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【huluオリジナル】ネタバレだけどラストはナイショ!ミス・シャーロックEpisode7『最後の事件・後編』

【huluオリジナル】ネタバレだけどラストはナイショ!ミス・シャーロックEpisode7『最後の事件・後編』

キャスト
シャーロック・・・・・・竹内 結子
橘 和都・・・・・・貫地谷 しほり
礼紋 元太郎・・・・・・滝藤 賢一
柴田 達也・・・・・・中村 倫也
双葉 健人・・・・・・小澤 征悦
波多野 君枝・・・・・・伊藤 蘭
入川 真理子・・・・・・斉藤 由貴
大五郎・・・・・・渡辺いっけい
守谷 徹・・・・・・大谷 亮平
高橋管理官・・・・・・高杉 亘

脚本
丸茂 周/及川 真実/森 淳一/小谷 暢亮

監督
松尾 崇

わたし以外の言葉は和都さんには届かない。

愛する守谷を目の前で射殺された和都は、入川真理子――モリワキアキラが運営するドックの森で射撃の訓練を繰り返す。今、復讐の涙に濡れたその瞳に映るのは、友達になりかけていたシャーロックの姿だけだ。

丸の内の屋上庭園での守谷射殺事件から20時間が経過しても、柴田から奪った拳銃を所持したまま逃走を続けているシャーロックの足取りがつかめないことに管理官の高橋は苛立ちを隠せない。

「シャーロックを被疑者と呼ぶのは間違っています。彼女は殺人ウィルスから東京を守るためにやむなく発砲したのです」という礼紋の言葉にも耳を貸さず、シャーロックを守谷徹殺害容疑で指名手配せよと命じ、捜査員たちに発砲を許可する(いまさらですか・・・)。

管理官の檄を受け、捜査員たちは礼紋を残して一斉に本部を出ていくが、柴田もその場から動けない。
「・・・・・・まだあいつの肩を持つんですね。いつも人を馬鹿にした態度で、スタンドプレイばかり。いつかこうなる日がくると思っていました」
スーツの内ポケットに忍ばせていた辞表を礼紋に押しつけ、柴田は捜査本部から出ていく。拳銃を奪われ、それが殺人事件となったことに対する責任を取ったのだ。

その頃、シャーロックは波多野邸の221Bでチェロでバッハ弾いていた。その音は外まで漏れ聞こえているが、付近を警戒している警官は「レコードよ」という君枝の言葉をあっさりと信じてその場から去る。

その部屋に音もなく近づき、演奏が終わったタイミングでドアを開けたのは、モリワキアキラ。彼女がここへ来ることがわかっていたシャーロックは歓迎の意を示す。
『犯罪誘導理論の実証』。それが人を操り、次々と事件を起こしてきた理由であり、シャーロックに「あなたは間違っている」と教えるためでもあったと言い放つモリワキ。

「研究者にとって、じぶんの理論を認めさせる以上に重要なことなんてない。まさか、人の命が地球より重いなんて、思っていないわよね?」
笑みを浮かべるモリワキ。そして、その手に落ちてしまった和都を危惧するシャーロックの胸中を見透かして言う。
「わたしが存在する限り、わたし以外の言葉は和都さんには届かない。そして彼女は――有名になるの。世界中でね」
詰め寄るシャーロックの手をはねつけて部屋を出ていくモリワキ。人質を取られているのも同然のシャーロックは、黙って見送るしかない。

モリワキの狙いは超小型核弾頭の設計図。

ドックで生活を始めた和都に対してモリワキは、すべての事件の首謀者がシャーロックであると思い込ませるための洗脳作業に入る。
一方、シャーロックはドックの場所を突き止めるため、モリワキのオフィスに侵入。デスクにあったノートPCから手がかりを探り、論文らしきファイルを発見する。
タイトルは『硝酸プルトニウムの臨界パラメータに対する密閉式の影響評価―臨界質量の未来―』。作成者は榊原邦夫。2007年3月に発表されている。
シャーロックは唯一の協力者となった双葉健人に榊原の調査を依頼する。

警視庁を依願退職して父親が経営する清掃会社で働き始めた柴田は、職場にやってきて「借りたものを返しにきた」と軽口を叩いて拳銃を見せたシャーロックに「ふざけるな!おまえのそういう人を馬鹿にした態度は大嫌いだ!」と激高する。
しかし、柴田の怒りはそこが頂点だった。
「わたしはあんただから銃を奪った。あんたならどんな目にあっても絶対に警察を辞めないと思った」
謝罪でも言い訳でもない言葉と銃を残して踵を返したシャーロックに、柴田はもう何も言うことができなかった。

榊原邦夫は東大の原子物理学の教授で、5年前にある企業からプルトニウムに関する実験データを盗んで逮捕され、服役中に肺炎を患って神奈川医療刑務所で死亡していた。
榊原が取り組んでいた実験の目的は、超小型核弾頭の製造。完成していたという噂だが設計図は見つかっていない。
「今となっては都市伝説だが、もし設計図があれば世界中のテロリストが飛びつくだろう」

健人の話を聞いてモリワキの企みと和都の役割を知ったシャーロックは、榊原が刑務所に設計図を残していると確信する。しかし、健人はこれ以上は動けないと言い、礼紋からは「出頭して守谷徹殺害の経緯を説明してほしい。和都さんの捜索はそれからだ」と橋の下で暮らす浮浪者の大五郎を介して伝言が。一人でやるしかない状況に追い込まれる。

オフィスが荒らされているとドックの仲間から連絡を受けたモリワキは、警察は呼ばずにドアの鍵だけ交換しておいて、と指示。行き詰まったシャーロックは必ず手がかりを探すためにオフィスに侵入し、榊原の論文を発見する。そして和都をテロリストにしないために神奈川医療刑務所に潜入し、超小型核弾頭の設計図面を探す――そう確信していたのだ。

もちろん、図面さえ見つけてくれたらシャーロックに用はない。モリワキは高橋管理官に直接会って、オフィスを荒らして偽の情報を盗んだシャーロックが神奈川医療刑務所に現れると話す。「なぜここにシャーロックが現れるのです?」下見にきていたシャーロックと入れ違いに現場に到着した高橋管理官がそう聞くと、モリワキは「彼女の次の犯罪計画に必要なものがここにあるからです」と答える。

「YOU LOSE」

自宅に戻ったシャーロックは榊原の視点で設計図のありかを想像する。「ずっと肺を患っていて吐血していたらしい」健人はそう言っていた。死を覚悟した榊原が設計図を書き残すとしたら・・・・・・ひと晩中考えても答えは出なかった。苛立つシャーロックを君枝がいさめる。君枝は「わたしにはあなたも和都さんも大事なの」と思いを伝えるが、和都は日を追うごとにシャーロックへの恨みを募らせている。拳銃の扱いも巧くなった。

捜査を外された礼紋は清掃の仕事に精を出している柴田に会いにいく。我々の地道な捜査があってこそ、シャーロックの卓越した観察眼と推理力が生きる。そう話す礼紋に柴田はきっぱりと言う。
「地道な捜査をしていたのは、ぜんぶ俺ですけどね」

シャーロックは偽のIDカードで神奈川医療刑務所に潜入し、刑務官に変装して榊原が服役していた独房へ。ベッドに仰向けになり、天井を凝視したシャーロックの脳裏をよぎったのは、吐血する榊原。

シャーロックは壁際のベッドを引きずって移動し、用意していた液体スプレーを壁に噴霧し、小型のライトを当てた。するとルミノール反応によって壁一面に計算式が浮かび上がった。榊原は自らの血液で超小型核弾頭の設計図面を書き残していたのだ。

モリワキ、和都とともに別室で張り込んでいた捜査員たちは、シャーロックが出てきたと同時に拳銃を構えて取り囲む。しかしシャーロックはまったく動じず、あらかじめ用意していたガラスの小瓶を目の前にちらつかせて捜査員を後ろに下がらせる。そしてわっ、と声を上げてそれを床に落として割り、捜査員がひるんだ隙に逃走した。

「そんな・・・・・・!」と立ち尽くすモリワキ。捜査員たちが出ていったあと、榊原がいた独房へ行き、シャーロックが残していった小型のライトを壁に当てると、計算式はすでに消去されており、「YOU LOSE」(おまえの負けだ)の文字が浮かび上がった。

シャーロックが刑務所から出てくると、礼紋と柴田が車を用意して待っていた。

<ここから先はドラマをご覧ください。残り約17分です>

ちょっとだけ言わせて

前編でも書きましたが、殺人事件の容疑者となったシャーロックに対する警察の捜査が甘すぎてしらけます。指名手配された容疑者が、都内をすいすいと移動して、携帯電話を使って居場所を特定されても捕まらず、夜には自宅でチェロを弾いているんですから。

無能な警官しかいない組織だからシャーロックのような捜査コンサルタントに頼る、という解釈もできなくはないですが、緊張感のない逃亡劇がクライマックスの興奮につながるはずもなく・・・・・・。三谷幸喜や古沢良太なら笑いに転化してうまく処理しただろうな、と思いながらラストシーンを見ていました。

コナン・ドイルの原作(短編)に敬意を表したキャラクターと場面設定は良かったし、ハッとするような美しい映像も随所にあり、その部分では楽しませていただきましたけどね。物語を構成する視覚的要素のクオリティに、脚本が追いついていないという印象です。

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