()ネタバレを含みます。ドラマを見てわからないところがあった時などにお役立てください。
デイモン・ターガリエンはカラクセスを駆って踏み石諸島(ステップストーンズ)に乗り込み、三頭市(トライアーキー)を味方もろとも踏みつけ、焼き払う。しかし、火矢による攻撃を受けて負傷。貴顕提督のドラハールを掃討するには至らない。
キングズ・ランディングではアリセントが産んだエイゴン王子の2回目の命名日の祝祭が開催されている。タイランド・ラニスターは踏み石諸島(ステップストーンズ)の現状を火急の要件として報告するが、息子が可愛くて仕方ないヴィセーリスは「あとにしろ」と聞き流す。
しかし、タイランドは食い下がって話を続ける。洞窟に逃げ込んだ三頭市(トライアーキー)に対してドラゴンの脅威は薄れており、傭兵は撤退。コアリーズ・ヴェラリオンの兵士たちからデイモンの無謀な振る舞いに対して不満の声が上がっているからだ。
この現状を解決するには、ヴィセーリスが介入するしかない。話を聞いていたオットー・ハイタワーは「デイモンとコアリーズが勝手に始めた戦争だ、王の介入はあり得ない」と突き放す。
レイニラは「王女の務めだ」とヴィセーリスに言われ、王の森での狩りに渋々参加。デイモンを責める諸公の妻たちの言葉にうんざりする。そんな彼女に近づいてワインを渡し、キャスタリーの磐城(キャスタリーロック)の素晴らしさを説いたのはタイランド・ラニスターの双子の兄ジェイスン・ラニスターだった。勘のいいレイニラは彼の意図を察して早々に話を切り上げ、ヴィセーリスのもとに向かう。
「どういうつもり?私は名家に捧げる贈り物なの?」
睨みつけるレイニラをヴィセーリスは諭す。成人したレイニラのもとにはウエスタロス中から婚姻を希望する手紙が届いているからだ。そのなかでヴィセーリスが最もふさわしいと考えていたのが、キャスタリーの磐城(キャスタリーロック)の城主であるジェイスン・ラニスターだったのだ。レイニラは涙を浮かべて反論するが、結婚しろとヴィセーリスを怒鳴りつける。
その言葉に傷ついたレイニラは、白馬に飛び乗り森へ駆け出していく。その姿に危険を感じとったクリストン・コールが後を追う。行く手をふさがれて馬を止めたレイニラは、湖のほとりで理由を話す。話をしたことで落ち着きを取り戻したレイニラに、クリストン・コールは”王の楯(キングズ・カード)”に選ばれたことを改めて感謝する。
森から野営地に戻ったヴィセーリスは、ジェイスン・ラニスターから”王の森の王”という意味を持つ槍を受け取る。そして改めてレイニラに対する求婚の言葉を聞く。しかしレイニラを怒鳴りつけた自身に対して苛立ちを感じていたヴィセーリスはジェイスンの言葉尻を取って話をすり替える。すっかりその気だったジェイスンは言葉をなくして背をむける。
その様子を見ていたオットー・ハイタワーは「陛下は父である前に王なのですから、レイニラに結婚を命じては?」と諭す。そして、エイゴン王子との婚約を進言した。ヴィセーリスは表情を変えて吐き捨てる。
「狩りにきたんだ!息の詰まる政治の話はたくさんだ!」
しかし、オットーが話を切り上げた後も、次なる者が政治の話を持ち込んでくる。
手酌でワインを飲み続ける王に近づいて、ライオネル・ストロングは言った。
「王女様には”海蛇”の息子ーレーナー・ヴェラリオンが相応かと」
どっぷりと日が暮れた森で火を起こし、クリストン・コールと一緒にいたレイニラは、巨大な猪に襲われる。間一髪のところでクリストンに仕留められた猪に、レイニラは泣きながら何度も短剣を突き立てて返り血を浴びた。
その頃、ヴィセーリスは大きな焚き火の前にいた。様子を見に来たアリセントに、ヴィセーリスはレイニラを世継ぎに選んだ理由を話す。そしていつか見た夢の実現に固執したためにエイマを死なせてしまったと打ち明ける。
翌朝、森へ入ったヴィセーリスは諸侯たちが捕獲した牡鹿に槍を突き刺す。王の象徴と言われる白い牡鹿ではなかったが、王の役目を全うしたヴィセーリスに諸侯たちは拍手を送る。
ヴィセーリスの家臣たちが取り逃がした白い牡鹿は、野営地を見渡せる丘にいたレイニラのもとを訪れた。
剣を抜こうとしたクリストンをレイニラが止めると、白い牡鹿は悠然と去っていった。
キングズランディングに戻ったオットー・ハイタワーは、レイニラではなくエイゴンに王位を継承するようヴィセーリスを説得しろとアリセントに命じる。
説得に向かったアリセントは、ヴィセーリス宛ての書簡で三頭市(トライアーキー)と戦っているヴァーモンド・ヴェラリオンが援軍を要請していることを知る。反逆者が勝手に始めた戦争に加勢する気はないというヴィセーリスに、アリセントは問う。「では”蟹餌づくり”がのさばる方がいいの?」
「アリセントが産んだ息子に私の権利を与え、用済みになった私を頑丈な山城や艦隊のために売り飛ばすんでしょ?」
レイニラに問われたヴィセーリスは、結婚して世継ぎの座を守れ。後継者をつくり子孫を増やせ。婚姻の相手は好きに選んでいい。満足できる相手を見つけろと説得。そうすればおまえの権利を奪うことはないと約束した。
踏み石諸島(ステップストーンズ)の戦いにおいて、デイモンとヴェラリオンは苦戦を強いられていた。デイモンが上空からドラゴンで攻撃をしても洞窟に逃げ込まれてしまうからだ。
劣勢が続いているため現場も一体感を欠いており、レーナーは必死に戦うデイモンを認めようとしないヴェイモンドを侮蔑。コアリーズも反乱を煽る弟を咎めていた。
そんななか、ヴィセーリスからの信書が届く。目を通したデイモンはうっすらと笑みを浮かべると使者を殴りつけ、ひとりで小舟に乗り込み、海原を漕ぎ進んでいく。
砂浜に上陸したデイモンは白旗を振って敵をおびき寄せ、剣を渡すと見せかけて攻撃を開始。矢が降り注ぐなか、鬼神の形相で砂浜を駆けながら敵を斬り倒していく。
いくつもの矢を受けて倒れるデイモン。それを目がけて洞穴から殺到する三頭市(トライアーキー)たち。この好機をヴェラリオン軍が逃すことはなかった。彼らはコアリーズの指揮の下、陸と空から一気呵成に攻め立てて形勢を逆転。勝利を確信したデイモンは洞穴に逃げ込んだ貴顕提督クラガス・ドラハールを仕留め、蟹の餌にした。
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