ぎとその名について確認させていただきたい」と返答した。


これに対してヴィセーリスは、よどみなく答えた。
「私の死後、王位はレイニラが継ぐ。その後はレーナーとの第一子が性別によらず世継ぎになる。名前については、レーナーとの子どもは父親の名を継いでヴェラリオンを名乗る。しかし、第一子が鉄の玉座を継ぐときはターガリエンとなる」
「妥当な条件です」
コアリーズの快諾を得たヴィセーリスは、咳払いをしながら早々に背を向ける。嵐のなかを旅してきたことを差し引いても体調に陰りがあるのは誰の目にも明らかで、その足取りは重い。


コアリーズはレーナーが男色であることヴィセーリスには伝えていない。息子はまだ若く、女性を抱いて快楽を知れば変わると楽観視しているからだ。


一方のレイニスはこのことが知れたらレーナーの身が危なくなると警戒する。諸侯がレイニラに忠誠を誓ったのもエイゴンが産まれる以前の話であり、エイゴンの成長とともにレイニラの継承はなかったことになる。そして、諸侯の反発の刃は、レーナーやその子にも向けられる・・・レイニスはそう危惧しているのだ。


しかしコアリーズは「継承権に異を唱える者は、ドラゴンと海軍で潰す」と言ってレイニスを抱き寄せる。そこには、ターガリエン家に生まれながら「女性だから」という理由で王位継承を諦めなければならなかったレイニスの無念を晴らしたいという想いがあった。


その頃、レーナーは恋人のジョフリー・ロンマスと一緒にいた。ヴェラリオン家に仕え「接吻の騎士」の異名を持つ騎士である。ジョフリーは「王女様にもきっと愛人がいる」と告げた。


キングズ・ランディングへ向かう船の中で、レイニラはクリストン・コールに求婚される。なにもかも捨て、エッソスで自由に暮らそうと。しかしレイニラは、エッソスでの暮らしのために鉄の玉座を捨てることはあり得ない。今のままの関係を続けたい。結婚後、お互いを束縛しないことはレーナーも承知していると返答。”王の楯(キングズ・カード)”としての禁欲の誓いを破って汚した名誉を結婚によって取り戻すことは不可能だと悟ったクリストン・コールは、涙を浮かべて去っていった。


ラリス・ストロングから聞いた話の真偽を確かめるため、アリセントは赤の王城(レッドキープ)に戻ってきたクリストン・コールを自室に呼び「デイモンが戻った夜のことを話してほしい」と頼む。クリストン・コールは過ちを犯したことを潔く認め、アリセントはレイニラに裏切られていたことを知った。


レイニラとレーナーの結婚が決まり、ウエスタロス全土から諸侯が集った歓迎の宴は、ヴェラリオン家の入場に沸き、予期しないデイモンの登場で鎮まり返った。加えてアリセントがヴィセーリスのスピーチを遮るように登場したため、会場は祝宴にふさわしくない緊張感に包まれる。


やがて踊りが始まり、雰囲気が変わる。
そのなかでデイモンに近づいて話しかけたのは、デイモンが手にかけた亡妻レイア・ロイスの血族の騎士・ジェロルド・ロイスだった。ジェロルドはヴィセーリスの前でデイモンの罪を告発するが、デイモンはそれを継承権の話にすり替えてジェロルドを追い払った。デイモンとレイアの間には子どもがいないため、レイアが高巣城(アイリー)に所有する財産はすべてデイモンが受け継ぐことになるのだ。


踊りが続くなか、ジョフリー・ロンマスは自らがつかんだ情報をレーナーにささやく。
「王女の愛人がわかった。サー・クリストン・コール。ヤツは王女の処女膜を破った。だが王女は君の秘密を知っている。おあいこだな」


歓声が高まるなか、ジョフリーはクリストン・コールに接触し、秘密の共有を提案した。


席を立ったデイモンは踊り続けているレイニラをつかまえてヴァリリア語で忠告する。
「これがおまえの望みか?レーナーは勇敢な騎士だが・・・後悔するぞ。退屈でうんざりすることになる」
「じゃ、連れ去ってよ。私はまだ結婚していないけど時は迫っているわ。武装してるんでしょ?”王の楯(キングズ・カード)”を蹴散らしてドラゴンストーンへ私を連れ去り、妻にしなさい」
レイニラがそう返した同時に、悲鳴が上がった。
ヴィセーリスは立ち上がって声がした方向を見るが、人が壁になって様子が分からない。


レイニラは人混みをかき分けてレーナーに近づこうとするが、人の波に押されて転んでしまう。そして次の瞬間、レーナーが殴り飛ばされるのを見た。騒ぎを起こしているのはクリストン・コールだった。クリストンはジョフリー・ロンマスにつかみかかり、殴り倒した。
ハーウィン・ストロングが邪魔者を排除しながら進み、レイニラを担ぎ上げて救出する。
レイニラが選んだ”王の楯(キングズ・カード)”は、馬乗りになって拳を振るい続け、秘密を握っていた”接吻の騎士”は絶命した。

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