ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説 | VODフリーク

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

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ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

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黒の城(カースル・ブラック)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

ロング・クロウを置いて黒の城(カースル・ブラック)を出て行こうとするジョン・スノウを、エディソンは「奴らが来るのに俺たちを置いていくのか?」と言って引き留める。

サンサ・スタークがブライエニー・タースとポドリック・ペインを伴って到着したのは、まさにその時だった。ジョンはサンサを抱きしめ、奇跡とも言える再会を心から喜んだ。サンサは幼い頃、落とし子のジョンに対して繰り返してきた非礼を詫び、ジョンは笑ってそれを許した。

しかし、ボルトンと戦ってウィンターフェルを取り戻すというサンサの考えには賛同しない。故郷を出てから、野人、ホワイト・ウォーカー、黒の城(カースル・ブラック)の裏切り者たちと戦い続けてきたジョンは、心身ともに疲弊しきっていたのだ。
それでもサンサは譲らず「私は戦って故郷を取り戻す。だから力を貸してほしい」と頼んだ。

ジョンこそが約束された王子であり、この先は彼に同行するというメリサンドルに、ダヴォス・シーワースは「それはスタニスではなかったのか?」と疑問をぶつける。そしてボルトン軍との戦いの前に何があったのか、シリーンはどうなったのかと訊く。
そこへ割って入ったのはブライエニーだった。ブライエニーは自らがスタニスに最期の一太刀を浴びせたことと、スタニスがレンリー殺害を認めたことを二人に伝えた。


ラムジーから届いた書状でリコンがとらわれていることを知ったジョンは戦う決意を固めるが、ボルトン軍の兵力は少なく見積もっても5,000。こちらは野人が中心で戦える者は2,000名しかいない。サンサはジョンこそが真の北部総督の息子であり、頼めば北部諸公たちは加勢してくれると鼓舞するが……。
(俺はまたしても勝ち目のない戦に身を投じることになるのか――)
ジョンは暗澹となった。

高巣城(アイリー)

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

谷間(ヴェイル)の執政を務めるヨーン・ロイスは、ため息をつかずにいられない。ピーター・ベイリッシュから預かったロバート・アリンは、予想していたこととはいえ、剣術も矢もまったく上達する気配がないのだ。

シロハヤブサを手土産に王都から戻ったベイリッシュに、ロイス公は「サンサをフィンガーズにつれていくという話だったのでは?それなのに彼女は最近、ラムジー・ボルトンと結婚したというではないか」と疑問を投げかける。

ベイリッシュは、フィンガーズへ向かう途中でボルトン軍に襲われたと釈明。さらにそれは我々の旅程と同行者を密告した者がいたからだと言い、サンサがフィンガーズへ向かうことを知っていたロイス公に疑いをかける。

「故郷にいる男を中傷するなら、剣を交える覚悟をしておけ」
ロイス公は怒りを覚えて詰め寄るが、ベイリッシュはヴェイルの守護者であるロバートに裁きを委ねるべきだと訴える。

(このままでは月の扉から落とされる――)
瞬時にそう悟ったロイス公は「私はアリン家に忠誠を誓ってきたではないですか」とロバートに訴えた。ロバートはベイリッシュに意見を求め、ベイリッシュが「もう一度信じてみてもいいのでは」と答えたので、ロイス公は事なきを得た。

さらにベイリッシュは、サンサはウィンターフェル城を逃れて黒の城(カースル・ブラック)へ入ったが、ボルトン軍に追われて危険な状況にあると伝える。ロバートが「助けなければ」と答えたので、ベイリッシュは再度忠誠を誓ったばかりのロイス公に兵を集めるように命じた。すべてはベイリッシュの思惑どおりだった。

ミーリーン

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

デナーリスの留守を預かる相談役のティリオン・ラニスターは、ハーピーの息子たちを支援しているアスタポアとユンカイの賢明なる親方(ワイズ・マスターズ)たちをピラミッドへ招き入れる。
”穢れなき軍団(アンサリード)”指揮官のグレイ・ワームは女王の敵と手を結ぶことはない、殺すべきだと異論を唱えるが、ティリオンは「その結果この都市はどうなった?」と反論。この問題は外交で解決すると断言してラズダル・モ・エラズらと向き合った。

かつて奴隷としてティリオンを買った男は「アナー金貨一枚で買ったドワーフが、大ピラミッドの頂点に鎮座しているとは」と呆れ、ラズダル・モ・エラズは「女王に謁見に来たのに相手はドワーフと宦官か」と嘆き、ドラゴンと傭兵たちを連れて奴隷商人湾から出ていけと忠告した。奴隷制こそが彼らの歴史だからだ。

しかし、ティリオンは金を儲けるのに奴隷は不要だと反論。奴隷制のない国でここにいる誰よりも裕福に育ったのが彼の歴史だからである。それでもティリオンはデナーリスの言葉を借りて奴隷制を廃止したのは間違いだったと認め、折衷案を提案。それは、ミーリーンでは即座に奴隷制を廃止し、他の都市では奴隷制の完全廃止まで7年の猶予期間を設けるというものだった。

そして奴隷制を廃止した親方は金銭で保障するから、ハーピーの息子たちへの援助をやめろと説くと、話を一方的に打ち切って3人の親方に美しい女性をあてがった。

ミーリーンの民はティリオンに対し「よそ者のおまえが、なぜ我々の兄弟姉妹を殺した連中と杯を交わすのだ」と怒りを向けるが、グレイ・ワームとミッサンディの説得により矛を収めた。しかし二人はティリオンのやり方に賛同したわけではなく「奴らに利用されるだけだ」とグレイ・ワームは忠告した。

キングズ・ランディング

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

暗黒房から出て自由になれば兄のところへ行き、夫と家族の元に帰ると答えたマージェリーに、雀聖下(ハイ・スパロー)は、それは金や美しい服や権力を求めるのと同じだと一蹴。家族を求めるのは罪だと断罪した。

そして同じものを求めた過去――酒と女を心ゆくまで味わい、物乞いや貧しい人たちを蔑んだ日のことを語り、それがいかに愚かな行為だったかを訊かせる。その上で雀聖下(ハイ・スパロー)は、マージェリーの手をとり、兄ロラス・タイレルに会いに行こうと言った。

ロラスは暗黒房の隅で身体を投げ出すようにして横たわっていた。長い幽閉生活でその精神はもはや限界に達しており『花の騎士』呼ばれた頃の面影はどこにもない。その変わり果てた姿を見てマージェリーは愕然とし、思わず顔を背けてしまう。

それでもマージェリーは、兄の痩せ細った肩をしっかりとつかんで言った。
「あなたは強い。あなたは一族の未来を背負っている」
「もう、どうでもいい。助けてくれ……」
身体を震わせ、泣き崩れる兄にマージェリーは続ける。
「彼らは私に、兄上の心を引き裂かせようとしている。だから会わせたのよ。ここで屈したら私たちの負けよ」
「負けでいい。もう終わらせてくれ……」
マージェリーはロラスを抱き寄せ、決意を固めた。

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説
「雀聖下(ハイ・スパロー)を刺激してはいけません」
トメン王に助言をしていたパイセルを睨みつけて下がらせ、サーセイは言った。
「王の母親に、雀聖下(ハイ・スパロー)らは何をしたと思っているの……!」
それは胸の内で燃えさかっている恨みであり本音だったが、すぐに覆い隠してサーセイは続ける。
「雀聖下(ハイ・スパロー)には王と王妃を敬う気持ちがない。現世の物には何一つ興味がないのよ。彼はすべてを壊し、この世を幻想で埋めようとしている。物乞いで埋めようとしているの」
そんなサーセイにトメンは、雀聖下(ハイ・スパロー)と会って話をしたことを打ち明ける。

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説
それを受けてサーセイは、雀聖下(ハイ・スパロー)は私たちが権力奪回のために行動を起こすことはないと踏んでいると判断。ジェイミー・ラニスターを伴って小評議会に乗り込み「王妃マージェリーを”贖罪の道行き”を前に奪還しよう」とレディ・オレナ、”王の手”のケヴァン・ラニスターに持ちかける。

ケヴァンは「トメン王は、王妃の安全に関わるから雀聖下(ハイ・スパロー)や聖兵に手を出すなと命じた」と言って反対するが、ジェイミーは「叔父上はタイレル軍が来たらすぐに撤退を」と説明。雀聖下(ハイ・スパロー)を拘束すれば、王妃は王のもとに戻るとジェイミーは確信しているのだ。

サーセイはランセル・ラニスターが聖兵となっていることにつけ込んでケヴァンを説得。
「もちろん、息子を取り戻したい」と弱々しく答えたケヴァンに、「私たちが連中を倒すから言うとおりにして」と頼んだ。レディ・オレナは大勢が死ぬことになるが我々が死ぬよりいいと吐き捨てた。

鉄(くろがね)諸島・パイク城

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説
故郷に戻ったシオン・グレイジョイを、姉のヤーラは執拗に責める。救出作戦で多くの部下を喪ったにも関わらず、シオンが脱出を拒否したからだ。ヤーラは父ベイロンが亡くなり、間もなく選王民会が開催されるというタイミングでシオンが戻ってきたことから、王座を狙っての行動なのかと警戒する。しかしシオンはヤーラに言った。
「姉上が王になるべきだ。力になりたい」

ウィンターフェル城

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説

身体を洗い、着替えたオシャは、テーブルの果物ナイフの位置を確認してから、椅子に腰掛けて果物の皮を剥いていたラムジー・ボルトンに跨がり、股間をまさぐる。「シオンと違ってよく喋る」と喜ぶラムジー。その隙にナイフに手を伸ばしたオシャだったが、それを見通していたラムジーにナイフを首に突き刺されて絶命した。

ヴァエス・ドスラク


ダーリオ・ナハリスは追放されてもデナーリスを想い続けて舞い戻り、再度信頼を得たジョラー・モーモントを賞賛するが、デナーリスは自分でさえ持て余してしまうほど若くて性への欲望も強いから諦めろと説得。ジョラーは聞き流すが、”寡妃の会(ドシュ・カリーン)”の神殿に潜入するため武器を外そうとした時、灰鱗病(グレイスケール)が進行していることをダーリオに気づかれてしまう。

夕闇を待って行動を開始した二人は、商人のフリをしてデナーリスの居場所へ向かうが、途中で出会った部族の男たちに嘘を見抜かれ、戦いに。武器を持たないジョラーは倒され、絞め殺されそうになるが、掟を破って短剣を隠し持っていたダーリオに救われる。

”寡妃の会(ドシュ・カリーン)”の神殿にいたデナーリスは、用を足しにいくと嘘を言って付き添いの王妃とともに外へ出て、ジョラー、ダーリオと再会する。しかしこのままでは生きてここを出られないことを知っているデナーリスは、付き添いの王妃に「私を裏切らないで」と言い含め、脱出するために神殿へ戻る。

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』ネタバレ解説
長く仕えてくれていた部族が顔を壊されて殺害されたことを知った遊牧民の王カール・ロコは、神殿にデナーリスを呼んだ。族長たちはゴールドの髪と透き通るような白い肌を持つデナーリスを言葉で辱めるが、カール・モロは「彼女は”寡妃の会(ドシュ・カリーン)”の一員だ」と言って制し、賢明なる親方(ワイズ・マスターズ)に売って馬1万頭と交換した方がいいという意見も却下した。

デナーリスは以前、この神殿で起きたことをモロたちに話す。デナーリスが襲われたことを知ったカール・ドロゴが木の馬で黒い塩水を渡ると部族(カラザール)たちに約束した、あの夜のことだ。そして男たちを見下ろして「犯す女の数やもらう馬の数を数えているあなたたちは皆、器が小さい」と嘲笑。ドスラクを率いる資格はないと言いきった。

「私が率いる」
デナーリスの言葉を聞いた族長たちは一斉に笑い、”寡妃の会(ドシュ・カリーン)”の一員と認め、表向きは彼女を敬ってきたカール・モロは言った。「ならば順番に犯してやろう。その後、血盟の騎手が順番に犯す。その後、身体が残っていれば、馬が順番に犯す。バカな女め……!俺たちが、おまえに仕えると思ったか!?」
デナーリスは残忍な笑みを浮かべ、炎が爆ぜる松明の燭台に手をかけて男たちに告げた。
「おまえたちは、ここで死ぬ」

デナーリスが燭台を倒すと、炎はまるで意思を持った生き物のように地面を這い、族長たちに襲いかかった。族長たちは天井を覆い尽くした炎から逃れようと出入口に殺到するが、そこはジョラーとダーリオが閂を仕掛けていた。カール・モロが最期に見たのは、表情を変えずに燭台を押し倒すデナーリスの姿だった。

炎に包まれた神殿から無傷で出てきた”焼けずの女王”を目の当たりにし、”寡妃の会(ドシュ・カリーン)”の女たちと遊牧民たちは、一人残らずその場にひざまずき、頭を下げた。彼女をよく知るジョラーとダーリオも、そうせずにはいられなかった。

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6『第4話 異客の書』地図と登場人物

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