（）ネタバレを含みます。ドラマを見てわからないところがあった時などにお役立てください。
レイニラの役目
踏み石諸島（ステップストーン）を荒らす三頭市（トライアーキー／ライス、ミア、タイロシュの自由三都市による永続的同盟)の対応に苦慮するコアリーズ・ヴェラリオンは、小評議会でトライアーキーのせん滅を進言する。しかし、グランドメイスターらは自由都市との戦争は避けるべきだと反対する。
給茶役として同席しているレイニラは「ドラゴンなら一掃できる」と提案するが、コアリーズを除くメンバーは取り合わない。子ども扱いされて失望するレイニラにヴィセーリスは、追放されてドラゴンストーンに居座るデイモンに代わる”王の楯（キングズ・カード）”のメンバー選びを任せる。レイニラはオットー・ハイタワーの助言を聞かず、ドーン人の血を引くクリストン・コールを選ぶ。
正当な後継者として名を残すための攻防
コアリーズとレイニスは、ウェスタロスの平定には新たな王妃を迎えて世継ぎをつくることが不可欠だとして、娘のレーナとの再婚をヴィセーリスに提案する。ヴィセーリスは彼らの想いに応えてレーナと会うが、彼女があまりに若すぎる（12歳）こともあって気が進まない。そんな胸の内を、ヴィセーリスはいつしか話し相手になってくれていたアリセントに打ち明ける。
竜舎（ドラゴンピット）から卵が盗まれたことが明らかになったのは、その直後だった。盗んだのはデイモンで彼は2日後に娼婦のレディ・ミサリアと婚儀を行うこと、彼女が間もなく”正当な世継ぎ”を出産することを書き残していた。ヴィセーリスは反逆者としてデイモンを裁くためドラゴンストーンへ向かおうとするが、その身を案じてオットー・ハイタワーが制止。オットーはアリセントに「今夜、王のもとへ行け」と命じて出立した。
王弟と王女
クリストン・コールら”王の楯（キングズ・カード）”を引き連れてドラゴンストーンに上陸したオットーは、かつての王都の守人（シティ・ウオッチ）に守られたデイモンと対峙する。しかし、一触即発の事態を収めたのはオットーではなくレイニラだった。
金色のドラゴン・シアラックスで雲を切り裂いて上陸したレイニラは、デイモンに対して「ここは私の城だ」と主張。そして「継承権を失ったのは私のせいだから、後継者に戻りたいならここで私を殺せばいい」と迫る。返す言葉を失ったデイモンは、レイニラに卵を投げ渡して背を向けた。
城へ戻ったデイモンはミサリアを抱きしめるが、彼女は結婚や妊娠など嘘を並べていたデイモンを非難。結婚と妊娠が事実なら平民の女が無事でいられるはずがないからだ。故郷も知らず、これまで何度も売り渡されてきたミサリアは「あなたについて来たのはそんな恐怖から解放されたかったからよ」と言い残して去っていった。
ライオネルの進言
オットーらが不在の間、ヴィセーリスは、小評議会のなかで最も信頼するライオネル・ストロングに、鉄の玉座に就いて以来、コアリーズ・ヴェラリオンから強いプレッシャーを受けてきたことを明かす。そしてレイニラよりも幼いレーナとの再婚について意見を求めた。
「たとえ望まなくても婚姻は避けられません。ドリフトマークは味方にするべきであり、”海蛇”の申し出は立ち場的にも妥当なものです」
言葉を選んで静かに答えるライオネル。そして彼は、より率直な意見を求める王に進言した。「レーナ公女と婚姻し、コアリーズ公をそばに置いて同盟家とするのです」
しかし、その意見にヴィセーリスが答える暇はなかった。
ドラゴンストーンからレイニラが戻ってきたからだ。
「相談もなく王都を出て無謀な行為をするとは！おまえは唯一の世継ぎだぞ！殺されていたかもしれない」
怒りの言葉を浴びせるヴィセーリス。しかしレイニラは堂々としており「血を流さずに卵を取り戻した。オットーだけでは無理だったはずよ」と釈明。ヴィセーリスは亡くなった王妃の性格を思い出し、呆れて笑うしかない。しかし、知らぬ間に大人になっていたレイニラに伝えるべきことは他にもあった。
「世継ぎが一人ではこの家は滅びる。再び妻をめとり、我々を脅かす者たちから一族を守らなくては」
ヴィセーリスの決断
決意を固めたヴィセーリスは小評議会の場で新たな妻をめとると宣言。
相手はアリセント・ハイタワーだった。
事前に聞かされていたのだろう。レイニラの表情は変わらない。
「バカげている」
コアリーズは吐き捨てるようにそう言って退席した。
ドリフトマークへ戻ったコアリーズは、デイモンを呼んで対峙。
踏み石諸島におけるトライアーキーの暴挙を放置すれば海路を断たれて八方塞がりになるコアリーズは、踏み石諸島の問題を解決できれば王を見返す機会になると持ちかける。
コメント