
ウィンダムは君だけを狙っている。
ジェームズはジェフリー殺害の容疑者として追われる身になる。マルコムは戻ってきたジェームズをエヴリンが「殺人者に襲われた」と言って殺害して口を封じる……とシナリオを描いていたが、エヴリンが土壇場で激しく抵抗。策におぼれた形でエヴリンの銃によって倒れる。
レオに襲われたボビーとシェリーは保安官事務所で事情聴取を受け、ボビーはずっと前からシェリーと不倫関係にあることと、製材所が焼けた夜、ハンクがレオを撃ったことを話す。レオの行方が分からないので、ハリーは24時間体制で自宅を警護するとシェリーに約束する。レオの介護から解放されたシェリーは「ダブル・R・ダイナー」に復帰する。
ゴードンの命を受けてツイン・ピークスに戻ってきたアルバートは、ウィンダムがスプリングフィールド、カンザスシティー、ノートン、ダラス、ジャクソンの警察とFBI支局に小包を送り届けてきたことを話す。爆弾を装っていたが、箱の中身はどれもキャロラインのウエディング衣装の一部だった。「このことからもウィンダムは君だけを狙っている」とアルバート。また事務所で見つかった死体については死後硬直が解けるのを待って指を動かし、チェスの駒を示させたのだろうと言う。
エドとノーマはベッドのなかでこれからのことを話す。エドは戻ってきたネイディーンにそのままの姿を見せるがネイディーンはマイクに夢中で二人の関係に興味がないらしい。ハンクを叩きのめしたことをノーマに謝り、レスリングの大会で反則技の飛行機投げをお見舞いしたために2位になったことを残念そうに話して出ていった。
シアトルで殺害されたジョナサン・クマガイとの関係についてジョシーに話を聞きにきたクーパーは、クリーニング店から大量の衣服を抱えて戻ってきたピートを手伝い、ジョシーのものと思われるコートから素早く繊維を採取する。アルバートに検査を頼んだ結果、それはクーパーが撃たれた時、部屋の外に落ちていた繊維と一致した。またジョナサン・クマガイの後頭部に打ち込まれた銃弾も、おそらく一致するだろうとアルバートは言った。
デイル・クーパー。おまえの指し手はなんだ!?
事務所で発見された死体の身元も判明する。名前はエリック・パウエル。住所不定で元船員。パウエルはキャロラインの旧姓だから、それだけのためにウィンダムに選ばれ、殺されたのだとクーパー。「これからもウィンダムがチェスの駒をとるたびに誰かが犠牲になるだろうが、僕はチェスでは彼に適わない」と言うクーパーに、ハリーはピートに鍛えてもらってはどうかと提案。彼はツイン・ピークスきってのチェスの名人なのだ。
ジャコビーの指導によって”ベンジャミンの南北戦争”の登場人物は模型から人になり、オードリーやジョニーも当時の扮装で参加。いよいよ劇団公演の様相を呈している。ジェリーは自分がビジネスで成功するにはベンジャミンがこのままの状態でいてくれる方が都合がいいと考え距離を置こうとするが、オードリーは「パパが死んでも叔父さんには何も残らない。すべてを受け継ぐのは娘の私だから、私のいうことを聞いておいた方がいいよ」と言い含めて引き続き協力させる。その甲斐あって”ベンジャミンの南北戦争”は終戦を迎え、夢から覚めたように我に返る。
エッカートはジョシーの居所をつきとめ、キャサリンのもとを訪ねてくる。香港へ連れて帰るというエッカートに、キャサリンは「替わりに何をいただけるの?」と言う。
ウィンダムは電流の流れる首輪を使い、凶暴なレオをいともかんたんに服従させる。そしてドナ、シェリー、オードリーへの手紙を書かせる。
クーパーが部屋に戻ると、ベッドには仮面が。その下にはレコーダーが仕掛けてあり、ウィンダムの声が再生される。
「息を飲むようだったな。キャロラインは実に美しかった。こんなに時が経っても、ピッツバーグであんなことがあっても、私はまだ愛している。そして、おまえもそうだと知っている。デイル・クーパー。おまえの指し手はなんだ!?」
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