
リヴァーラン城
ロブはルース・ボルトンらとともにリヴァーラン城周辺にいるスタッフォード・ラニスター軍に夜襲をかけ、大きな戦果を挙げた。
その戦場でブロンは、ヴォランティス出身の女性衛生兵タリサの仕事ぶりに惹きつけられ、負傷兵の命を助けるために脚の切断処置を手伝う。
キングズ・ランディング
ロブ・スタークにラニスター軍が大敗したことを知ったジョフリーは、人質のサンサにクロス・ボウを向けて脅すだけでは気が済まず、”王の楯(キングズ・カード)”のマーリンに命じて玉座の間で腹部を殴打し、ドレスを引き裂く。
「女を打つとはどんな騎士だ!恥を知れ」
止めに入ったティリオンをマーリンは「小鬼(インプ)」と侮辱するが、ブロンがいつても相手になるぞと凄む。
それでも「王は好きにふるまうものだ」と言い放つジョフリーにティリオンは「狂王(マッドキング:エイリス・ターガリエン)がどんな殺され方をしたのか、ジェイミー・ラニスターに聞いていないのか?」とたしなめる。
サンダー・クレゲインが差し出したマントで肌を隠して退場するサンサに、ティリオンはジョフリーのしたことを心から謝罪する。それでもまっすぐ前を見て歩き、ジョフリーへの忠誠は揺らがないというサンサの強さを見て、ティリオンは「生き残れるかもしれないな」と呟く。
それにしても・・・・・という感じでブロンは「病んでいる。頭の先からタマまで」とジョフリーの振る舞いに呆れる。そうして女を知ればマシになるかもと考え、命名日の贈り物と称して二人の娼婦を部屋に待たせておくが・・・・・ジョフリーは彼女たちにクロスボウを向け、互に傷つけ合うように命じた。
夜遅く、ティリオンの部屋にランセル・ラニスターが訪ねてくる。要件は暗黒房に幽閉しているグランドメイスター・パイセルの解放。サーセイの捺印がある巻紙を渡し、ランセルは早々に立ち去ろうとする。
しかし、ランセルとサーセイが肉体関係にあることつかんでいたティリオンは、この事実をジョフリーに知られたくなければ、これから先、サーセイの言動をすべて報告しろと要求。ランセルは震え上がって要求を飲み、ティリオンは小評議会の参議復活は禁じるという条件付きでパイセルの解放を約束する。
嵐の果て城(ストームズ・エンド)
出陣の準備を進めているレンリー・バラシオンのもとへ、王都からピーター・ベイリッシュが訪ねてくる。
おまえのことは好きではない、顔も、言葉も――というレンリーにベイリッシュは伝える。宮廷に友人が多いあなたが大群を率いて王都に来た時、戦になるか門が開かれるかは、あなた次第ですと。
ベイリッシュはレンリーとマージョリーの本当の関係もつかんでいるようで、結婚話を持ち出してさりげなく揺さぶりをかけた。
天幕に入ってきたベイリッシュを見て、キャトリンは「よくも・・・!」と声を上げて立ち上がった。彼の裏切りさえなければ、エダードは処刑されずに済んだかもしれないのだ。ベイリッシュは「ずっとあなたが好きだった」といい、弁解の機会を得ようとするが、キャトリンがその目に怒りの炎を燃やして刀を抜くとなすすべなく後ろへ下がった。
しかしこのまま引き下がるベイリッシュではなかった。
「娘に会いたくはないか」のひと言でキャトリンの気持ちをつかむと、サンサとアリアは元気で暮らしていると嘘を言った。そして剣を下ろしたキャトリンに人質交換(ジョフリーとサンサ・アリア)を持ちかける。母の情愛につけ込んだ交渉だった。
さらに、ティリオンからの贈り物だと言って丁重に包装したエダードの遺体を、豪華な化粧箱とともに差し出した。
スタニス・バラシオンと、レンリー・バラシオン。ウエスタロス王を名乗る兄弟の会見は、狭い海(ザ・ナローシー)を見渡す草原で行われた。スタニスは『紅の女祭司』メリサンドルとダヴォスが、レンリーにはロラス・タイレルとブライエニーが帯同し、キャトリンも立ち会った。
兄弟でありながら異なる旗を掲げ、我こそが王だと主張する二人。レンリーはスタニスの人徳のなさを嘲り、女が崇める神にのめりこんでしまったことを笑い、ドーンから”壁”まで七王国中の誰一人として支持しないと言い放つ。
一方のスタニスは聞く耳を持たず、同じ母をもったよしみで一晩だけ待ってやるから、旗を降ろして夜明け前に来い。そうすれば小評議会の席を用意し、息子が生まれるまでの後継者にも指名する。拒むなら滅ぼすと主張。
会見は予想通りもの別れに終わり、それぞれが城に戻っていった。
その夜、スタニスの命を受けたダヴォスは小舟を出し、夜の闇に紛れてメリサンドルを嵐の果て城(ストームズ・エンド)の地下洞窟へ連れていく。そこでメリサンドルは股を大きく広げて座り込み、妊婦が赤子を産むように力み、声を上げた。そして彼女は産み落とした。邪悪な影を。
クァース
偵察に出ていた騎士の一人ジョゴが立派な馬に乗って戻ってきて言った。
「東へ3日の距離にある海沿いの町クァースの十三人組にいただきました。彼らはドラゴンの母をお迎えしたいと言っています」
ジョラーはその町を知っていて「周りは骨の庭と呼ばれる砂漠で、旅人に対して門を閉ざすたびに庭が広がります」と言った。無条件で温かく迎えてくれる町ではなさそうだ。
デナーリスと彼女の部族(カラザール)が壁に囲まれた町・クァースの巨大な門の前にたどり着くと、クァースの統治と防衛をつかさどる十三人組が揃って出迎えた。彼らを代表して話をしてきたのは”香辛料の商人”と名乗る小太りの男で、中に入りたければドラゴンを見せろという。
デナーリスがその前に水と食料がほしいと要求すると、”香辛料の商人”と十三人組は引き上げようした。この町に入らなければ死んでしまうことがわかっていながら受けた非礼をデナーリスは我慢できず、「ドラゴンが育ったら奪われたモノを奪回し町を焼け野原にする」と宣言。
”香辛料の商人”はそれでも要求を聞こうとしない。すると褐色の肌をした巨漢の男――ザロ・ゾアン・ダクソスが「偉大な町がこんな小さな娘に怯えていいのか。野蛮なドスラク人を数人入れたくらいでどうにかなるものか」と進言。
そして手のひらを剣で傷つける”スマイ”と呼ばれる儀式を行い「法に基づき、彼女の民とドラゴンたちが町に危害を加えないことを私が保証する」と言って十三人組を納得させ、デナーリスたちをクァースに招き入れた。
ハレンの巨城(ハレンホール)
アリアとジェンドリー、一緒に旅をしてきた小太りの少年ホットパイは、鎖につながれたままハレンの巨城(ハレンホール)へ連行された。
そこでは毎日誰かがグレガー・クレゲインに選ばれ、拷問を受け、そして死んでいった。「兄弟団(ブラザーフッド)について知っていることを話せ」という質問に答えても、答えられなくても囚人は同じ運命をたどる。
ジョフリー、サーセイ、イリーン・ペイン、ハウンド・・・・・・。屋根のない牢で雨にうたれながらアリアは、必ず復讐すると誓っている者の名を呪文のようにつぶやき続ける。家族の敵を討ったヨーレンがしていたように。
ある朝、とうとうジェンドリーが選ばれるが、騎馬隊を従えて入城したタイウィンが屋外まで囚人をあふれされている現状を見て「若い労働力や熟練工を処分するとは」と嘆いたため拷問を回避。
ジェンドリーはタイウィン軍の武具師として城内で仕事をすることになり、ひと目で女性と見抜かれたアリアは給仕係として仕えることになった。
よくわかる ! ゲーム・オブ・スローンズ シーズン2『第4話/髑髏の庭』地図と登場人物


コメント