我を忘れて荒れるハリー。暗躍するウィンダム。
愛するジョシーを喪ったハリーはブックハウスに引き籠もって酒浸りに。クーパーが慰めてもとりつく島もないほど心が荒廃している。ジョシーの死因はまだ不明だが、体重がわずか30キロしかなかったという。
ウィンダムは新聞広告でクーパーの指し手をひと目見ただけで協力者がいることを見抜き、ステイルメイトを狙っていることに激しく失望する。そして、多くの犠牲者を出して後悔させてやると誓う。最初のターゲットは、ドナ。ウィリアムの学生時代の友人を装い、彼の不在時にいとも簡単に自宅に上がり込み「卒業30周年の記念品だ」と言ってちいさな箱を連絡先の電話番号と一緒に手渡した。
帰宅したウィリアムは来客があったことを知らされるが、ドナが告げたのは学生時代、川下りの最中に溺れて亡くなったルームメイトの名で、受け取った連絡先の番号に電話をかけると墓地につながった。そしてちいさな箱の中身はチェスの駒でそこにはこう書いてあった。「ナイトをKB3へ」
ガーランド少佐は、丸太おばさんと一緒に保安官事務署を訪れる。彼女の脚の裏にも少佐の耳の後ろにできたものと似たアザがあり、それは彼女が7歳の時、森で閃光を見て失踪した際にできたものだという。
クーパーは「ダブル・R・ダイナー」へコーヒーを飲みに行き、ノーマの妹アニーの手首に大きな疵があることに気づく。来店していたウィンダムはそんなクーパーをカウンターから見ていたが、いつの間にか消えていた。そこへ「事件だ」と言ってホークが入ってくる。酔って拳銃を手にしたハリーがブックハウスで暴れているという。クーパーはハリーがすべての悲しみを吐き出すのを待ってやさしく抱きしめ、誰か見張りを付けるように命じる。
「グレート・ノーザン・ホテル」では、絶滅の危機に瀕している動物パイン・ウィーゼルを守るためのゴーストウッド開発反対キャンペーンの一環としてファッションショーが開催される。ゴーストウッドを手に入れたキャサリンは警戒心を働かせるが、ベンジャミンはキャサリンに「人に何かを与えることの重要性」を解き、このキャンペーンに寄付しろ言って笑う。
エッカートの秘書ジョーンズはトーマスの遺体を引き取り、贈り物をキャサリンに渡して香港に帰ったはずだったが、ブックハウスへ姿を現す。見張りの保安官を一撃で気絶させると、枕元に拳銃をおく。そして豊かなブロンドの髪を解き、ドレスを脱いで、ハリーのベッドに滑り込む。
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