()ネタバレを含みます。ドラマを見てわからないところがあった時などにお役立てください。
レイニラはクリストン・コールとともに求婚者に会う旅をしていたが、繰り返される茶番に嫌気がさしてキングズ・ランディングへ戻る。
時を同じくして、デイモンが踏み石諸島(ステップストーンズ)から帰還。デイモンは三頭市(トライアーキー)ーを倒した狭い海(ナロー・シー)の王と称されていたが「この世に王はひとりしかいない」と言い、ヴィセーリスの前でひざまずく。
アリセントは父オットーが選んだ40組もの縁談を反故にして戻ってきたレイニラの心中を理解し、彼女の自由を羨む。
4年ぶりにレイニラと再会したデイモンは、結婚をうまく利用しろと諭す。しかし、レイニラは世継ぎを産むことだけを強いられて亡くなった母のようになりたくない、一人で生きていくと話す。
小評議会でオットー・ハイタワーは、踏み石諸島(ステップストーンズ)を制圧したコアリーズがブレーヴォスの海頭(シーロード)と交渉し、娘のレーナを嫁がせようとしていることを報告。コアリーズが自由都市と組めばウエスタロスの勢力図が大きく変わるため、オットーはこちらも婚姻による同盟を急ぐ必要があると進言した。当事者となるのは、レイニラだ。
アリセントが次男のエイモンドを寝かしつけ、ヴィセーリスの入浴を手伝っている時刻、レイニラはデイモンから受け取った平民の服に着替え、書簡に記された抜け道を通って”蚤の溜まり場”へ向かう。
デイモンとともに大衆芸を見物し、世継ぎの重荷を下ろしたレイニラは、やがて娼館へ。誰もが欲望のままに絡み合う姿を見たレイニラは激しくデイモンを求める。しかしデイモンは途中で去る。変装を忘れて後を追うレイニラ。その姿をオットーが市中に放っているスパイー白蛆が捕捉している。
ひとりで部屋に戻ったレイニラは、扉の前で警護をしていたクリストン・コールを部屋に招き入れ、デイモンに火を点けられた欲望を満たす。
翌朝、レイニラとデイモンが娼館でまぐわっていたとオットーから報告を受けたヴィセーリスは、スパイを放って娘を追わせているオットーの野心を非難するが、レイニラに対する怒りと失望を隠しきれない。
その場で話を聞いていたアリセントは神々の森にレイニラを呼び出して真偽を問う。レイニラは「王女の純潔を疑うのは反逆罪よ」と非難。そのうえで「母の思い出に誓って」と娼館へ足を踏み入れた経緯を話して弁明するが、そこには大きな嘘が含まれていた。
泥酔して赤の王城(レッドキープ)へ来たデイモンを、ヴィセーリスはレイニラの純潔を汚したと非難。この醜聞が外に漏れるようなことがあれば、どの諸侯もレイニラとの婚姻を避けるからだ。デイモンは踏み石諸島(ステップストーンズ)の平定に恩を感じているのならレイニラと結婚させてほしい、ドラゴンの一族の栄光を二人で取り戻したいと願う。しかし王座を脅かされる危険を感じたヴィセーリスはそれを許さず、谷間(ヴェイル)に戻れと命じた。
アリセントはレイニラの言葉に嘘はないと信じ、デイモンが王を貶めるために嘘をついているとヴィセーリスに話す。
自室にレイニラを呼んだヴィセーリスは、エイゴン征服王の短剣を見せる。炎にくべられて赤くなった短剣には、火術師(パイロマンサー)によって王の歌が刻み込んである。
『我が血筋から、約束された王子が来たる。彼こそが氷と炎の歌』
読み上げたレイニラにヴィセーリスは静かに諭す。
「私がおまえに託したその責任とこの知識は、王座よりもずっと重い。おまえ自身やおまえの欲望よりも重い」
そのうえで「おまえは疑いを生み、それによって我々は報いを受ける」と叱責する。
レイニラは自分が男なら何人の落とし子をつくっても咎められないと反論するが、ヴィセーリスはそれを一蹴し、レーナー・ヴェラリオンと結婚しろと命じた。
しかし、レイニラはその前に、エイゴンを王にするためにあらゆる手を使い、私を貶めようとしているオットー・ハイタワーを追い払うべきだと主張。ヴィセーリスは私欲にまみれているのはオットーだけではないと説諭するが、レイニラは言った。
「私はレーナーと結婚して世継ぎの務めを果たします。だから父上は王の務めを果たして」
ヴィセーリスはオットー・ハイタワーを”王の手”から解任した。
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